2021.01.19
医局コラム

交通事故の診断について。

突然だが、整形外科ではその科としての性質上交通事故がらみの診療をすることがある。
警察から診断書を求められることも多いのだが、そこに記載する治療期間は被害者のみならず加害者の今後にとって死活問題となりうることがある。
というのも、その治療期間によって加算される違反点数が決まっているので、例えば全治1ヶ月くらいを見込んだとして、それを4週間(28日間)と記載するか1ヶ月(30日間)と記載するかで点数の差が出てしまうのである(下表)。その3点の差で免許取消しになるかどうかが決まる、みたいなことも出てくる。
まあだからと言って事実を正直に記載するしかないのだが、診断書を記載するときにはこういったことを知っているにこしたことはない。運転免許の更新があったので覚書きがてらに。

医局員 H