» English
  • 診療について
  • 医局について
  • 医局員募集
  • 立峰会・ベイビーズ

研究グループ

新生児グループ

グループ紹介 研究内容
◇診療の概要
 富山大学付属病院周産母子センターの新生児室は病床数22床(NICU 12床)で運営されています。新生児科医4-5人と後期研修医1名、 助産師・看護師約50名で診療にあたっています。産婦人科をはじめとして、小児循環器医、小児外科、循環器外科、脳外科などとの 協力のもと集学的周産期医療を行っています。当センターの産科診療が充実している施設のため、母体合併症・多胎・双胎間輸血症 候群・胎児異常など最重症の治療に当たっています。年間入院数は約130-150名、その内訳は超低出生体重児10-15名、極低出生体重 児15-20名、人工呼吸器管理70名、外科手術30名です。当センターでは、一酸化窒素(NO)吸入療法、脳低温療法、血液浄化法、体外式 膜型人工肺(ECMO)、気管支ファイバースコープ等の高度先進医療にも積極的に取り組むとともに、カンガルーケアの実施や臨床心理 士さんによる母へのカウンセリングなど児とご家族の精神的なサポートの充実にも力を注いでいます。さらに当院では退院した児の 成長発達の評価スケールとしてBayley乳幼児発達検査を施行しています。このBayley乳幼児発達検査は世界ではstandardな検査ですが、 日本では当院を含めて現在数カ所しか施行されていません。今後、富山からこの検査法を全国へ普及していきたいと思っています。
 当施設は新生児専門医制度における基幹研修施設であり、 小児科専門医を取得した後に引き続き3年間研修することによって新生児 専門医の受験資格が得られます。
g_new_img03.jpg
g_new_img04.jpg

研究の概要
 新生児チームにおける研究は、臨床での疑問を出発点としたものを研究していくというスタイルをとっています。主なものとして、 ①当大学の心理学教室と共同で早産児の頭部MRIの3次元解析と発達予後との相関を調べています。②日本で初めて早産児の骨伝導を測定できる 超音波検査器を購入しました。新生児の骨皮質の伝導速度を指標として早産児骨代謝を超音波と血清骨マーカーとで明らかにしようとしています。 ③子宮内環境により胎児が受けたストレスが将来的に成人病発症に関与するというDOHaD説の研究も始めています。当グループでは、基礎研究を通 して色々な角度から臨床医療を見つめなおし、少しでもいい治療を赤ちゃんに提供できるように心がけています。
研修の概要
 呼吸・循環・栄養管理を含めた全身管理と感染対策など、どのような新生児に対しても初期対応できるようになることを最初の目標にしています。
 新生児専門医を目指している先生には、より多くの症例数や最先端の新生児医療を学ぶために、大阪府立母子保健総合医療センターや埼玉医科大学総合医療センターなどでの国内留学も可能です。
入局される方へ
新生児医療は特別なものではなく、一定の研修を受ければ誰でも習得可能な医療だと思います。長くNICU医療を続ける ため、また熱意を持って新鮮な気持ちで日々の医療に当たるために、毎月数日は完全休日を設けています。また、2016年度より勤務体制をシフト制 にしてonとoffをしっかり分けるようにしました。新生児チームとして、より最善の医療を子供たちに提供できるようにメンバー全員が日々研鑽し ています。
pagetop