アレルギー外来ニュース 平成20年3月号

第87号 平成20年3月号

 2月になって急にがんばりはじめた冬ともようやくお別れし、春です! でも、春には黄砂が飛んだりスギの花粉が舞い始めたりと、アレルギーのある方々にとってもは必ずしも良いことばかりではないと思います。
 さて今回は、前回の呼気一酸化窒素と同じように、喘息とうまく付き合って行くために便利な「喘息コントロールテスト」という簡単な質問票についてです。

今月の話題「喘息コントロールテストって?」

 前号で解説しましたように、喘息と上手につきあっていくためには「現在の治療でどの程度うまくコントロールできているか」をきちんと評価することが大切です。評価するには、喘息日誌(第43号)、ピークフローメーター(第44号 51号)、肺機能(第33号)、そして呼気中の一酸化窒素濃度測定(第86号)といった具合に、煩雑だったりいろいろな機器を使ったりする必要があるものが多いのですが、最近今回ご紹介する実にシンプルな問診票も開発されてきました。図に示しましたのは4〜11歳までの子どもバージョンで、「小児喘息コントロールテスト」と呼ばれています(それ以上の年齢の子どもや大人に適した成人向けのものもあります)。既に外来で記載するように頼まれた人も多いと思いますが、上の4項目は子どもさん自らが「スマイルマーク」を参考にして自分の最近の状態を各項目3点満点で判断し、下の3項目は保護者の方が過去1ヶ月間の具合を各項目5点満点で判断して書いてもらっております。合計得点は満点で27点となり、20点を切ると喘息のコントロールがうまくいっていないと判断されます。今までの我々の検討からも、このテストの点数は専門医の喘息コントロールに関する判断と比較的良く相関していましたので、今後「喘息のコントロール状態」を評価するのに有用な方法と考えています。しかし、喘息日誌や自宅でのピークフロー測定、さらには機器を用いた肺機能測定には、この質問票では評価できないことがわかりますから、一番良いのはいろいろなものを組み合わせて総合判断することだと思います。

食物アレルギーハンドブック

 保護者の方向けのものが日本小児アレルギー学会から出ています。大変分かりやすく解説してされていますので、お子さんが食物アレルギーでお困りの方は、是非参考にされてはいかがでしょうか? 
【編集後記】今年は定期的に発行したいと思います(言)
富山大学小児科アレルギー外来

last modified 08.03.25
maintained by Yuichi Adachi