99年7月号 第28号

 すっかり真夏になりました。暑い時期には、それだけでも大変な掃除ですが、今回は「厚生省アレルギー総合研究事業のマニュアル」を一部改編してお示しします。家庭でチリダニアレルゲン(チリダニの糞、死骸、生きている虫体、第11号参照)を取り除くために、誰でも手軽に費用をかけず、効果的に行なえる掃除の方法をまとめたものです。ぜひ御利用ください。

最近の話題「がんばろう!掃除 」

(A)部屋の通風について
 部屋の通風が悪いと、湿度が高くなりダニが増えやすくなる。できるだけ通風を良くする。ただし、夕方から湿度が高くなるので注意する。

(B)床の掃除について
 1)寝室はできるだけ毎日掃除機をかける。
 2)掃除機がけは1m2(約畳半分の広さ)につき20秒以上の時間をかける。

(C)寝具類の掃除機がけについて
 1)1週間に1回は使用している寝具類の表と裏の両面に1m2(約畳半分の広さ)につき20秒以上の時間をかけて掃除機をかける。
 2)使用するノズルは、普通の床用ノズルが使いにくければ寝具専用ノズルを使用する。
 3)季節の変わり目に押入れから出したばかりの寝具類にはダニが高密度に存在する。使用前には必ず天日干しをして掃除機をかける。
 4)掃除機の集塵袋はできるだけ新しいものを使う(ゴミがたまると集塵力を低下するため)。

(D)寝具の天日干しについて
 1)晴れた日には布団・毛布などの寝具類は天日干しをする。
 2)取り込むのは日照時間内で、夕方湿度が上がらないうちに取り入れる。
 3)取り込む時、たたきをかける必要はない。それよりも天日干しをした後、掃除機をかけることがチリダニ除去には最も効果がある。

(E)毛布類の管理について
 1)押入れから出した毛布には多くのダニがいる。使用前に洗濯をし、天日干しをして掃除機をかける。
 2)衣類乾燥機の殺ダニ効果は非常に強いので、天日干しの代わりとして利用が勧められる。ただし、死骸や糞の駆除が最も重要なので、使用後はやはり掃除機がけをする。

(F)シーツ、布団カバーの洗濯について
 シーツ、布団カバーは1週間に1回洗濯をする。

(G) 大掃除のすすめ
 念に1回、梅雨明け頃に大掃除をすると、その年のダニの増殖のピークを押さえることができる。家の中全体のダニを減少させるためにも、大掃除は強く勧められる。


富山医科薬科大学小児科アレルギー外来

last modified 8.2.99
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