アレルギー外来ニュース 平成15年1,2月号

第60号 2003年1,2月

 昨年末からインフルエンザが大流行です。皆さんはいかがでしたか? アメリカでの大規模は研究で、インフルエンザワクチンを喘息の子供に接種しても特に発作は誘発されないとのことですから、来年もワクチン摂取をして感染・流行予防に努めましょう。今回も、昨年11月に改訂された「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2002」についてです。

今月の話題「新しいガイドライン 発作時の自宅での対応」

   喘息発作がどの程度であるのかを判断する方法を前回説明しました(第59号)。今回は、発作の程度に合わせた自宅での対処方法についてです。小発作と中発作では自宅にある頓用薬を使用し、症状の変化によって次の対応を決めます。一方、大発作では頓用薬を使用した上で病院を受診しましょう(図、第52号)。
頓用薬の使い方は以下の通りです。
@経口β刺激薬(メプチン、ホクナリンなど 第40、 57号):定期内服でも8〜12時間の間隔があれば服用可。
ADSCG(インタール)+β刺激薬(メプチンなど)吸入(第23号):定期吸入でも3時間の間隔*があれば吸入可。
  B定量式噴霧器によるβ刺激薬吸入(メプチンエアなど):指示された回数(1〜2回)を吸入し、3時間後*に追加可。
Cテオフィリン徐放製剤(テオドールやテオロングなど、第21号):即効性はないが、定期内服でも8〜12時間の間隔があれば服用可。
Dツロブテロール貼付薬(ホクナリンテープ、第27号):即効性はない。内服のβ刺激薬との併用は避ける。

*:ガイドラインでは1〜2時間の間隔でβ刺激薬の吸入は可能とされていますが、当科では、自宅での繰り返しの吸入は救急受診のタイミングを遅らせる原因のひとつと考えていますので、ここでは3時間としました(第26号)。

今年のスギ花粉飛散予想


 富山県のスギ花粉に関する情報が、富山県林業試験場、富山県医師会花粉症対策委員会、花粉症研究会などから報告されました。それによりますと、今年は4年続きの豊作ということで、総飛散数は2000〜3000/cm2/年と予測されています(前年の夏の気温と降水量から計算されるそうです)。また、飛散開始日は2月23日〜3月1日と予想されています。お気をつけください。なお、下記のアドレスで詳しい情報を入手することができますので、ご覧ください。

http://www.fes.pref.toyama.jp/

【編集後記】「最近、小さい子供さんでもスギ花粉症を見かけるようになりました。(誘)
富山医科薬科大学小児科アレルギー外来

last modified 28.05.03
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