アレルギー外来ニュース 平成23年1-2月号

第102号 平成23年1-2月号

 猛暑の後の大雪は、日々の生活にいろいろな影響を与えているようです。また、昨年の新型インフルエンザのように重症化する例は少ないものの、インフルエンザもあちこちで大流行しているようです。という訳で、早く春にな〜れ!と待ちこがれている方も多いと思いますが、今年の春は大量のスギ花粉が待ち構えているようです。

今月のテーマ「スギ花粉飛散開始は2月26日頃です!」

 既に報道でご存知のことかと思いますが、昨年の異常猛暑のためにスギ花粉の成育が非常に良く、富山県で今年の春に飛ぶ花粉の量(飛散量と言います)は昨年の7.6倍、過去10年間の平均の約2.5倍と予想されています(図:環境省のデータより)。また、富山県林業試験場からの情報によると、富山県では2月26日から花粉が飛び始めるとのことです(寒い日が続いた場合には、3〜6日遅れる)。そして、3月中旬から花粉量が急激に増加し、この多い時期が3週間続き、4月下旬にようやく終息するそうです。
 例年スギ花粉症でお困りの方や、昨年の春にも花粉症の症状(目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど)があった方は、今年はいつも以上に辛い春になりそうです。症状が軽いうち(あるいは出始める前から)治療を開始すると、花粉が飛んでいる間の症状が比較的軽く済むと言われています。また、もともと喘息やアトピー性皮膚炎がある人でスギ花粉症を合併していると、この時期に喘息や皮膚炎も増悪することがありますので、注意が必要です。

<参考HP>
花粉情報:環境省 http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
富山県林業試験場 http://www.fes.pref.toyama.jp/
花粉症について:日本アレルギー協会 http://www.jaanet.org/patient/allergy/nose

眠気の少ない抗ヒスタミン薬

 以前から「風邪薬を飲むと眠たくなる」と言われていますが、これは中に含まれている抗ヒスタミン薬のせいです。しかし、最近開発された抗ヒスタミン薬は、眠気が少なくなっています(第75号参照)。さらに、1日1回の内服でよかったり、舌の上に乗せるだけでさっと溶けてしまう錠剤も発売され、大変便利になりました。内服することによる眠気が気になる方は、主治医に相談してみてください。
【編集後記】大雪もイヤですが、これが融けたら一気に花粉が飛んでくると思うと、イヤですね。(郵)
富山大学小児科アレルギー外来

last modified 11.02.04
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