第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)A 会場(3階 メインホール)8:20〜9:30

シンポジウム 4: 神経内視鏡治療の適応と問題点

座長: 冨永悌二、林 央周

S4-3

脊髄髄膜瘤に伴う水頭症に対する第3脳室底開窓術の後方視的検討
The endoscopic third ventriculostomy for the treatment of hydrocephalus associated with myelomeningocele: an outcome analysis

宮嶋雅一 (MIYAJIMA Masakazu) 、下地一彰、中島 円、新井 一

順天堂大学 医学部 脳神経外科

【目的】脊髄髄膜瘤に合併した水頭症に対する第3脳室底開窓術(ETV)は乳児または新生児期の初回の治療としての有効率は低いが、年長児のシャント機能不全時の有効率は50~80%と比較的高いことが報告されている。ETV有効例と無効例の術前後の画像所見を後方視的に検討し、ETVの手術適応について考察する。【対象と方法】シャント機能不全時、頭部MRI矢状断にて中脳水道狭窄が認められた11例にETV を施行した。このうちシャントが離脱できた7例とシャント再建が必要であった4例の術前後のMRI画像を比較検討した。【結果】シャントが離脱できた症例は、離脱できなかった症例に比較して、小脳扁桃の下降が軽度であった。また、大孔レベルでの脳幹及び小脳周囲のくも膜下腔の描出を認めた。【考察】脊髄髄膜瘤に合併した水頭症は、キアリ奇形、中脳水道狭窄、静脈還流異常、中枢神経奇形の合併など、すべてが水頭症の発現に関与している。後頭蓋窩の容積が小脳及び脳幹に比して小さい症例では、ETVでは脳室の縮小がシャント術に比較して軽微な為、小脳及び脳幹への減圧が不十分となり、シャントの離脱が困難であると推察される。【結語】ETVの有効例は、中脳水道狭窄を認め、キアリ奇形が軽度の症例である。

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