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脳神経外科学 用語辞典

【参考にしたもの】

       
亜急性【あきゅうせい、subacute

疾患によって亜急性と呼ぶ期間はさまざまですが、おおむね数週間から数ヶ月のうちに症状が悪化し重篤な事態となる疾患の進行速度を表します。

亜脱臼【あだっきゅう、incomplete dislocation

関節の関節頭と関節窩が正常な可動域を越えて接触を失った状態を脱臼というのに対し、正常な位置関係を失っているが、なお関節面の一部が接触を保っている状態を指す。

暗点【あんてん、scotoma

視野の一部が見えない状態。正常な状態でも、いわゆる「盲点」と呼ばれる視神経乳頭部に一致する生理的暗点がある。片頭痛では、金平糖状にチカチカ光ったものが飛ぶようにみえる暗点が出現することがある。

意識障害【いしきしょうがい、disturbance of consciousness

まず、意識とは何かというところから始めなければならないかもしれないが、哲学的、心理学的要素が多分に含まれ、迷宮に迷い込みそうなので省略させていただきたい。臨床的には、意識清明(意識がはっきりしている)な状態とは、自分自身や外界のことを正しく認識している状態に加えて、客観的に見て脳の活動が正常で覚醒している状態だといえる。その意識清明な状態から少しでも変位した状態を意識障害があるという。日本で作られた分類では、意識障害は、「大体意識清明だか今一つはっきりしない」という状態から、「痛み刺激に覚醒せず反応もしない状態」まで9段階に分類される。脳神経外科疾患で見られる意識障害のほとんどは、脳幹部が圧迫されて起こってくる。この圧迫がさらに進行し、生命中枢である延髄が障害されると死に至る。

萎縮【いしゅく、atropy

いったん正常な大きさに発育、分化した臓器、組織、細胞が縮小し、体積が少なくなること。

一過性【いっかせい、transient

症状が短時間に起こり、消える性質のもの。

一側【いっそく、hemi-

左右どちらか片側。

ウイルス性髄膜炎【ういるすせいずいまくえん、viral meningitis

髄膜炎のうち、炎症の原因がウイルスによるもの。中枢神経系のウイルス感染は全身性のウイルス感染の合併症である。ウイルスは血流や末梢神経に沿って脳に達する。症状は、発熱、全身倦怠、傾眠、筋肉痛などで、細菌性髄膜炎と比べて軽度のことが多い。大抵は2週間以内に完治する。

鬱血乳頭【うっけつにゅうとう、choked disc

まず、鬱血ですが、局所の組織血管内に静脈性血液が増している状態をいいます。一般的には、鬱血が起こった部分は充血したり赤黒く腫れた状態になります。
次に、乳頭ですが、いわゆる「おっぱい」の頭(乳首)のことではありません。ここでいう乳頭とは、視神経乳頭のことです。眼球から脳に向かって視神経が出る付近が「おっぱい」の頭の形に似ていることから名付けられたものと想像します。その視神経乳頭の周辺が鬱血により、充血したり腫れたりしている状態で、ひどくなると視力障害が起きます。

運動失調【うんどうしっちょう、ataxia

個々の筋肉には障害がないが、いくつかの筋が協調して行う、目的を持った複雑な運動がうまく行われない状態。多くは中枢神経の障害によるもので、小脳性、脊髄性、前庭性、大脳性の失調がある。

運動麻痺【うんどうまひ、motor paralysis

大脳の運動中枢から筋肉の筋繊維までの神経経路のどこかに障害があって、自分の意志によって動かそうとする運動ができない状態。

MRI【えむあーるあい、Magnetic Resonance Imaging

磁気共鳴画像の英文の頭文字をとったものです。磁場の中に置いた生体に電磁波を加え、組織を構成する原子核からくる反響信号の強さを画像化したものです。非常に優れた画像が、生体を傷つけることなく、かつどのような断面でも得られます。CT とは違い X 線は不要で、また、病変部に生じる変化を分析することも可能です。

MRI 画像の一例MRI の一例
炎症【えんしょう、inflammation

細菌感染、化学的作用、物理的作用などによる組織の傷害に反応して、身体の一部に発赤、腫脹、疼痛、発熱などを起こすことおよびその症状。異物の侵入または異物化した組織を排除しようとする生体の防御反応。

延髄【えんずい、medulla oblongata

脳の最下部にあり、脊髄と繋がる脳幹の一部分。脊髄よりも少し太く膨らんだ形をしている。呼吸中枢などがあり、生命維持上極めて重要な役割をしている。

黄色靱帯【おうしょくじんたい、yellow ligament

第2頸椎から第1仙椎までの隣り合う椎骨を結ぶ靱帯脊柱管の背中側にそれぞれの椎弓間に左右一対ある。黄色い色をしているのでこの名がある。黄色靱帯は弾性があるので、脊柱を前屈姿勢から引き戻したり、立位姿勢を保持するのに役立っている。

嘔気【おうき、nausea

悪心と同じ。

嘔吐【おうと、vomiting

吐くこと。胃の内容物が食道を経て口の外に排出されること。延髄にある嘔吐中枢が圧迫されたり化学物質によって刺激されると嘔吐反射が起こり嘔吐する。頭蓋内圧亢進では悪心を伴わず嘔吐する。小児では、頭痛と嘔吐が3週間以上続くと脳腫瘍が疑われる。

悪心【おしん、nausea

はきけ。嘔吐前駆症状だが、必ずしも嘔吐するわけではない。神経系疾患では、片頭痛などでみられる。

外傷【がいしょう、injury

外部から体に受けた傷。体表の傷ばかりではなく骨折や内臓破裂なども含めていう。

外傷性頸部頸動脈閉塞症【がいしょうせいけいぶけいどうみゃくへいそくしょう、traumatic cervical carotid occlusion

頸部への直接外傷(刺創など)や頸部過進展・捻転時の頸椎衝突による内膜損傷により、動脈解離や血栓形成が起こり、内頸動脈椎骨動脈閉塞狭窄を来したもの。受傷後12〜24時間で発生し、多くは進行性の脳虚血症状を示す。早期診断と脳浮腫や出血性梗塞予防のための積極的外科治療が重要である。(遠藤俊郎 1)

外転神経【がいてんしんけい、abducens nerve

眼球を動かすための神経の一つ。第6脳神経とも呼ばれ、脳幹から出て海綿静脈洞を経て眼窩内へと至る。眼球の外側の外直筋を支配する。動眼神経が支配する内直筋と協調して収縮、伸展し左右を向く。

開頭手術【かいとうしゅじゅつ、craniotomy

頭皮をメスで切り、頭蓋骨をドリルで削って外し、直接脳や頭蓋内組織の病変部分に手を加える手術のことをいいます。

海綿静脈洞(部)【かいめんじょうみゃくどう(ぶ)、cavernous sinus

内頸動脈が頭蓋に入ってすぐ、眼の真後ろのあたりの頭蓋骨内に内頸動脈を囲むように存在する、海綿状の静脈機能を持った部位。

解離性動脈瘤【かいりせいどうみゃくりゅう、dissecting aneurysm

ここでは解離性脳動脈瘤 (dissecting cerebral aneurysm) のこと。血管の壁は何層かの層で出来ています。層は離れずにくっついているのが正常な状態ですが、何らかの原因により層が傷つき、血流などによってその層間にすき間が生じ(解離)、血液が入り込み血管壁内に血のかたまり(血腫)を作ります。そうなると、血液が流れにくくなったり(狭窄)完全に流れなくなったり(閉塞)します。さらに、頭蓋内の場合、血流は動脈圧を受け止める層が少なくなった血管壁を破り、くも膜下出血を起こすこともあります。

蝸牛【かぎゅう、cochlea

内耳の一部で、かたつむりの殻のような形をした器官。内側にリンパ液を満たした蝸牛管があり、蝸牛管内の聴覚細胞は鼓膜からの音波の伝達を感じて受け取る。

蝸牛神経【かぎゅうしんけい、cochlear nerve

聴神経の一つで、蝸牛から出て延髄へ入る神経。音の情報を伝達する。聴神経のもう一つの前庭神経とほぼ同じ経路をたどるが役割は全く違う。

下垂体【かすいたい、pituitary gland

脳下垂体とも言う。大脳の鼻側のほぼ中央部にある小指の頭ほどの大きさの組織。脳と繋がっておりトルコ鞍と呼ばれる鞍状の骨の中に収まっている。数種類のホルモンを分泌する。

家族歴【かぞくれき、family history

近親者がかかった疾患の記録。医療従事者が「家族歴がある」と言う場合は、「同じ疾患にかかったことの有る近親者が居る」という意味で使われることが多い。

滑車神経【かっしゃしんけい、trochlear nerve

眼球を動かすための神経の一つ。第4脳神経とも呼ばれ、脳幹の背中側から出て脳幹を回りこんで腹側の海綿静脈洞を経て眼窩内へ至る。眼が内側に向けられた状態で、上方視または下方視を司る上斜筋のみを支配する。

カテーテル【かてーてる、catheter

一般的には、ゴム、金属、プラスチックなどでできた、管(くだ、チューブ)状の医療器具のことをいいます。

カラー【からー、collar

洋服の襟。医療用としては、首の動きを制限するための頸椎カラーなどがある。

眼窩【がんか、orbit

眼球が入っている、骨で囲まれた穴の部分。

感覚障害【かんかくしょうがい、sensory disturbance

外界からの刺激の感じ方は、痛覚、温度覚、触覚、嗅覚、視覚、聴覚などの感覚がある。いずれの感覚も皮膚、粘膜、筋肉、内臓組織などに分布している感覚受容器からの刺激を感じ取り、感覚神経を通って大脳に伝わる。その感覚受容器から大脳に伝わる経路、または感覚受容器そのもの、あるいは大脳の担当部位そのものが何らかの影響をうけ、感覚が正常ではないこと。

