教育・研修

お問い合わせ
SUB MENU

教育・研修

将来皮膚科を希望している人、まだ進路は決めていないけど皮膚科に興味のある人、他科を希望しているけど皮膚科も少し見てみたい人、富山大学皮膚科学教室では様々な要望に応えられるようなプログラムを準備しています。是非私たちの医局で研修しませんか?

1.初期研修について

平成21年3月、医道審議会で医師臨床研修制度の見直し案が公表され、研修プログラムが柔軟化し早期からの専門研修も可能になりました。そこで当科では従来の研修プログラムに加え、将来皮膚科への入局を希望している人向けのプログラムも準備し、研修医の要望にあった研修が可能になっています。

(1)他科への入局を希望しているが、皮膚科も少し見てみたい人は…

「短期コース」: 1ヶ月間の研修

  1. 発疹の診察方法と診断プロセス
  2. 皮膚縫合法・皮膚生検術
  3. 局所処置法

主に従来の研修プログラムの選択科目のひとつとして1ヶ月皮膚科を研修するものです。期間が限られていますので、皮疹の基本的な診察方法と将来他科に進んでも有用である技術の習得に焦点を絞った研修を行います。

  1. 発疹の診察方法と診断プロセスを学ぶ
    皮疹や粘膜疹の正確な理解と記載方法、そこから診断に至るプロセスを学びます。
  2. 皮膚縫合法・皮膚生検術
    表皮縫合、真皮縫合の技術を学びます。
  3. 局所処置法
    症状にあった外用剤や創傷被覆剤の選択を学びます。各種外用剤の選択方法から最新の創傷治癒理論に基づく治療法、さらには各種創傷被覆剤の使用方法を学びます。

(2)まだ進路は決めていないが、皮膚科にも興味がある人は…

「標準コース」: 2~3ヶ月間の研修

  1. 短期コース +
  1. 代表的な皮膚疾患の診断と鑑別方法
  2. 正常・疾患の病理組織の読み方
  3. 基本的な検査

主に従来の研修プログラムの選択科目のひとつとして、2~3ヶ月皮膚科を研修するものです。以下の項目の研修を行うことにより、皮膚科診療の概観の理解と基本的診察技術の習得を目標とします。

  1. 発疹の診察方法と診断プロセスを学ぶ
  2. 代表的な皮膚疾患(湿疹、蕁麻疹、薬疹及び皮膚感染症等)の診断と鑑別方法を学ぶ
  3. 正常および疾患の病理組織の読み方を学ぶ
  4. プリックテスト、パッチテスト、真菌検査などの基本的な検査を学ぶ
  5. 皮膚縫合法(表皮縫合、真皮縫合)と皮膚生検術を学ぶ
  6. 各種外用剤・内服剤、創傷被覆剤の使用方法を学ぶ

★希望者にはレーザー外来や紫外線治療外来、各種手術に参加することにより専門的な知識・技術の習得も可能です。

富山大学卒後臨床研修センターについてはこちらをご覧ください。
http://www.hosp.u-toyama.ac.jp/rtc/index.html

2.後期研修(専門医研修)について

研修プログラム概要

後期研修の期間は5年間で、単独で皮膚科疾患全般の診察や治療を行う事ができる、即ち、皮膚科専門医を標榜する際に必要とされる知識や技術を身につけることを目標とします。後期研修終了後には、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医(必要研修期間5年)の取得が可能になります。
富山大学医学部皮膚科を研修基幹施設として、下記研修連携施設を加えた研修施設群を統括する研修プログラムです。なお、本プログラムは各研修施設の特徴を生かした複数の研修コースを設定しています。
それぞれの研修施設の特徴を生かした皮膚科研修を行い、研修カリキュラムに掲げられた目標に従って研修を行います。


研修基幹施設
富山大学附属病院皮膚科


研修連携施設
新潟県立がんセンター新潟病院皮膚科
新潟県厚生連上越総合病院皮膚科
富山県済生会高岡病院皮膚科
新潟県立中央病院皮膚科
高岡市民病院皮膚科


  1. 富山大学皮膚科では医学一般の基本的知識技術を習得させた後、難治性疾患、稀な疾患など、より専門性の高い疾患の診断・治療の研修を行います。さらに医師としての診療能力に加え、教育・研究などの総合力を培います。少なくとも1年間の研修を行います。
  2. 新潟県立がんセンター新潟病院皮膚科では、主に皮膚悪性腫瘍に対する手術療法、化学療法、終末期医療を習得します。富山県済生会高岡病院と新潟県厚生連上越総合病院では一般的な皮膚疾患を中心として幅広い疾患に対する診断と治療を通して地域医療の実際を経験します。地域の中核病院である新潟県立中央病院、高岡市民病院では一般的な皮膚科診療に加え、良性・悪性腫瘍の手術、皮膚科救急医療について学びます。これらの連携研修施設で、原則として少なくとも1年間の研修を行います。

主な研修項目は以下の通りです。

  1. 発疹の詳細な性状や皮膚病理学(異常所見)を習熟し、個々の症例により必要な染色法、組織化学法、免疫組織化学法あるいは電顕所見の検査をすることができる。
  2. 各種画像検査(CT, MRI, シンチグラム及び各種X線等)や必要な皮膚科特殊検査(免疫学的検査や光線検査等)を症例により使い分けすることができる。
  3. 各種皮膚科治療法(各種外用剤や内服薬、光線療法や電気療法等)を症例により使い分けができる。
  4. Z形成術、各種フラップ、各種植皮術及びレーザー治療等の専門的外科的手技を行える。
  5. ケミカルピーリング等最近の美容皮膚科的治療を行える。
  6. 重症熱傷患者の全身管理や各種治療を行える。
  7. 皮膚科領域外の合併症につき、当該診療科の医師と連携しながら、全般に患者病気管理が行える。

《研修コース》

A:研修基幹施設を中心に研修する基本的なコース。最終年次に大学で後輩の 指導を行うことにより自らの不足している部分を発見し補います。連携施設は最低3か月の研修を行いますが、将来皮膚外科を専門とする場合半年~1年の研修とします。
B:研修後半に、博士号取得のための研究を開始するプログラム。博士号取得の基本的コース。
C:専門医取得と博士号取得を同時に目指すハイパーコース。カリキュラムを修了できない場合は6年目も大学で研修することを前提とします。

コース 研修1年目 研修2年目 研修3年目 研修4年目 研修5年目
A 基幹 基幹 連携 基幹 基幹
B 基幹 連携 基幹 大学院(研究) 大学院(臨床)
C 連携 大学院(研究) 大学院(研究) 大学院(臨床) 大学院(臨床)

皮膚科専門医取得後は、大学病院でスタッフとして診療、研究、教育に従事するほか、関連病院での勤務や希望により国内留学、海外留学なども考慮します。

お問い合せはこちらからどうぞ

ページtopへ