当科の最新治療について

膵臓外科
1.

膵臓癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法が承認されました。北陸では当院だけが、日本でも数カ所の施設だけで可能な治療です。膵癌と診断された方は、審査腹腔鏡検査を受ける必要があります。
(なお、「腹膜以外に遠隔転移がある」、「化学療法を二カ月以上おこなっている」方は本治療の適応とはなりません。)

膵臓外科

膵癌腹膜播種に対する腹腔内化学療法

2.

切除不能膵癌に対して抗がん剤治療を行い、縮小させて切除可能となった症例を多数経験しています。局所進行切除不能と診断されても、一度当院を受診ください。

膵臓外科

切除不能膵癌に対する抗がん剤治療

3.

藤井努教授が前任地の名古屋で考案した膵臓空腸吻合を、富山大学でも引き続き行っています。他の施設と比べて圧倒的に合併症が少なく、手術を非常に安全に行うことのできる方法です。膵癌以外の膵腫瘍、胆管癌、乳頭部癌、十二指腸腫瘍など、この術式の適応となります。

膵臓外科

Blumgart変法による膵空腸吻合

4.

一般病院では切除が困難である血管合併切除再建も安全に行っています。門脈グラフト再建の経験も、多く行っています。

膵臓外科

膵癌に対する血管合併切除再建

胆道外科

一般病院では切除不能な胆管癌に対しても、血管合併切除や門脈塞栓術を行って切除しています。手術後の再発予防の化学療法も、全国多施設と共同してしっかりと行っています。

胆道外科

胆管癌に対する血管合併切除再建

肝臓外科

傷の小さな腹腔鏡下での肝切除が可能です。肝部分切除だけではなく肝葉切除に対する腹腔鏡手術も行っています。腹腔鏡下肝切除は富山県内で最多の実績を誇っており、安心して治療を受けられます。大手術のイメージであった従来の肝臓手術に比べて、傷の痛みも少なく、入院期間も短縮されます。

肝臓外科

腹腔鏡下肝切除の傷

肝臓外科

腹腔鏡下肝切除の術中写真

食道外科

胸腔鏡下食道切除手術が100件を超えました。
縫合不全率が5%を下回り合併症が少なく、治療成績も全国平均を大きく上回っています。

食道外科

胸腔鏡下食道切除手術

胃外科
腹腔鏡下幽門側胃切除術では、縫合不全は1例も認めておらず、術後膵液漏の発生頻度は2%未満であり、治療成績は良好です。現在は胃全摘術や、進行癌症例にも適応範囲を拡大しています。新しい試みとして、手術支援ロボット( daVinci )や肥満症に対する減量手術導入に向けた準備を行っています。
1.手術支援ロボット( daVinci )

術者はサージョンコンソールと呼ばれる操作システムに座り、遠隔操作で患者さんの体内に挿入されたロボットの鉗子を用いて手術を行います。
ロボットアームには3Dハイビジョンカメラと、多機能で自由度の高い関節を持った鉗子、凝固デバイスが装着されており、従来の腹腔鏡手術よりも精度の高い手術が可能となります。

胃外科

da Vinci Xi(Intuitive Surgical社より使用許諾)

2.肥満症に対する減量手術

減量と同時に併存疾患(糖尿病、高血圧症、脂質異常症、肝機能障害、睡眠時無呼吸症候群)を改善することを目的とします、
様々な術式がありますが、保険診療として施行できる術式はスリーブ状胃切除術です。胃をバナナ1本分の大きさに細長く切り取り、胃の容積を縮小させる手術です。

胃外科

スリーブ状胃切除術

大腸外科

大腸癌の手術では、腹腔鏡手術を9割以上で行っている実績があります。
最新の手術機器を用い、より安全かつ低侵襲な腹腔鏡による直腸癌手術を行っています。直腸癌に対するロボット手術導入へ向け準備中です。

大腸外科

3D 腹腔鏡システムを用いた大腸癌手術

乳腺外科

乳腺外科では、女性医師による乳腺外来を行なっています(月曜、水曜)。「乳房にしこりを触れて心配」、「乳がん検診を受けたい」など、乳がんに関する悩みや心配に対して、丁寧に診察させていただきます。受診当日に検査から結果説明までを行っています。

乳腺外科

女性医師による乳腺外来