環椎【かんつい、atlas

環椎は頭に一番近い、第1頸椎のことで、独特の形状で頭蓋骨を支えている。英語名はギリシャ神話の天を支える神 Atlas が由来。

眼底【がんてい、ocular fundus

眼球の内面で、網膜のある部分。眼底に分布する血管からの出血を眼底出血という。

キアリ奇形【きありきけい、Chiari malformation

本来なら頭蓋腔の中にある小脳延髄の組織が、大孔よりはみ出て脊柱管の中に入り込んだ状態になっている奇形。ほとんどが先天的なもので、症状が出る人も出ない人もいます。治療は手術により、圧迫されている組織を圧迫から開放することが一般的です。

既往【きおう】

過ぎ去った時。過去のことがら。医療関係者が既往と言う場合は、おおむね過去にかかった病気や怪我の既往症のことを指します。

器質【きしつ、organic

細胞、組織、器官などの物質的性質。器質的変化という場合は、本来持っているそれらの物質的性質が変化したという意味。

機序【きじょ、machanism

どうしてそうなるのかということを順序だてること。しくみ。メカニズム。

機能性【きのうせい、functional

明らかな外傷や炎症などによる器質的な変化が認められず、組織そのものの機能の変化によるもの。

急性【きゅうせい、acute

急に症状を発して病気の進み方が速いこと。

狭窄【きょうさく、stenosis

すぼまって狭いこと。

近視【きんし、myopia

眼に入る平行光線が網膜の前方で結像する状態。眼の光が通る部分の屈折異常や、眼球の前後方向の長さが長いことによる。

筋収縮性頭痛【きんしゅうしゅくせいずつう、muscle contraction headache

緊張型頭痛 (tension-type headache)ともいい、頭痛で医療機関を訪れる人の多くを占める。圧迫されるような、締めつけられるような感じが続き、拍動性はなく、ほとんどが両側に起こってくる。アルコールを飲んで頭痛がなくなるというのは、ほとんどの場合、緊張性頭痛である。アルコールの飲用は血管性頭痛では増悪する。治療は心身ともに緊張をほぐす方法から始められる。

くも膜【くもまく、aracnoid membrane

脳・脊髄の被膜である髄膜の一つで、外側の硬膜と内側の軟膜の間にあります。

くも膜下腔【くもまくかくう、subaracnoid space

くも膜の下のスペース、つまり、くも膜と軟膜の間の隙間。

くも膜下出血【くもまくかしゅっけつ、subaracnoid hemorrage: SAH

脳血管病変が破綻し、くも膜下腔に出血をきたし脳脊髄液に血液の混入した病態。治療に直接結び付く診断名ではない。脳血管障害の約10%の頻度に見られ、年齢は一般に50〜60歳代にピークがあり、性別では女性が男性の約2倍と多い。最も代表的な原因疾患は脳動脈瘤の破裂である。重症頭部外傷、脳動静脈奇形の破裂や高血圧性脳内出血などの血管障害、また数は少ないが脳腫瘍、感染症、血液疾患など多くの疾患で発生をみる。原因の確定できない例も10〜20%ある。多くは前駆症状がなく、突然の激しい頭痛嘔吐意識障害などで発症、項部硬直など髄膜刺激症状を示す。多くはCTスキャンで確定診断が可能であるが、軽微な出血ではCTスキャンに異常が認められず髄液検査での黄色調(キサントクロミー: xanthochromia)が診断の重要な手がかりとなる。脳血管撮影により動脈瘤が確認された場合は、早期の根治手術が治療の原則となる。初回出血と合併病態の程度と続発する再出血や脳血管攣縮が予後を左右する。遺伝的因子(家族内発生)、喫煙、高血圧などが危険因子としてあげられている。(遠藤俊郎 1)

くも膜嚢胞【くもまくのうほう、arachnoid cyst

「嚢」とはふくろという意味です。熱が出たときに頭を冷やす「氷嚢(ひょうのう)」の「嚢」です。「胞」とは包む膜のことをいいます。「嚢胞」とは病的に作られた流動体や半流動体の内容を持つ袋状のものをいいます。「くも膜嚢胞」とは、脳表にあるくも膜内に何らかの原因でできた薄い膜で覆われた嚢胞のことです。

クリティカルパス【くりてぃかるぱす、clitical path

クリニカルパス (clinical path)とも言い、医療の場では、入院中に行う検査、手術、処置、投薬、患者指導、食事などについて、各項目(疾患)ごとに時系列一覧表示し、進行状態を把握・管理することを指す。

群発頭痛【ぐんぱつずつう、cluster headache

主として男性にみられ、年に1〜2回、数週から数ヶ月にわたり頭痛発作が群発する。発作期間中は、24時間の間に1回かそれ以上の一側性頭痛か顔面痛をみる。発作はいつも同側で眼の奥と眼の周りに痛みを感じる。痛みは激しく持続性で、刺すような、裂くようなという表現をされる。

頸椎【けいつい、cervical vertebrae

脊椎(脊柱)の一部で、頸(くび)の部分にある7個の椎骨からなる。頭に近いほうから順に第1頸椎、第2頸椎〜第7頸椎と呼ぶ。特別な形をしている第1頸椎を「環椎」、第2頸椎を「軸椎」と呼ぶこともある。

頸動脈狭窄症【けいどうみゃくきょうさくしょう、carotid artery stenosis

多くはアテローム硬化病変で、80%以上の高度狭窄による血流低下および潰瘍・血栓形成(頸動脈血栓症)による末梢塞栓が発症原因となる頸動脈の狭窄。頸部内頸動脈起始部に高率に見られ、一過性脳虚血発作や脳卒中発作をきたす。一過性黒内障は診断上重要な所見である。根治的治療として頸動脈内膜血栓切除術が行なわれる。血管内治療によるステント留置術も行われる。(遠藤俊郎 1)

頸動脈内膜切除術【けいどうみゃくないまくせつじょじゅつ、carotid endarterectomy: CEA

頚部頸動脈分岐部より内頸動脈起始部に発生する動脈硬化性病変に対し、病変部動脈を切開し内膜アテローム斑を切除する根治的手術法(血栓内膜切除術)。複数の国際共同研究により、60〜70%以上の高度狭窄病変に対する本手術の脳卒中再発予防効果が確認されている。(遠藤俊郎 1)

傾眠【けいみん、drowsiness

ほおっておくと眠ってしまう状態。眠りそのものは浅く、起こすと目を覚ますが今一つはっきりしない。脳神経系の疾患では、中枢神経系の障害などで発現する。

痙攣【けいれん、convulsion

発作的に生じる自身では制御できない骨格筋の収縮。全身の痙攣から身体の一部分だけの収縮まで様々なものが含まれる。

外科的治療【げかてきちりょう、surgical treatment

一般的に、身体の一部にメス等を用い病変部を切除、あるいは修復することにより治療する方法のことをいいます。

血管雑音【けっかんざつおん、vascular murmur、ブリューイ(仏) bruit

血流速度の増大、血液粘稠度の減少、血管壁の硬化などによって発生する雑音で、聴診器で聴取される異常音。正常でも動脈の強い圧迫により発生したり、心臓音が伝播することもある。頭蓋外頸動脈、椎骨動脈、鎖骨下動脈の高度狭窄病変を疑う所見となる。動静脈瘻による動静脈性雑音、静脈コマ音などの静脈性雑音もある。聴取されていた血管雑音の消失は、狭窄病変の閉塞移行を示唆する。(遠藤俊郎 1)

血管性頭痛【けっかんせいずつう、vasucular headache

脳底部主要動脈および頭皮動脈の拡張により生ずる頭痛で、拍動に一致した頭痛が典型的で多い。アルコールの多量摂取などによって発生する頭痛も血管性頭痛である。血管性頭痛の中でも、間欠的に反復して起こってくる片頭痛のような頭痛の原因はいまだに不明である。

血管攣縮【けっかんれんしゅく、vasospasm, angiospasm

短時間で血管径の回復をみる一過性の血管収縮。通常は機械的刺激や薬物により引き起こされる機能的変化であり、血管の器質的変化は伴わない。しかし臨床的には、脳血管攣縮など病理所見では器質的変化を認めるものの、血管撮影では一過性収縮として観察される病態にも広く用いられている。(遠藤俊郎 1)

血腫【けっしゅ、hematoma

出血が起こり、一ヶ所に血液が溜まっているものをいう。出血からの経過時間やその他の条件により、液状だったりプリン状だったりする。

結膜【けつまく、conjunctiva

結膜とは、眼瞼(がんけん: まぶた)と眼球を結ぶ膜と言う意味でその名が付けられた。眼瞼の裏側と眼球表面とを覆う無色透明の粘膜

結膜炎【けつまくえん、conjunctivitis

結膜は直接外界に接しているので、刺激や微生物の感染をうけやすい。このような様々な原因によって起こる結膜の炎症を結膜炎と呼ぶ。

幻視【げんし、visual hallucination

物などが目の前に実在しないにも関わらず、実在するように見える幻覚の一種。後頭葉側頭葉に病変が有る場合でも出現することがある。

原発性【げんぱつせい、primary

最初に発生すること。腫瘍の場合はその腫瘍が最初からその部位で発生したということ。対する言葉に転移性腫瘍がある。

原発性くも膜下出血【げんぱつせいくもまくかしゅっけつ、primary subarachnoid hemorrhage

くも膜下出血の多様な原因のなかで、脳動脈瘤破裂を中心とするくも膜下腔の血管障害による出血のみをさす名称。外傷、腫瘍、感染症などによる出血は除外される。(遠藤俊郎 1)

