2022.08.18
テスト対策

テスト対策No.1

練習問題


【 】無軟骨形成症の特徴として正しいのはどれか。3つ選べ。

a 易骨折性、青色強膜、難聴を認める場合が多い。
b FGFR3の遺伝子異常があることが多い。
c 遺伝形式は常染色体優性遺伝である。
d 四肢が短く胴長の体型を特徴とする。
e 破骨細胞の機能不全を伴う。


正解:b,c,d


解説

無軟骨形成症AchondroplasiaはFGFR3の遺伝子異常を認め常染色体優性遺伝の疾患である。四肢が短く胴長の体型を特徴とする。また高率に脊柱管狭窄をきたす。易骨折性、青色強膜、難聴を認める疾患は骨形成不全症であり、この疾患はⅠ型コラーゲンの異常を有する。無軟骨形成症に破骨細胞の機能不全は明らかではない。






【 】頚椎後縦靭帯骨化症について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 単一遺伝病である。
b 半数以上で黄色靭帯骨化症を合併する。
c 男女比は10:1である。
d 保存的治療としてビスフォスフォネート製剤が有効である。
e 頚髄症をきたしている場合、除圧術が適応される。


正解:b, e


解説

頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL: ossification of the posterior longitudinal ligament)は厚生労働省が認定する難病である。多因子遺伝病と考えられ原因は未だ不明である。CTを用いた研究ではOPLLは頚椎に後発するが、胸椎、腰椎にも認められる。また半数以上で黄色靭帯骨化症を合併する。男性に多く、発生率の男女比は約2:1である。有効な保存治療はなく、頚髄症をきたしている場合、椎弓形成術などの除圧術が適応される。






【 】頚椎症性神経根症について正しいのはどれか。1つ選べ。

a Faren testが陽性になる。
b Straight leg raising testが陽性になる。
c Mc Murray testが陽性になる。
d Tinel signが陽性になる。
e Jackson testが陽性になる。


正解:e


解説

整形外科診療でよく使われるテスト(サイン)の名前を正確に覚えることが重要である。Faren testは手根管症候群、Straight leg raising testは腰椎椎間板ヘルニア、Mc Murray testは膝半月損傷、Tinel signは末梢神経障害で陽性となる。頚椎症性神経根症ではJackson test、Spuring testといったhead compression signが陽性となる場合が多い。