アレルギー外来ニュース 平成24年9-10月号

第108号 平成24年9-10月号

 最近、アドレナリン自己注射器(エピペン(r))を携帯する子どもさんを預かる幼稚園や保育所が増えてきているようです。しかし、実際の現場ではどのタイミングで注射すればよいのかなど、不安もあるようです。そこで今回は、アレルギー症状が出た時の対応について解説します。

今月のテーマ「アナフィラキシーになったら、どうする?」

 食物アレルギーの子どもさんは、日頃から本人や周囲の方々が細心の注意を払っているにもかかわらず、誤って原因食物を摂取してしまうことがあります。その際どのように対応すれば良いかについて、前もって決めておいた方が緊急時の対応が容易になります。右は当科で用いているものですが、目安となる具体的な症状を覚えておくと比較的冷静に対応できると思います。  <比較的軽い症状>では、かゆみをおさえるために薬を内服することがあります。多くの場合にはこのレベルで徐々に症状が消えていきますが、時に<やや強い症状>に、さらに<強い症状>に進行することがあります。このような状況では、救急車を要請して最寄りの二次救急病院に搬送してもらいましょう(もしエピペンを携帯している場合には、注射したうえで救急車を要請してください)。その際、病院での速やかな対応が必要ですから、遠くのかかりつけ医より近くの病院を受診して下さい(救急隊にお任せしてください)。

アナフィラキシーとは?

 食物アレルギーの子どもさんが、原因食物を誤って摂取すると皮膚症状(発赤や蕁麻疹など)が出ますが、さらに呼吸器症状(咳やゼーゼーなど)や消化器症状(腹痛や嘔吐など)も出てくると、より重症なアレルギー反応(アナフィラキシー)と判断します。さらに、意識がボーとしたり、顔色が真っ白になればより重篤な状態(アナフィラキシーショック)となります。
【編集後記】いざという時にどう対応すれば良いか、日頃から家族で話し合っておきましょう。(友)
富山大学小児科アレルギー外来

last modified 12.9.5
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