腱反射【けんはんしゃ、tendon reflex

腱や筋肉を鋭く叩いたり打つと脊髄反射によって筋が単収縮を起こす。膝蓋腱反射やアキレス腱反射などが有名である。脊髄と上位中枢および末梢神経と筋の働きを調べるために利用される。

後遺症【こういしょう、sequela

病気やけがの主症状が治癒した後に残存する機能障害。脳神経外科が扱う疾患では、脳出血後の手足の麻痺や、脳外傷後の精神神経障害などがある。

硬結【こうけつ、induration

本来は柔らかい組織が病的に硬くなること。主に触診により認められる状態で、浮腫、出血、腫瘍などによる。

後縦靭帯【こうじゅうじんたい、posterior longitudinal ligament

椎骨を結合している靱帯の一つで、椎体の後面中央にあり、椎体幅の1/3程度を占めている。脊髄から見ると腹側にある。

亢進【こうしん】

(脈拍などが)たかぶり進むこと。

抗生物質【こうせいぶっしつ、antobiotics

微生物が産生して、微生物や癌細胞の増殖を阻止する物質。抗生物質は対象微生物に得意不得意があり、適切な抗生物質を選択する必要がある。本来微生物により産生されたものを言うが、化学的に変化させたものや、合成されたものも多くなっている。

後頭部【こうとうぶ、occipital

平たく言うと、頭の後ろの部分です。

後頭葉【こうとうよう、occipital lobe

大脳半球の最後部。後頭葉は視覚と眼球運動を支配しており、見た物の色、大きさ、形などを認識する。また、両側の眼球からの情報を一つにすることで、物を立体的に見る働きをする。

項部硬直【こうぶこうちょく、stiff neck

項(うなじ)の部分が硬直している状態。仰向けに枕をせずに寝てもらって、他人に頭部を上げてもらって前屈させると、正常では項はしなやかで、あごは胸に付くくらいになる。項部が硬直しているとあごは胸に付かない。髄膜に炎症(髄膜炎)があったり、くも膜下出血があつたりすると髄膜が刺激され、項部硬直が出現する。

硬膜【こうまく、dura mater

中枢神経系を包む被膜(髄膜: ずいまく)の一つ。髄膜の中では一番外側の膜で、頭蓋骨にくっついている骨膜くも膜の間にある。一般の組織と同じように血管からの血流によって養われている。

硬膜動静脈瘻【こうまくどうじょうみゃくろう、dural arteriovenous fistula (dural AVF)

硬膜または硬膜よりなる静脈洞壁などの頭蓋内組織で、動脈と静脈が異常につながり動脈血が静脈に直接流れこむ病変。静脈洞部病変では、本来ならば静脈洞に流入する各種頭蓋内静脈に動脈血が逆流する。

高齢者【こうれいしゃ、senior citizen

一般的には、65歳以上の人を指す。65歳という年齢に生物学的根拠は乏しく、老化は個々特有であるので、めやす程度と考えられるが、画一的に対応される場合も多い。

骨化【こつか、ossification

ここでは、異所性骨化(いしょせいこつか: heterotopic ossification)のこと。本来骨形成の見られない骨組織以外の筋肉、腱、靱帯、その他の臓器で骨形成がみられる。メカニズムについては明確ではない。

骨棘【こつきょく、osteophyte

平たく言うと骨の棘(トゲ)です。骨になんらかの刺激が加わったことによって骨増殖がおこり、その結果できた骨の総称。

骨膜【こつまく、periosteum

骨を覆っている膜。神経、血管が走行し、骨を栄養している。

コンサルト【こんさると、consult

診察してもらう。相談する。意見を求める。

細菌性髄膜炎【さいきんせいずいまくえん、bacterial meningitis

化膿性髄膜炎ともいう。髄膜炎の中で、炎症の原因が細菌の感染によるもの。インフルエンザ菌、髄膜炎菌、肺炎連鎖球菌が多い。頭部外傷による頭蓋骨骨折などにより感染することが多い。数時間から数日以内に、頭痛、発熱、項部硬直、精神症状などが現れる。適切な抗生物質を髄腔内に投与することにより改善する。

三半規管【さんはんきかん、semicurcular canals

内耳にある器官。骨半規管とも言う。内耳の後部を占め、互いに直角をなす3個の半円形の管(半規管)をいい、平衡感覚をつかさどる。

軸椎【じくつい、axis

軸椎は頭蓋骨から二番目に近い、第2頸椎のことで、独特の歯状突起がある。頭の回転の約半分を環椎と共に行う。

視神経【ししんけい、optic nerve

眼球の後端から頭蓋内の視神経交叉まで達する第2脳神経。網膜からの出力は視神経乳頭に集まり、眼球を出て頭蓋内へ入り視神経交叉部で左右の半分だけ交叉(半交叉)した後に脳に至る。

視神経交叉【ししんけいこうさ、optic chiasm

左右の眼球から出ている視神経はそれぞれ頭蓋内へ入り、さらに脳へ至る。脳に入るところで左右の視神経は結合し、それぞれの視覚情報は鼻側の半分だけ交叉して脳へ入る。視神経の鼻側は眼の外側の視覚情報を運んでおり、交叉部が何らかの障害を受けると、両側の外側の視野が欠ける症状が起きる。

視神経乳頭【ししんけいにゅうとう、optic disc

視神経が眼球の網膜から出る部分で、瞳側から眼底鏡で見ると、円形で黄色味がかったピンク色をしている。視神経が出る中央がくぼんでおり、浅い「じょうご」を内側から見たような感じである。その形から乳頭 (nipple) を連想したものと思われる。

CT【しーてぃ、Computed Tomography

コンピュータ断層撮影の英文の頭文字をとったものです。X 線を円周状に照射し、反対側にある検出器で受け、そのデータをコンピュータで解析・合成し画像化する装置です。CT が出現する以前に比べて、疾病によっては診断が格段に容易になり、「画像診断」という言葉もここから生まれました。

CT ImageCT 画像の一例
視放線【しほうせん、optic radiation

脳内の視覚伝導路の一部。視神経が脳内に入る脳幹の部分から後頭葉の視覚中枢に至る経路。視放線は左右1対あり、同側網膜の耳側、反対側網膜の鼻側などの視覚情報を運んでいる。この経路のどこかに障害があると視覚に異常が発現する。

視野異常【しやいじょう、abnormal visual field

おもなものは狭窄暗点である。視野狭窄は、緩やかに中心に向かって見えなくなるものから、あるところから急に見えなくなったり、一眼の左右どちらか半分がみえなくなるものなどがある。暗点は、視野の中に孤立して点状、斑状に見えないところがあるものをいう。

充血【じゅうけつ、hyperemia

ある局所の血管内を流れる血液の量が増加している状態。温かく鮮血色を呈する動脈血による動脈性充血と、静脈血による静脈性充血がある。単に充血という場合は動脈性充血を指し、静脈性充血はうっ血とよばれる。

縮瞳【しゅくどう、miosis

瞳孔が小さいこと。瞳孔径は年齢や周囲の明るさによっても違うが、3〜4mmが正常である。一般に、瞳孔径が2mm以下を縮瞳という。頭蓋内圧亢進、重篤意識障害脳幹部障害などでみられる。

上気道炎【じょうきどうえん、upper respiratory inflammation

声帯より上部の気道を上気道と言う。鼻腔、咽頭、喉頭が含まれる。そこで起こる炎症のこと。

症候【しょうこう、symptom and sign

症状と徴候を合わせた言葉。症状とは、他人からは判りづらい頭痛や神経痛などの自覚症状のことで、徴候とは、眼底を見たり血管雑音を聞いたり、あるいはMRIや血管撮影などによって客観的に判断することができる身体的異常のこと。症候性と言う場合は自覚症状と他覚的身体異常を合わせ持った場合に形容的に使う。

症候性血管攣縮【しょうこうせいけっかんれんしゅく、symptomatic vasospasm

くも膜下出血後の遅発性脳血管攣縮の中で、永続的または一過性の脳虚血症状を示す病態。血管撮影で攣縮所見が観察される頻度は約70%、症候性病変は約30%、予後不良は約15%といわれる。症状の出現は発症4日から2週以内に多く、7日前後がピークとなる。頭痛髄膜刺激症状の増悪、発熱、さらに意識障害片麻痺など動脈灌流域に一致した症状をきたす。CT上みられる出血の程度に比例して起こり、血管撮影上びまん性収縮 (diffuse narrowing) をみる例が多い。治療は volume expansion (血液量拡張法)、誘発高血圧 (induced hypertension) および種々の薬物投与が行なわれる。バルーンによる血管拡張術やヘパリンの動脈内投与も有効な例もあり、予防的には脳槽灌流による血腫の早期溶解・排出が行なわれている。(遠藤俊郎 1)

上肢【じょうし、upper extremity

人の肩より先の腕や手の総称。

硝子体下出血【しょうしたいかしゅっけつ、subhyaloid hemorrhage

くも膜下出血に伴う網膜出血に対する名称で、出血の型は網膜前拇印様出血 (preretinal thumbprint hemorrhage) が最も多い。くも膜下出血の10〜20%に見られ、出血の程度が強いほど高率に起こる傾向がある。多くは急激な頭蓋内圧上昇が原因となり、網膜静脈の還流障害による静脈・毛細管レベルの二次的出血と考えられている。(遠藤俊郎 1)

