大腸がんについて

大腸外科領域の診療の特色

  • より低侵襲の手術を目指し、大腸癌をはじめ多くの疾患で腹腔鏡下での手術を導入しています。
  • 腹腔鏡手術の欠点である立体感のない2次元画像の手術で行う点を補うため3D腹腔鏡システムを用いた腹腔鏡手術を行っています。
  • 直腸癌に対して、狭い骨盤内でも腹腔鏡を用いより巧緻な手術を行うことにより、直腸機能、肛門温存手術を積極的に行っています。
  • 人工肛門管理の専門資格を持った皮膚・排泄ケア看護認定看護師にストーマケア外来を開設しています。
1大腸外科領域における腹腔鏡下手術について
 小腸から大腸および肛門までを専門に大腸外科領域で担当しています。手術対象となる主な疾患として
大腸領域 ・大腸癌、直腸癌 ・急性虫垂炎、大腸憩室症、憩室炎 ・結腸軸捻転 など
小腸領域 ・小腸腫瘍 (小腸GIST、消化管リンパ腫 ・腸閉塞 ・クローン病 など)
肛門領域 ・骨盤臓器脱、直腸脱
その他 ・後腹膜腫瘍 ・婦人科、泌尿器科関連疾患 など
これら疾患に関して、過去に腹腔鏡下手術を行っている実績があり、近年は対象疾患の80-90%を腹腔鏡下手術で行っています。
大腸外科領域における腹腔鏡下手術について
23D腹腔鏡システム
 腹腔鏡を用いた手術では、カメラを通した画像を2次元モニターに描出するため、立体感の欠如した画像を見て手術を行う欠点があります。当科では、3D腹腔鏡システムを2014年に北陸地区で初めて導入しています。
 この3D腹腔鏡システムの導入により、腹腔鏡下大腸癌手術(結腸切除、直腸切除)の平均手術時間が、約50分短縮しています。
3D腹腔鏡システム
3肛門温存を目指す直腸癌手術
 直腸は、肛門との協調運動により、便の貯留と排泄の調節を行っています。直腸癌の手術では、こうした排便に係る機能の温存が必要とされます。また直腸は骨盤内という狭い空間での手術を行う必要があり、大腸癌の手術の中でもより高難易度の手術に位置付けられています。当院で主に行っている、3D腹腔鏡システムを用いた手術は、狭い骨盤内でも、血管、神経を含む組織を詳細に観察しながら手術を行うことを可能としています。この方法を用い、直腸の機能温存、肛門の温存手術を積極的行っています。
肛門温存を目指す直腸癌手術
4ストーマ外来
 人工肛門は、ストーマとも呼ばれています。
 がんに罹る患者さんの増加に伴い、人工肛門を必要とする方も多くなってきています。そのような人工肛門をお持ちの患者さん(オストメイトと云います)の診療を行っているのがストーマ外来です。人工肛門管理の専門資格を持った皮膚・排泄ケア看護認定看護師が、それぞれの患者さんの人工肛門の状態に合わせたアドバイスやケアを行っています。当院で手術を行われた方はもちろん、ほかの施設で手術を行われた方も受診することが可能です。また腸管ストーマ(人工肛門)だけでなく、尿路系ストーマ(人工膀胱や尿管皮膚ろう)に関するトラブルや相談にも対応しています。