アレルギー外来ニュース 平成15年7月号

第64号 2003年7月

 学校が休みに入ってもすっきりとした夏空がなかなか来ず、ちょっと拍子抜けした日々が続いており、そのせいか今年の7月は喘息発作の患者さんを多くみかけます。皆さんはいかがでしたか?今回は、2歳〜5歳の喘息における治療・管理ガイドラインについてです。

今月の話題「新しいガイドライン(3):2歳〜5歳」

吸入ステロイド:フルタイド、ベコタイド
ロイコトリエン拮抗薬:オノン、シングレア
DSCG:インタール
テオフィリン:テオロング、テオドール
長時間β2:ホクナリンテープ、メプチン
吸入ステロイド薬
以下のいずれか併用
ロイコトリエン受容体拮抗薬
DSCG+β2刺激薬
テオフィリン徐放製剤
 
 
 
 
就寝前
β2刺激薬(貼付・経口)
吸入ステロイド薬
以下のいずれか併用
(考慮)
経口抗アレルギー薬
DSCG+β2刺激薬
テオフィリン徐放製剤

就寝前
β2刺激薬(貼付・経口)
 以下のいずれか、あるいは併用
経口抗アレルギー薬
DSCG+β2刺激薬
テオフィリン徐放製剤

吸入ステロイド薬
発作に応じた薬物療法
抗アレルギー薬(考慮)
ステップ1
間欠型
ステップ2
軽症持続型
ステップ3
中等症持続型
ステップ4
重症持続型
 第62号に示しました6歳以上のガイドラインと比較して、2〜5歳のガイドラインでは、吸入ステロイド(第4556号)とβ2刺激薬(第4057号)の使い方に違いがあります。6歳以上では、軽症持続型でも吸入ステロイドを最初に使うことができるようになっていますが、2〜5歳では他の薬と同列になっています。これは、軽症の乳幼児喘息は他の抗アレルギー薬でもコントロール可能な例があるという考えによるものです。また、6歳以上では、β2刺激薬は長時間作動性の吸入薬(セレベント)が使用できるようになっていましたが、セレベントは粉末を吸入するタイプのもののため乳幼児には使用不可能であり、その代わりにメプチンなどをインタールに混ぜて定期吸入(第23号)するか、あるいは貼付薬(ホクナリンテープ、第27号)として用いるという形に変わっています。

ムコダインの色が変わりました


 喘息、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などにしばしば処方されるムコダインというお薬の色が白からピンクに変わりました。今までは「細粒」といって水に溶けにくいものでしたが、新しいものは「ドライシロップ」といって水によく溶けるものになっています。このために、同じ効果を出すための薬の量が若干多くなり、味もピーチ味へと変更になっていますので、ご注意下さい。薬剤の剤形変更については外来でお伝えするよう心がけておりますが、処方内容などでご不明な点がありましたら、薬局あるいは直接処方した医師にお尋ね下さい。
【編集後記】 小児科の薬は味も大切ですね(遊)
富山医科薬科大学小児科アレルギー外来

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