小脳【しょうのう、cerebellum

左右小脳半球と真ん中にある小脳虫部の3つの部分から構成されています。平衡中枢と一緒に働いて平衡維持、体の空間位置づけおよび筋緊張や姿勢調節などを司ります。体の動きの統合および調整を行う部分であり運動機能上非常に重要です。

脳の模型の小脳の位置を示した写真
静脈洞【じょうみゃくどう、venous sinus

脳から心臓へ還る静脈血が集まる洞状の部位で、血管組織の外側は硬膜で覆われている。断面は円形でないことが多く、頭頂部では左右の大脳半球と頭蓋骨の隙間を埋めるように逆三角形をしている。静脈血は後頭部に一旦集まり、そこから左右に別れ頸静脈へと流れる。

所見【しょけん、observation

見たところのもの。観察・診断の結果。

自律神経【じりつしんけい、autonomic nerve

意識的に関与できずに、自律的に働く神経。血管、心臓、胃腸、内分泌腺などを自動的に調節する。

心因性【しんいんせい、psychogenic

明らかな器質的変化を伴わず、心理的要因が深く関与して生じる状態。

真菌性髄膜炎【しんきんせいずいまくえん、fungal meningitis

髄膜炎のうち、炎症の原因がクリプトコックス、カンジダなどの真菌によるもの。適切な抗真菌薬の投与により改善する。

神経【しんけい、nerve

ここでは、脳と脊髄中枢神経と、末梢神経をあわせた総称を指す。情緒的な意味での「神経」は、ここでは扱わない(扱えない?)。

神経学【しんけいがく、neurology

神経、つまり脳と脊髄末梢神経を研究する学問。神経学的という場合は、それらの学問の研究成果に基づいてという意味。

神経根【しんけいこん、nerve root

脊髄から枝分かれしてすぐの神経の太い部分。椎骨の間をすりぬけ末梢神経へと至る。

神経症状【しんけいしょうじょう、neurological symptom

脳、脊髄および末梢神経の障害によって起こる、麻痺などの症状全般をいう。心因性の神経症とは別物。

神経内科【しんけいないか、neurology

消化器を扱う診療科に消化器外科消化器内科があるように、脳と神経を扱う診療科に脳神経外科(脳)神経内科があります。外科は外科的治療に適した疾患を得意とするのに対し、内科は内科的治療に適した疾患を得意とします。混同しやすい診療科に神経科(精神科)と心療内科がありますが扱う疾患が違います。

侵襲【しんしゅう、invasiveness

一般的には、侵入し襲撃することをいいます。医療においては、体内の通常の状態を乱す外部からの刺激のことで、外科手術、感染、中毒などをいいます。簡単にいうと、体を傷つけることです。

振戦【しんせん、tremor

一般には「ふるえ」と表現される。不随意運動の一つで、意志に反して、関係する2つの筋肉が交互に反復して規則的に収縮するために生じる。病気で無くても緊張時などに手が震える生理的振戦がある。病的な振戦には、静止時振戦、姿勢時振戦、企図時振戦、運動時振戦がある。

靱帯【じんたい、ligament

一般的には、関節を構成する骨と骨とをつなぎ止めておく、しなやかで丈夫な帯状の組織。

髄液検査【ずいえきけんさ、cerebrospinal fluid examination

脳脊髄液を採取しその外観、細胞の数と種類、蛋白、糖などを検査する。髄膜炎などの疑いでは必須の検査です。通常は腰部に針を刺す腰椎穿刺により採取する。

髄核【ずいかく、nucleus pulposus

椎間板の中心部にあり、半透明、半流動性の物質。脊椎の弾力性を維持するのに役立っている。

髄腔内【ずいくうない、intrathecal

脳脊髄液が存在する隙間。

随伴症状【ずいはんしょうじょう】

何かの症状が現れるのに伴って起きる症状。

髄膜【ずいまく、meninx

脳脊髄膜とも言い、脳および脊髄を包む膜です。脳の部分の脳膜と脊髄の部分の脊髄膜とからなり、両者は大孔で名称を変え続いてます。外側から硬膜くも膜軟膜の3層あり、硬膜とくも膜の間はリンパ液で、くも膜と軟膜の間は脳脊髄液で満たされています。

髄膜炎【ずいまくえん、meningitis

文字通り髄膜炎症のことですが、通常は軟膜くも膜、くも膜下腔の炎症のことをいいます。細菌やウイルスによる感染で起こりますが、脳脊髄液内には細菌やウイルスを撃退する因子がほとんど無いに等しいため比較的自由に増殖します。治療は、髄液中に移行しやすい抗生物質の投与や髄腔内に直接抗生物質を投与する方法が取られます。

髄膜刺激症状【ずいまくしげきしょうじょう、meningeal irritation sign

髄膜が何らかの刺激を受けて起こる症状の総称。くも膜下出血髄膜炎などで起こる項部硬直など。

髄膜脳炎【ずいまくのうえん、meningoencephalitis

髄膜炎を伴う脳炎のこと。一般に脳炎と言われるものの多くは髄膜脳炎である。日本脳炎、単純ヘルペス脳炎など。

頭痛【ずつう、headache

頭部に感じるさまざまな痛みの総称です。原因は多岐にわたりますが、頭が痛むのですから何らかの原因により感覚神経が刺激されています。頭部の感覚神経(痛覚感受性組織)は、硬膜動脈、静脈洞硬膜くも膜軟膜、脳動脈、脳静脈などに分布しています。余談ですが、脳自身には感覚神経が分布しておらず、外傷により損傷を受けたり、手術により一部を傷つけたりしても本人は頭痛(脳の痛み)を訴えません。

脊髄【せきずい、spinal cord

背中のいわゆる背骨(脊椎)の中の脊柱管内にある、白くて細長い円柱状の神経索です。上方は大孔の高さで延髄に連続し、下方は第1〜第2腰椎の高さで次第に細くなって終端となる。横断面では、中央に5円玉の穴のような中心管があり、これは上方で第4脳室と繋がり脳脊髄液で満たされている。脊髄は主に首から下の運動や感覚を脳へ伝達したり、直接司る。

脊髄症状【せきずいしょうじょう、myelopathy

脊髄が障害されることによって起こる症状。最初は手足のしびれなどの手足の末梢部の知覚異常である。これがしだいに、しびれの範囲が末梢から中枢側に向かって拡大してくる。それとともに、歩行障害などがみられるようになる。知覚障害は多くの場合左右対称性である。

脊髄反射【せきずいはんしゃ、spinal reflex

感覚受容器に加えられた刺激が、脊髄で折り返され効果器に伝わり、反応として現れることの総称。意識的には制御できない。膝の腱をゴムハンマーで叩くと足が跳ねるのが良く知られている。この場合、膝の腱にある感覚受容器で受けた刺激が、脊髄で折り返され、足の筋肉の効果器に伝わったということです。

脊髄麻痺【せきずいまひ、spinal paralysis

脊髄への圧迫などで起こる麻痺。頸髄(けいずい: クビの部分の脊髄)での圧迫では四肢麻痺に、胸髄(きょうずい: 胸の部分の脊髄)の圧迫では両側下肢の麻痺となる。

脊柱管【せきちゅうかん、vertebral canal

椎骨の椎孔が連なってできている管で、脊髄が入ってる。

脊椎【せきつい、spine

脊柱とも言い、脊椎動物の体の支柱をなす骨格。
人間では、32〜34個の椎骨が繋がっており、上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎、3〜5個の尾椎からなる。

前駆症状【ぜんくしょうじょう、prodrome

発作などが始まる前兆として現れる症状。

仙椎【せんつい、sacral vartebrae

腰椎の下に続く椎骨で、5個あるが結合していて一つの仙骨となっている。

前庭神経【ぜんていしんけい、vestibular nerve

聴神経のうち、3つの半規管(三半規管)と、それらが集まる部分から出て、延髄に入る神経。目、頸、頭の運動調節、筋緊張および姿勢の調節を司っている。運動に関しての平衡、頭と身体の位置変化に伴う眼球運動と注視などのための情報を小脳との間で密に連絡をとっている。聴神経のもう一つの蝸牛神経とほぼ同じ経路をたどるが役割は全く違う。

側頭葉【そくとうよう、temporal lobe

大脳のうち側面にあたる部分を指す。頭でいうと、耳の上を中心とした手のひら一つ分ぐらいの範囲。側頭葉には、聴覚、言語了解、音楽認知、解釈、記憶などを司る領域がある。

大孔【だいこう、foramen magnum

大後頭孔(だいこうとうこう)ともいう。頭蓋骨の下部にある、卵状の形をした穴(孔)。脊髄椎骨動脈などが通っている。余談ですが、臨床講義が始まったばかりの学生さんに「大孔に食道は通っていないか?」 と聞くと、しばらく考え込むこともあります。

代謝【たいしゃ、metabolism

一般には、古いものを新しいものに入れ替えること。生体においては、個々の細胞はその環境から素材を得て、アミノ酸やタンパク質などの化合物を産生し、それらの化合物を分解しエネルギーを獲得している。このような複雑な生体化学反応を代謝という。代謝性疾患とは、これらのバランスが崩れて症状として現れたものです。

