アレルギー外来ニュース 平成19年1−5月号

第83号 2007年1−5月

 好天の続いた大型連休も終わり、これから運動会の練習などで喘息が出やすくなったり、皮膚炎が悪化したりするなど心配されている保護者の方も多いのではないでしょうか。ところで、しばらくの間お休みしておりました「アレルギー外来ニュース」ですが、5月に入り活動を再開することになりました。アレルギー疾患における最新の情報をお届けできるように努めますので、引き続きご参考にしていただければ幸いです。

今月の話題「喘息にタバコはダメ!!!」

  喘息にとってタバコが悪いことはよく知られていることですが、実際に喘息のお子さんをお持ちの保護者や、喘息を持っている思春期の子どもたちの喫煙比率は喘息を持っていない人たちと変わらないという報告があります。タバコの煙を吸い込んだ瞬間に喘息発作を起こすような人なら、誰でもタバコを止めようと考えるのでしょうが、実際にはタバコの害は知らない間にジワジワと子どもたちに迫っているのです。
 ご存知のように、喫煙には周りの人が吸うことによる受動喫煙と、本人の意思で吸う能動喫煙があります。 ある調査では、お母さんが1日に1/2パックのタバコを吸っていると、子どもが喘息になる危険率は4.7倍にもなるとのことです。また、妊娠中の喫煙も子どもに影響するとの研究結果もあります。もちろんお母さんだけが悪いのではなく、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど同居する家族の喫煙も当然悪影響を与えます。また、タバコの煙は喘息発作とだけ関係しているのではなく、子どもの長引く咳の原因になることもあります。事実、家族が喫煙を止めてようやく子どもの咳が治ったというケースも経験しています。一方、思春期に入った子どもたちの喫煙も大きな問題です。折角良くなってきた喘息が悪化する原因となったり、成人喘息へと持ち越す危険因子にもなります。しかし、一度始まった喫煙習慣を断ち切ることは子どもでも難しいので、幼いうちからタバコの害についてよく教育し、吸い始めないようにするのが一番です。

ホームページアドレスが変わりました

 大学統合によって病院の名称が富山大学附属病院に変わりましたが、それに伴ってホームページアドレスが変更となりました。今後とも皆さんのご参考になるものを提供していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。
【編集後記】 4か月間もお休みしてすいません(You)
富山大学小児科アレルギー外来

last modified 07.05.07
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