2002年1月 第52号

 新年、開けましておめでとございます。今年こそ、アレルギー性疾患の患者さんならびにそのご家族の皆さんにとって、良い年でありますようにお祈り申し上げます。今回は、前回の続きですが、喘息発作時の家庭での対応についてです。

今月の話題「発作が起きたらどうする?」

 喘息発作の重症度を、症状(第16号)やピークフロー値(第51号)から判断できたら、表に示すような対応をしましょう。まず気管支拡張効果のあるβ刺激薬(ホクナリン、メプチン、ベネトリンなど、第40号)を経口あるいは吸入で投与します。この時には、早く効果を出すことが大切なので、ゆっくりと効いてくるホクナリンテープはあまり適していません(第27号)。呼吸困難を伴なう中発作では、上記の処置を行った上で、まず30分間経過を見ます。その間に症状があまり変わらないか、増悪してゆく場合には、直ちに医療機関を受診しましょう。注意すべきは、β刺激薬を自宅で吸入する場合です。吸入で呼吸困難などの症状は一旦改善するでしょうが、効果の持続時間が短い時や、本人が楽になったと言ってもピークフロー値があまり改善していない場合には、必ず医療機関を受診しましょう。
食物アレルギー研究会の話題
 昨年12月に東京で「第2回食物アレルギー研究会」が開かれました。この会の特徴は、医師だけの研究会ではなく、食物アレルギーに関心のある一般の方から食物アレルギー児を預かる保母さん、給食栄養士さん、学校の先生などが参加しているところです。今回の発表で特に感心したのは、長野県松本市の学校給食センターでは、なんと食物アレルギー児童のためのスペシャルメニューを毎日、専属のスタッフが調理して、それぞれの学校に届けているという事実でした。食物アレルギーは、ある意味では社会問題のひとつであり、今後このような取り組みが全国規模で発展することが期待されます。
 また、以前にもご紹介しましたが(第46号)、食物アレルギー児の原因食物を同定するための新しい方法(目隠し方式の食物負荷試験)を当科でも実施しております。興味のある方は、外来担当医師にご相談下さい。

編集後記:平成14年から、大学のホームページの構成が変わりました(アドレスも一部変更になっています)。アレルギー外来ニュース以外にも、小児科全般にわたる内容の充実を心がけています。一度ご覧下さい。(誘)

富山医科薬科大学小児科アレルギー外来

last modified 21.1.02
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