大酒家【たいしゅか、drunkard

いわゆる大酒飲み。アルコール性肝障害の診断基準によれば、日本酒換算5合を毎日10年以上飲み続けると「大酒家」と呼ばれるようです。

大脳【だいのう、cerebrum

脳の一番外側の部分で、人間では脳の大部分を占めています。右脳、左脳といわれるように、左右二つの大脳半球に別れています。両半球は機能的には同じではなく、言語などの機能が優位半球にあるなどの差があります。優位半球は普通は利き手の反対側の半球であることが多いと言われています。そのほかに、手足や体などの動きを制御する運動野や知覚野、触覚野、視覚野、聴覚野、臭覚野、味覚野などの部位があり、それぞれ重要な働きをしています。

脳の模型の大脳の写真
中枢神経系【ちゅうすうしんけいけい、central nervous system

脳と脊髄をまとめてこう呼ぶ。神経のうちで末梢神経を除いた部分とも言える。

中大脳動脈狭窄症【ちゅうだいのうどうみゃくきょうさくしょう、middle cerebral artery stenosis

動脈硬化性病変を主因とする中大脳動脈の狭窄であり、特に起始部(M1部)高度狭窄病変では動脈・動脈塞栓源および穿通枝梗塞の原因となる。軽症の例が多く、治療の目的は病変閉塞による卒中発作予防が主体となる。薬物治療に加え、頭蓋外-頭蓋内バイパス術、血管内拡張術の是非につき議論が多い。(遠藤俊郎 1)

中大脳動脈閉塞症【ちゅうだいのうどうみゃくへいそくしょう、occlusion of middle cerebral artery

動脈硬化(血栓症)、塞栓(塞栓症)が主因となり、中大脳動脈起始部(M1部)閉塞または分枝閉塞をきたしたもの。閉塞部位により、運動、知覚、言語、視覚障害など皮質枝および穿通枝領域の多様な脳梗塞症状を示す。わが国の閉塞性脳血管障害のなかでは最も頻度が高い。(遠藤俊郎 1)

中脳水道【ちゅうのうすいどう、cerebral aqueduct

脳室の一部で、第三脳室と第四脳室を結ぶ狭い管状の部分です。

脳の模型の中脳水道部分を示す写真
聴神経【ちょうしんけい、acoustic nerve

第8脳神経とも言い、聴覚情報を伝達する蝸牛神経と、平衡協調および位置感覚情報を伝達する前庭神経の二つの神経系を持つが、見た目は1本の神経になっている。

椎間板【ついかんばん、intervertebral discs

椎体と椎体の間にある円板状の軟骨板で、緩衝と椎体の動きの支点の役割をします。

椎弓【ついきゅう、lamina

椎骨の一部で、椎体から背側へ向かって椎孔(脊柱管)を囲むように両側にある弓状の骨。

椎骨【ついこつ、vertebrae

脊椎骨(せきついこつ)とも言い、いわゆる背骨(脊柱)を構成するそれぞれの骨。7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎、5個の尾椎から成り立っている。

椎骨動脈【ついこつどうみゃく、vertebral artery

頸椎椎骨に沿ってある左右1対の動脈。頸動脈が主に大脳を栄養するのに対し、主に小脳脳幹を栄養する。

椎骨動脈狭窄症【ついこつどうみゃくきょうさくしょう、vertebral artery stenosis

椎骨動脈の起始部(頸部)、頸椎頭蓋移行部、頭蓋内などに見られる狭窄症で、動脈硬化に起因する病変が多い。若年者では動脈解離も原因の一つとして注目される。頑固なめまい、嘔吐発作や動脈-動脈塞栓による脳虚血症状をきたす。薬物治療とともに外科手術も行なわれるているが、病変の存在と症状の因果関係は時として曖昧であり、治療選択には慎重を要する。(遠藤俊郎 1)

椎骨脳底動脈【ついこつのうていどうみゃく、vertebrobasilar artery

脳を栄養する血管は主に頸動脈と椎骨動脈があり、頸椎椎骨に沿ってあるのが左右1対の椎骨動脈である。1対の椎骨動脈は頭蓋内に入り1本の脳底動脈に至る。椎骨動脈と脳底動脈をあわせて椎骨脳底動脈とよぶ。主に脳幹部小脳を栄養している。

椎骨動脈閉塞症【ついこつどうみゃくへいそくしょう、vertebral artery occlusion

動脈硬化(血栓症)、塞栓、骨棘による圧迫などが原因となり、椎骨脳底動脈領域の多様な虚血性神経症状を示す動脈閉塞症。発症時は激しいめまい、嘔吐発作を伴う例が多い。また左右椎骨動脈の発達には個人差が大きく、片側閉塞のみでは無症状の例も多い。頸部の過進展や捻転による一過性症状を繰り返す間欠性椎骨動脈閉塞症 (intermitten vertebral artery occlusion) も見られる。(遠藤俊郎 1)

椎体【ついたい、vertebral body

椎骨の本体部分で腹側にあり円筒状をしている。

てんかん【てんかん、epilepsy

世界保健機構 (WHO) のてんかん辞典では、「てんかんとは、様々な原因で起きる慢性の脳疾患で、その特徴は脳ニューロンの過度の放電に由来する反復性発作であり、多種多様な臨床症状と検査所見を伴う」と定義されている。てんかんは、最も罹患率の高い神経疾患であり、総人口の約1%といわれている。生涯1回でも発作を経験するものは約10%、2回以上経験するものは約4%、治療を必要とするいわゆる「てんかん」が約1%である。治療は適切な抗てんかん薬による薬物治療が原則である。

頭蓋頸椎移行部【とうがいけいついいこうぶ、cranio-vertebral junction

頸椎頭蓋移行部と言うこともある。頭蓋骨に近い方から、第一頸椎環椎)と第二頸椎(軸椎)をまとめてこうよぶ。頭蓋骨を受け止めるとともに、頭蓋骨の左右への回旋運動、前屈運動に大きな役割を果たしている。

頭蓋骨縫合【とうがいこつほうごう、skull suture

頭蓋骨は正常では出産時には分離しており、生後5〜6か月ごろから癒合が起こりはじめます。分離している骨と骨がつながる部分を、縫い合わせたように見えることから、縫合と言うのかもしれません。赤ん坊の頭のてっぺんを触ってみると柔らかい部分がありますが、その部分には骨は無く大泉門(だいせんもん)といいます。大泉門は生後14〜22か月で閉鎖します。 大泉門が閉鎖すれば頭蓋骨縫合の癒合が終了したといえます。

頭蓋内圧【とうがいないあつ、intracranial pressure (ICP)

頭蓋内の脳脊髄液で満たされた部分の髄液圧のことです。一般的には腰の部分の腰椎の隙間から測定しますが、正常な状態では体位によって頭と腰の圧は違ってくるので、横向きに寝てもらって、頭と腰を同じ高さにしてから測定します。異常に圧が高いと、髄液の産生異常、吸収異常、循環異常が疑われます。

頭蓋内圧亢進【とうがいないあつこうしん、increased intracranial pressure

脳圧亢進ともいい、脳脊髄液で満たされた部分の圧(頭蓋内圧)が高まることをいいます。脳浮腫などの脳実質の体積増、脳脊髄液の過剰分泌や通路閉鎖、脳腫瘍などの占拠性病変などによって起こる。頭蓋内圧亢進によって出現する症状としては、頭痛嘔吐、視力障害、外転神経麻痺、意識障害などがある。

動眼神経【どうがんしんけい、oculomotor nerve

眼球や眼瞼(がんけん: まぶた)を動かすための神経の一つ。第3脳神経とも呼ばれる。脳幹を出て海綿静脈洞を経て眼窩内で各筋へと至る。眼球の上転、下転、内転、上眼瞼の挙上、瞳孔の収縮などを司る。

頭頂部【とうちょうぶ、parietal

平たくいうと、頭のてっぺんです。

糖尿病【とうにょうびょう、diabetes mellitus (DM)

膵臓からのインスリンの分泌不全や作用不全によって起こる糖代謝異常であり、タンパク、脂質の代謝異常を伴う。高血糖が長期に持続すると、網膜症、腎症、末梢神経障害、心筋梗塞、脳梗塞などの合併症を生じる。

動脈狭窄症【どうみゃくきょうさくしょう、arterial stenosis

動脈自身の病変あるいは周囲組織の圧迫により動脈内腔が狭小化し、灌流領域組織の一過性(一過性脳虚血発作や狭心症など)または永続的虚血障害をおこす病態。動脈硬化によるアテローム斑(粥腫)が主たる原因であり、血流量の低下または潰瘍部からの遊離血栓による末梢動脈閉塞 (動脈・動脈塞栓) により症状が出現する。血流量の低下は内腔が70-90%に減少してはじめておこる。(遠藤俊郎 1)

動脈硬化【どうみゃくこうか、arteriosclerosis

何らかの原因により動脈の壁が硬くなり、動脈が本来持っている血流に対するしなやかさを失って、組織へ血液を運搬するという機能を失った状態もしくはその過程の状態。

動脈閉塞症【どうみゃくへいそくしょう、arterial occlusion

動脈自身の病変あるいは周囲組織の圧迫により動脈内腔が閉塞し、灌流領域組織の永続的または一過性の虚血障害をおこす病態。アテローム斑(粥腫)と血栓および塞栓が主たる閉塞原因であり、脳動脈、頸部頸動脈、冠状動脈、下肢動脈など発生には好発部位が見られる。外傷、炎症、腫瘍、頸椎症などでは、周囲組織による圧迫や内膜損傷により閉塞が起こる。側副血行発達の程度が症状発現の有無と重傷度を左右する。(遠藤俊郎 1)

