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平成22 年度からはじまる「子どもの健康と環境に関する全国調査
(エコ チル調査)」のユニットセンターに富山大学が選定されました。

2010年4月9日

 近年、子どものアレルギー疾患や先天異常等の発生頻度が年々増加していることが報告されています。その原因として、子ども自身の生まれ持った特性や生活習慣だけでなく、化学物質などの環境中の要因が関与していることが明らかにされてきました。
 わが国では、平成17年から「小児の環境保健に関する懇談会」において、子どもの健康と環境に関する議論が進められ、「小児を取り巻く環境と健康との関連性に関する疫学調査」の推進を図るように提言がありました。
 環境省では、子どもの健康と環境に関する疫学調査の実施に向けて、平成19年から検討会を開催してきました。平成22年度より、全国で10万人を対象とした新規出生コホート(追跡)調査として、参加者(子ども)が13歳に達するまでフォローアップを行う「エコチル調査」が開始されることになりました。

 エコチル調査ユニットセンターは、エコチル調査において、地域の中心的な役割を果たす組織です。ユニットセンターは、全国10万人の妊婦さんにエコチル調査に参加いただくため、調査対象地域を設定し、対象地域の出生予定数に合わせてそれぞれ3000人~9000人の妊婦さんに調査の参加をお願いし、生まれてくる子どもの健康状態を13歳に達するまで追跡調査を行います。ユニットセンターは、全国15カ所の大学医学部に設置され、自治体や協力病院とともに地域における調査の中心となります。

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