2000年12月 第42号

 すっかり寒くなりました。コンピュータのY2K問題で開けた2000年ももうすぐ終わり、いよいよ新しい世紀です。この10年のアレルギー学の進歩には目覚ましいものがありましたが、ニュー・ミレニアムにはどうなっていくのか大変興味深いものです。乞うご期待!

今月の話題「喘息の子供は太りやすい?」

 喘息と肥満に何か関連があるのだろうかと不思議に思われるかも知れませんが、最近喘息で通院中のお子さんにおける肥満児の割合が増加してきています。しかし、肥満児が増えているのは喘息に限ったことではないのですが(この30年間で一般学童における肥満児の比率は3倍増加し、最近小学校5,6年生男児では約10%に達したとの報告あり)、特に喘息児で肥満が問題になるのには以下のような理由があります。まず、喘息児に運動をさせたくても運動誘発喘息(第8号)のためにできず、さらに肥満のために運動能力も低下して容易に運動誘発喘息を引き起こすという悪循環に入っていて、なかなかやせられない。次に、肥満で大きくなったお腹が肺を下から押し上げるために、呼吸に必要な肺容量が少なくなって、特に発作時に呼吸困難が早い段階から起こってくる可能性があります。  対応について表にまとめましたが、実際にはおやつやジュースをとりながらゲームばかりしてることが多いようです。生活習慣の改善が必要でしょう。

?? Q&Aコーナー??

Q: 子供がアトピー性皮膚炎で、ステロイドの入っていない軟膏を処方されています。以前はそれで良くなっていたのですが、最近お薬をつけるとかえって赤みが増して、掻きむしりだします。アトピーが悪くなってきたのでしょうか?

A: 同様のご質問をしばしばうかがいますが、2つのことが考えられます。まず、その外用薬に対する「かぶれ」が起こってきた可能性です。このことは案外知られていませんが、非ステロイド系抗炎症薬、抗生物質入り、さらにはステロイド入りのものまで、非常に多くの種類の外用剤でかぶれる可能性があります。また、本当に湿疹が悪化してステロイドによる治療が必要になってきたことも考えられます。まず、医師にご相談下さい。


富山医科薬科大学小児科アレルギー外来

last modified 12.26.00
maintained by Yuichi Adachi