特発性くも膜下出血【とくはつせいくもまくかしゅっけつ、idiopathic subarachnoid hemorrhage

脳血管撮影など精査を繰り返しても出血原因を特定できないくも膜下出血病変。微小動脈瘤が発見できなかった例が最も多く、他に動脈解離、硬膜動静脈瘻、血液疾患など多様な原因が考えられる。特異なものに中脳周囲槽に原因不明の限局性出血をみる特発性中脳周囲出血 (idiopathic perimesencephalic hemorrhage) がある。一般に予後は良好である。(遠藤俊郎 1)

内頸動脈【ないけいどうみゃく、internal carotid artery

頭部を栄養している血管の一つ。頸動脈は頸(くび)の部分で内頸動脈と外頸動脈に分岐する。内頸動脈は主に大脳を栄養している。

内皮下増殖【ないひかぞうしょく、subintimal proliferation

血管内皮に見られる結合織成分の肥厚・増殖。臨床的には、動脈硬化性病変に対する外科手術(内膜切除術、バイパス術など)および血管拡張術(バルーン、ステント)後に見られる再狭窄の原因として重要である。(遠藤俊郎 1)

軟膜【なんまく、pia mater

髄膜の一つで、脳や脊髄の神経組織を直接覆っている。軟膜の外側のくも膜との間は脳脊髄液で満たされている。

尿閉【にょうへい、urinary retention

尿が膀胱内に存在するにもかかわらず、排出することができない状態。原因が中枢神経障害による場合としては、脳腫瘍、脳血管障害、髄膜炎脊髄障害などがある。

認知症【にんちしょう、dementia

発育過程で獲得した知能、記憶、言語、認識、感情などの精神機能が、脳の器質的変化によって障害され、日常生活や社会生活を営めなくなった状態。なお、2004年以前までは「痴呆」と言っていたが、侮蔑的な意味合いがあるとされ呼称を変更した。

粘膜【ねんまく、mucosa

口腔内、鼻腔内やくちびる等をおおう柔らかい膜状の組織。表面はたいてい粘液性の分泌物で潤されている。消化器、呼吸器、泌尿器、生殖器などの中空になっている器官の内面をおおっている。

脳圧亢進【のうあつこうしん、brain hypertension

頭蓋内圧亢進と同じ。

脳幹(部)【のうかん(ぶ)、brain stem

脳のうち大脳小脳を除いた部分。間脳、中脳、橋、延髄をあわせて言う。呼吸、血圧、体温、意識などの生体反応を維持する非常に重要な部分である。脳神経は嗅神経以外すべて脳幹の部分から出る。脳幹の不可逆的な機能停止は全脳死を意味しているとも考えられる。

脳空気塞栓症【のうくうきそくせんしょう、celebral air embolism

脈管系に流入・発生した大量のガスの泡が、血流を障害・閉鎖するためにおこる。脳血管に流入すると脳梗塞をおこすことがある。外傷または手術の際、静脈洞や太い静脈に損傷がおき、その部が陰圧の場合には大量の空気が流入し、心臓に近い静脈、右心房、右心室に空気塞栓を来たし突然の心不全引き起こす。(遠藤俊郎 1)

脳外【のうげ、neurosurgery

脳神経外科を略した呼称。この呼称が広まっているおかげで、脳神経外科は脳だけを扱っていると誤解される方も多い。

脳血管攣縮【のうけっかんれんしゅく、cerebral vasospasm

一般には脳血管撮影により観察される脳動脈の一過性狭小化(その後もとの管径に戻る)。大半は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血後にみられるが、稀には重症頭部外傷、感染症、開頭手術後にもみられる。脳動脈破裂後の脳血管攣縮には、破裂直後の早期脳血管攣縮 (early vasospasm) と、発症4日〜3週前後に起こりかつ長期間(1〜2週)続く遅発性脳血管攣縮 (delayed vasospasm) の2種類がある。前者はセロトニンなど血小板由来の血管収縮物質により惹起される変化で、真の血管攣縮にあたると考えられる。後者は長期間持続し、かつ病理所見で動脈壁内膜・中膜に多様な変性所見を認め、本来の薬理生理学的な攣縮の概念には当てはまらない現象である。しかし、本病態は患者の治療予後を左右するきわめて重要な所見であり、本名称も確立した概念として用いられている。遅発性脳血管攣縮は、動脈瘤の周囲を中心に出血の拡がったくも膜下腔脳動脈に発生し、血液成分あるいは血管壁よりの種々の物質がその原因になると考えられている。病態ならびに治療法について、多方面よりの研究検討が行なわれ多大な成果も得られてきたが、なお全面的な解決は得られていない。(遠藤俊郎 1)

脳血流【のうけつりゅう、cerebral blood flow (CBF)

脳に流れる血液の流量。正常成人脳の脳血流は、1分間に脳100g当たり約 50ml (50 ml/100 g of brain/min) で、心臓よりの全拍出量の約 15 % に当たる。脳血流は部位によって違い、同一部位でもその部位の活動状況によっても違う。脳血流の測定には、SPECT (single photon emission tomography) などを使う。

SPECT 画像の一例
脳梗塞【のうこうそく、cerebral infarction

何らかの原因により脳に血液が供給されなくなり、本来の脳の機能を果たさなくなった状態。 部位によって、さまざまな神経症状が出現する。原因としては、頭蓋内外の脳動脈の狭窄閉塞などがある。

脳室【のうしつ、ventricle

脳の内部にある髄液で満たされた数個の部屋であり、複雑な形をしており、そのすべてがつながっていて、さらに延髄の中心管がそれに続いています。大脳半球には左右それぞれに側脳室、間脳には第三脳室、橋・延髄・小脳に囲まれた第四脳室があります。第四脳室が下方に向かって急に細くなり脊髄の中心管となります。

脳室の模型の写真
脳室の型の模型です。側面斜め下より見ています。
脳室内出血【のうしつないしゅっけつ、intraventricular hemorrage

脳室内に出血する病態です。原因としては、高血圧性脳内出血、破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形, 脳室内血管種などがあります。

脳腫瘍【のうしゅよう、brain tumor

腫瘍とは身体の細胞や組織が自律的に過剰増殖したものです。脳そのものや脳のまわりも含めて頭蓋内に発生した腫瘍を脳腫瘍といいます。頭蓋(骨)内という限られた空間に余計な異物(腫瘍)が増殖や浸潤をするわけですから、脳や脳室はそれによって押しつぶされたり神経組織が腫瘍組織に置き替わったりして、本来の機能を果たせなくなります。一般的に、脳実質内に発生した腫瘍は悪性(死に至る確率が高い)で、脳実質外に発生した腫瘍は良性(死に至る確率が低い)とされています。

脳神経【のうしんけい、cranial nerves

脳から直接出ている末梢神経で、12対ありそれぞれに割り当て部位と役割が決まっています。主に首より上の部分の感覚や運動を司り、第1脳神経の嗅神経、第2脳神経の視神経、第3脳神経の動眼神経などから第12脳神経の舌下神経まであります。数字は本来ならばローマ数字で表記するのですが、ここでは便宜上アラビア数字を使用しています。

脳神経外科【のうしんけいげか、neurosurgery

神経を扱う外科系の診療科。脳は神経に含まれるので「神経外科」と呼ぶべきなのかもしれませんが、過去の様々な経緯があり、脳神経外科に落ち着いています。ただ、本来の呼称にするべきだという意見もあり、実際に診療科名を脳神経外科から「神経外科」に変更した施設もあります。また、「脳外科」と省略して言うと脳だけを扱うと誤解されるかもしれませんが、実際には脳、脊髄、末梢神経を扱っています。ちなみに英文で neurosurgery は神経外科で、脳だけを扱う脳外科は brain surgery です。さらに、「脳神経」と呼ばれる神経があり、解釈しだいでは脳神経の外科とも言えますが違います。

脳脊髄液【のうせきずいえき、cerebrospinal fluid

髄液ともいい、通常成人では 120 〜 140 ml 脳と脊髄のまわりに存在します。1日に約 500ml 主に脳室内で産生され、脳室のいくつかの孔を通り抜け脳表や脊髄を巡り、左右大脳半球外側の間にある静脈洞の近くで吸収されます。正常では無色透明、99% は水で、ごく軽度でも混濁があれば病的といえます。

脳塞栓症【のうそくせんしょう、cerebral embolism

心臓または主幹動脈内にできた血栓が剥離し、血流を介して脳に至り脳血管を閉塞して起きる脳梗塞。心房細動、心筋梗塞、細菌性心内膜炎、心血管手術などが原因となる。頸部頸動脈や椎骨動脈のアテローム斑に形成された血栓も塞栓源となることがある(動脈-動脈塞栓)。時に肺手術や四肢開放性骨折の際の脂肪塞栓、空気塞栓もみられる。脳動脈塞栓 (cerebral artery embolus) は中大脳動脈を中心に内頸動脈系、椎骨動脈系を問わず発生し、灌流領域の突発性神経障害をきたす。若年者に多く、心疾患をもつ場合には本疾患が強く疑われるが、脳血栓症との鑑別は必ずしも容易ではない。数は少ないが、静脈洞・脳静脈塞栓も見られ、重篤な例が多い。発症早期の血栓溶解療法の有用性が注目される。(遠藤俊郎 1)

