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定位・機能神経外科手術

1. はじめに

当科では1995年よりパーキンソン病 (www.medtronic.co.jp/your-health/parkinsons-disease/device/what-is-it/) などの不随意運動の疾患や難治性慢性疼痛などに対して手術を行ってきました。これら疾患に対する治療は、体内に電気刺激装置を埋め込むなどの方法で、ふるえやこわばり、痛みなどを治療するもので、定位・機能神経外科手術といわれております。また、当科では2006年11月には最新の手術装置(レクセル定位脳手術装置 ® を導入し、更に精度を高め、良好な手術効果を得ることが可能となりました。2010年4月には 機能的定位脳手術技術認定施設(http://jssfn.umin.ac.jp/information/090710.html)にも認定されました。これらの疾患に対する治療についてご説明します。

2. 対象疾患

当院では以下のような疾患に対して手術を行っています。

3. 不随意運動(主にパーキンソン病)について

パーキンソン病に対する手術治療として、脳深部刺激療法 ( www.medtronic.co.jp/your-health/parkinsons-disease/device/what-is-it/ ) を行っております。頭部を特殊なフレームで固定し、細い電極を脳内の特定の部位に挿入して電気刺激を行います。以前は脳の一部を熱で破壊する手術を行っていましたが、効果が徐々に減弱することが多く、最近では脳深部刺激療法を行っております。その有効性、安全性などに関しては日本神経学会治療ガイドラインのパーキンソン病治療ガイドライン 2011 ( http://www.neurology-jp.org/guidelinem/parkinson.html ) の中の 第 I 編 第9章 手術療法 (PDF 386KB) と 第 II 編 第3章 運動症状の非薬物治療 (PDF 448KB) に示されております。

その他、ジストニア、本態性振戦にも手術を行っております。

また、書痙といわれる、字を書くときに手がこわばって書きにくくなる疾患に対して、視床凝固術という手術も行っております。

これらの手術方法は、保険適応が認められており、パーキンソン病の患者様で特定疾患医療受給者証をお持ちの方は、特定疾患医療費の公費負担の対象となっているため、手術費用の自己負担はほとんどありません。

手術法などの詳細は、下記ウェブページを参照してください。
http://http://www.medtronic.co.jp/your-health/parkinsons-disease/: Medtronic のページ

4. 難治性慢性疼痛について

難治性慢性疼痛(視床痛、末梢性疼痛、複合性局所疼痛症候群など)に対して、脊髄刺激療法 ( www.medtronic.co.jp/your-health/other-chronic-pain/device/what-is-it/ ) などの手術を行っております。

様々な治療法で十分な除痛効果が得られない場合、電極を背中から埋め込み、脊髄に電気刺激を与えることで痛みの軽減が得られることがあります。

5. 重症痙縮

痙縮とは、手足の筋肉が異常に収縮してしまう状態です。当科では、2009年より重症痙縮に対する バクロフェン髄注療法(http://www.itb-dsc.info/keisyuku_chiryou/itb.html)を施行しております。頚髄損傷や脳血管障害などによる手足のこわばりや痛みに対して行われます。背中から脊髄近傍にカテーテルを挿入し、体内に埋め込んだポンプで手足のこわばり(痙縮)を軽減する物質を持続的に注入します。

6. さいごに

毎週金曜日の午前中に機能神経外科外来(パーキンソン病外来)をしております。手術適応の有無などについてお気軽にご相談ください。


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