脳卒中【のうそっちゅう、cerebral apoplexy

何らかの原因により脳血管に出血や梗塞の破綻をきたし、突然に意識障害神経症状が出現する病態。脳出血脳梗塞くも膜下出血などがあり、それぞれに多くの原因となる基礎疾患がある。

脳底動脈【のうていどうみゃく、basilar artery

左右1対の椎骨動脈が頭蓋内に入り、脳幹のところで1本の脳底動脈になり、小脳などを栄養する分岐動脈を出したあと、後大脳動脈と名前を変え大脳の一部を栄養する動脈へと移行する。

脳底動脈狭窄症【のうていどうみゃくきょうさくしょう、basilar artery stenosis

動脈硬化が主たる原因で、狭窄の程度と拡がりおよび症状は多様である。傍正中橋または中脳単独梗塞は本病変と強く関連し、狭窄脳底動脈からの穿通枝閉塞が示唆される。(遠藤俊郎 1)

脳底動脈閉塞症【のうていどうみゃくへいそくしょう、basilar artery occlusion

脳底動脈の起部より末端までいずれの部位でも見られ、致死的卒中発作を含め多様な脳幹小脳症状をきたす脳梗塞。原因は動脈硬化性血栓症のみならず塞栓症の頻度も高い。前駆症状としてめまい、頭痛が約半数にみられることや、椎骨動脈よりの動脈-動脈塞栓が多いとする報告もあり注目される。(遠藤俊郎 1)

脳動脈狭窄症【のうどうみゃくきょうさくしょう、basilar artery stenosis

頭蓋内外動脈に見られる狭窄病変で、動脈硬化アテローム斑が主因である。頸部頸動脈・椎骨動脈分岐部、中大脳動脈起始部などに好発する。発症24時間以内に神経症状の消失をみる一過性脳虚血発作は特徴的症状である。(遠藤俊郎 1)

脳動脈瘤【のうどうみゃくりゅう、cerebral aneurysms

脳の動脈血管にできた瘤、つまりコブのことです。コブの形によって、大きく分けて嚢状(のうじょう)動脈瘤と紡錘状(ぼうすいじょう)動脈瘤の二つがあります。嚢状動脈瘤は、嚢状(袋状)になって風船のように血管から出ているものです。紡錘状動脈瘤は、血管の一部が紡錘状(蛇が大きな卵を飲み込んだような形)に膨らんでいるものです。このコブ(瘤)は、そのまわりの血管に比べ弱く、何らかの刺激によって破裂しやすく、破裂するとそこから出血します。脳動脈瘤ができる脳の動脈は、くも膜の下(内側)を通っていることが多く、そこで出血するとくも膜下出血になります。

脳ドック【のうどっく、brain dock

ドックとは、元々船の建造や修理に使われた設備のことをいいましたが、人間の全身の精密な検査をまとめてすることを人間ドックというようになりました。つまり、脳ドックとは脳を色々な方法を使ってまとめて検査することをいいます。脳ドックで症状として現れていなかった病気が見つかることも少なく有りません。

脳内出血【のうないしゅっけつ、cerebral hemorrhage

脳出血ともいう。脳血管の一部が変成し壊死に至り、または微小動脈瘤の破裂によって脳内に出血するものと言われている。高血圧に動脈硬化が加わると出血の危険性が高くなる。出血部位、量(脳を圧迫する程度)により様々な神経症状を呈する。

脳膿瘍【のうのうよう、brain abscess

脳炎が進行し、脳実質内に膿(うみ)が溜まった状態。膿瘍は脳実質内で被膜を持った球形を呈することが多い。発生原因としては、中耳炎や副鼻腔炎などの耳鼻咽喉感染や気管支炎などからの転移、外傷による菌の感染による。症状としては、ほとんどが頭痛を訴え、けいれん発作などもみられる。大きいものでは、脳腫瘍と同じように脳を圧迫するため、意識障害などをきたす。小さい場合は自然に吸収されて消失することもある。

脳浮腫【のうふしゅ、brain edema

脳を構成する細胞の内外に異常に水分が溜まった状態。一般組織では細胞内に水分が異常に溜まった場合は腫脹と呼ぶが、脳に関しては、歴史的に細胞の内外を明確に区別する方法が無かった時期があり、そのころの名残でこう呼ぶ。原因には様々なものがある。脳浮腫は頭蓋内圧を上昇させ、治療せずに放置すると死に至ることも多い。

パーキンソン病【ぱーきんそんびょう、Parkinson disease

神経変性疾患の一種で、中脳の神経細胞の変性脱落によって運動障害が出現する。静止時振戦、筋強剛、動作緩慢・無動、姿勢反射傷害を4主徴とする。病因は不明であるが、何らかの遺伝素因と中毒物質の関与が推定されている。

拍動【はくどう、pulsation

心臓の行う律動的な収縮運動。拍動性と言う場合は、心臓の収縮運動と同期してということです。

白内障【はくないしょう、cataract

眼の水晶体が変成し、混濁した状態になること。原因としては、糖尿病、外傷、アトピー性皮膚炎などに伴うものや先天性のものがあるが、最も多いのは加齢による老人性白内障である。症状は、霧の中にいるような見え方や、光が散乱しまぶしく感じたり、近くのものを見る時に視力低下感が強くなったりする。治療は、初期には進行を遅らせるための点眼薬を使ったりするが、日常生活上不便を感じるようならば、混濁した水晶体と人口レンズを入れ替える手術をするのが一般的である。

ハント - コスニックの分類【はんと - こすにっくのぶんるい、Hunt and Kosnik grading

1974年にハント (Hunt WE) とコスニック (Kosnik EJ) により報告された破裂脳動脈瘤症例の臨床的重症度分類(表)。ハント - ヘスの分類につき以下の3点が変更された内容である。1. Grade 0 として未破裂動脈瘤を追加、2. Grade 1 を 1 と 1a に2分、3. 付帯事項の追加。(遠藤俊郎 1)

重症度*基準徴候
Grade 0未破裂動脈瘤
Grade 1無症状か、最小限の頭痛および軽度の項部硬直をみる
Grade 1a急性の髄膜または脳症状をみないが、固定した神経学的失調のあるもの
Grade 2中等度から重篤な頭痛、項部硬直をみるが、脳神経麻痺以外の神経学的失調をみない
Grade 3傾眠状態、錯乱状態、または軽度の巣症状を示すもの
Grade 4昏迷状態で、中等度から重篤な片麻痺があり、早期除脳硬直および自律神経障害を伴うこともある
Grade 5深昏睡状態で除脳硬直を示し、瀬死の様相を示すもの

*重篤な全身性疾患、例えば高血圧、糖尿病、著明な動脈硬化、または慢性肺疾患、または脳血管撮影でみられる頭蓋内血管攣縮像が著明な場合には、重症度を1段階悪いほうに移す

ハントの分類【はんとのぶんるい、Hunt grading

1962年にハント (Hunt WE) により報告された破裂脳動脈瘤症例の臨床的重症度5段階分類(表)。現在用いられている分類法の基本となった。(遠藤俊郎 1)

重症度基準徴候
Grade 1無症状か、最小限の頭痛および軽度の項部硬直をみる
Grade 2中等度から重篤な頭痛、項部硬直をみるが、著明な神経学的失調をみない
Grade 3傾眠ないし錯乱状態がはっきりしており、軽度の片麻痺をみることもある
Grade 4深い昏迷状態で、中等度から重篤な片麻痺、早期除脳反応、および自律神経障害をみることもある
Grade 5深昏睡状態で除脳反応を示し、瀬死の様相を示すもの
ハント - ヘスの分類【はんと - へすのぶんるい、Hunt and Hess grading

1968年にハント (Hunt WE) とヘス (Hess RM) により報告された破裂脳動脈瘤症例の臨床的重症度分類(表)。意識レベル、髄膜刺激症状、巣症状および生命徴侯の4因子を組み合わせた5段階分類である。現在は本分類より付帯事項を除外し、Grade 0 として未破裂動脈瘤を加えたアド・ホック委員会 (Ad Hoc Committee) 分類 (1979) が広く用いられている。術前重症度と手術成績には相関が見られ、一般に Grade 1, 2 は成績良好、 Grade 4, 5 は不良で、Grade 3 の結果は諸条件で異なる。(遠藤俊郎 1)

重症度*基準徴候
Grade 1無症状か、最小限の頭痛および軽度の項部硬直をみる
Grade 2中等度から重篤な頭痛、項部硬直をみるが、脳神経麻痺以外の神経学的失調をみない
Grade 3傾眠状態、錯乱状態、または軽度の巣症状を示すもの
Grade 4昏迷状態で、中等度から重篤な片麻痺があり、早期除脳硬直および自律神経障害を伴うこともある
Grade 5深昏睡状態で除脳硬直を示し、瀬死の様相を示すもの

*重篤な全身性疾患、例えば高血圧、糖尿病、および脳血管撮影で著明な血管攣縮像があれば、重症度を1段階悪いほうに移す

肥厚【ひこう、hypertrophy

組織が肥えて厚くなること。肥大とも言う。腫瘍によるものは含まない。

鼻閉塞【びへいそく、nasal obstruction

鼻閉ともいう。平たく言うと、はなづまり。いわゆる鼻の穴からその奥の鼻腔のあたりまでの間で、分泌物やその他の原因により閉じていたり狭くなっている状態。

鼻漏【びろう、nasal discharge

いわゆる鼻水が、いわゆる鼻の穴と鼻腔の後ろ側から出ること。鼻の穴からは外に、鼻腔の後ろ側からは咽(のど)に落ちる。

フィッシャーの分類【ふぃっしゃーのぶんるい、Fisher grading

くも膜下出血の程度は治療予後と強く相関し、客観的な評価基準が必要であるが、本分類は1980年フィッシャー (Fisher CM) らにより提唱されたもの(表)で、CT所見に基づきくも膜下出血の広がりと程度を4段階に分類している。単純な分類法で広く用いられているが、CT機種の進歩とともに判定基準が現状とそぐわない点もみられ、また脳内・脳室内出血(グループ 4)の臨床的評価については異論が多い。(遠藤俊郎 1)

グループ 1血液の認められないもの
グループ 2びまん性に存在するか、すべての垂直層(IHF、島回槽および迂回槽)に 1mm 以下の薄い層を形成しているもの
グループ 3局所的に血塊があり、かつ/または垂直層の髄液層内に 1mm またはそれ以上の血液層を形成しているもの
グループ 4びまん性 SAH、SAHはなくても、脳内または脳室内に血塊をみるもの
複視【ふくし、diplopia, double vision

単一の物体がの像が二重に見えること。正常な状態では両眼の網膜で感じた像は脳内で一つの像として変換されるが、何らかの原因によりそれが出来ない状態。

浮腫【ふしゅ、edema

何らかの原因により、細胞と細胞の間の隙間に正常値を越える水分や塩分が溜まった状態。

不全片麻痺【ふぜんへんまひ、hemiparesis

片麻痺のうち、不完全な麻痺をいう。

平衡機能検査【へいこうきのうけんさ、equilibrium test

本来持っている、身体や頭部が重力や加速によっても、その位置や移動量を感覚として認知する機能などを広範囲に調べる検査。内耳、眼球運動、体位などを含む。

閉塞【へいそく、occlusion

ここでは、血管などが何らかの原因により、塞がってしまった状態。

閉塞性脳血管障害【へいそくせいのうけっかんしょうがい、occlusive cerebrovascular disease

頭蓋内外脳動脈の閉塞または狭窄、および数は少ないが静脈洞、脳静脈を含む脳血管の閉塞または狭窄により、脳循環障害によるさまざまな神経症状をきたす病態の総称。わが国では中大脳動脈閉塞が最も頻度が高い。閉塞機序よりアテローム血栓性 (thrombotic)、塞栓性 (embolic)、小窩性 (lacunar) などに分けられる。治療を的確に行なうため、CTや脳血管撮影による出血性発作との鑑別が重要である。旧来言われてきた頭痛の有無や発症様式など症状のみによる診断は、30〜40% の例で不可能である。さまざまな薬物治療(血栓溶解、血液希釈、抗血小板薬、抗凝固薬、抗浮腫薬など)と外科治療(動脈内膜切除術、頭蓋外-頭蓋内バイパス術、血管内手術など)が行なわれている。(遠藤俊郎 1)

片頭痛【へんずつう、migraine

一般的には、頭の片側だけに限局する頭痛と言われています。しかし、実際には必ずしも片側だけということではありません。脳底部主要動脈、頭皮動脈の拡張により生ずる拍動性の頭痛です。一過性で、数時間から数日持続しますがその後は消失します。小児で5%、成人男性で15%、成人女性では25%にみられるという報告もあります。頭痛発作だけという場合から、失明、麻痺、意識消失などに至る場合もあります。

変性【へんせい、degeneration

細胞が行う代謝に何らかの異常があり、細胞の形態が変化した状態。

片麻痺【へんまひ、hemiplegia

半身不随とも言う。体の片側の上肢と下肢が運動麻痺している状態。脳出血脳梗塞脳腫瘍など中枢神経疾患が原因で起こる。

方言【ほうげん、dialect

日本では、基準語以外の言葉を全て方言といいます。
富山の最近有名になった方言に、「かぁか、か、かぁ、かかぁか」というのがあります。文字だけ見ると地元の人でも判りませんが、実際に聞くと直ぐに判ります。意味は、「かあさん(自分の妻のことです)、これは、こう書くのですか」です。

また、某病院の手術室で看護婦と執刀医の会話が伝説になっています。
看護婦「先生達なまっているから何言っているのか良く判りません。」
執刀医「なに言ってんだか、おれ達なまってねぇべぇ」

膨大部【ぼうだいぶ、ampulla

ここでは、半規管の膨大部を指す。半規管の端にあり、球状に膨らんだような形をしている。半規管からのリンパ液の流れを感じとる。

保存的治療【ほぞんてきちりょう、preservation therapy

意識的あるいは無意識に関わらず、外からの刺激による変化を避け、そのままの状態を保って治療すること。

本態性振戦【ほんたいせいしんせん、essential tremor

上肢に多く現れ、重力に抗する一定の姿勢を保つ時のみに起こる振戦。軽く肘を曲げ両手の指先を鼻の前で付くか付かない距離に保持しようとする時などに現れる。頭部で現れるときは、横振り運動が普通である。

末梢神経【まっしょうしんけい、peripheral nerves

脳および脊髄に出入りし、運動や知覚などを連絡する神経の総称。脳神経12対と脊髄神経31対がある。それぞれの神経に対応部分と機能が割り当てられている。

麻痺【まひ、palsy

神経または筋の機能が停止する状態。運動麻痺と知覚麻痺がある。

慢性【まんせい、chronic

長期に渡って症状が持続している状態。期間は疾患によって様々ですが、おおむね数週間から数年以上となっています。

慢性硬膜下血腫【まんせいこうまくかけっしゅ、chronic subdural hematoma

ゆっくりと、普通は3週間以上を経て硬膜くも膜の間、つまり硬膜の下に血液が溜まった状態。なぜ硬膜下に血液が溜まるかは現在でも不明な点が多いが、高齢者が多いことと、軽い頭部外傷の既往が多いことから、軽い頭部外傷を起因とする、あるいは自然発生的に、元々弱くなっていた血管の断裂が考えられている。症状は、頭痛、記憶障害、片麻痺、失語などがみられる。治療は手術が一般的で、頭蓋骨に直径1cm程度の穴を一つ開け、溜まっている血腫を吸引し取り除くことが多い。予後は極めて良好で再発することは少ない。

耳鳴り【みみなり、tinnitus

外部からの音の刺激がないにもかかわらず音の感覚として認識されるもの。聴診器などを使って、他人でも耳なり音を聞くことが出来る他覚的耳鳴りと、本人しか聞くことが出来ない自覚的耳鳴りがある。

霧視【むし、blurred vision

霧の中にいるような見え方。

網膜【もうまく、retina

眼球内の壁の一番内側の膜状の組織で、発生学的には脳の一部である。10層になっており、その中に光を感じる細胞があり、感じた光の情報は視神経乳頭に集められ視神経へと伝達される。

網膜剥離【もうまくはくり、retinal detachment

いくつかある網膜の層のうち、特定の層間で内側の層が外側の層から分離した病態を網膜剥離という。飛蚊症や視野欠損などの症状がでる。

もやもや病【もやもやびょう、moyamoya disease

脳底部にある主な脳動脈が狭窄または閉塞する疾患。二次的に微細な異常血管網が発達し、脳血管撮影検査で「もやもや」とした像として映し出される。「Willis 動脈輪閉塞症」という名称で厚生労働省特定疾患に指定されている。女性に多く、5歳を中心とする若年型と30-40歳を中心とする成人型がある。若年型では、一過性脳虚血発作様発作、脳血栓様発作、けいれんなどを呈し、成人型はくも膜下出血脳出血を起こすことが比較的多い。余談ですが、「もやもや病」は当教室の前教授である高久晃名誉教授が、以下の論文によって名称を付け最初に報告したものです。Cerebrovascular "moyamoya" disease. Disease showing abnormal net-like vessels in base of brain.: Archives of Neurology. 20(3):288-99, 1969 Mar.

腰椎【ようつい、lumbar vertebrae

椎骨のうち、腰の部分にある5個の椎骨を指す。

腰椎穿刺【ようついせんし、lumbar puncture

診断または治療の目的で、腰部の脊柱管内のくも膜脊髄の間のくも膜下腔に注射針を刺すこと。主に頭蓋内圧測定や脳脊髄液採取の目的で行われる。

予後【よご、prognosis

病気のたどる経過についての医学上の見通し。単に、病後の経過という意味で使用することも多い。

流涙【りゅうるい、epiphora

涙が流れ出ること。涙の分泌過剰と排泄障害のいずれか、または両方によって生じる。病的なものと、そうでないものがある。

良性腫瘍【りょうせいしゅよう、benign tumor

ちょっと乱暴に一般化すると、その腫瘍そのものが原因としては死亡する可能性が低い腫瘍。大きくなる事によって周りの脳組織や神経等を圧迫したりして症状が出現することもあるので摘出することが勧められる。

両側【りょうそく、bilateral

左右共おなじように。

緑内障【りょくないしょう、glaucoma

何らかの原因により眼圧が異常に上昇したり、循環障害によって、視神経が障害されて視野などに異常をきたした病態。眼内組織の栄養液である眼房水(がんぼうすい)の出口が何らかの原因で塞がると、急激に眼圧が上昇し急性緑内障をきたすことがある。急性緑内障では、視力低下、眼痛、頭痛悪心嘔吐をきたす。視神経の障害は元に戻すことはできないので、早期診断と早期治療が重要です。

老眼【ろうがん、presbyopia

老視ともいう。加齢とともに眼の水晶体の弾性が失われ、若い頃のように屈折力が大きくならず、近いところが見にくくなる。水晶体の弾力減退は近視、遠視、乱視の屈折異常とは無関係に起こる。


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