2021.08.10
医局コラム

先輩方の名言・パート1

  整形外科医になって??年過ぎました。その間に多くの先輩方に指導を受け、後輩方には叱咤激励を受けています。整形外科人生の中で、先輩方の名言の一部を紹介します。

1) 整形外科研修医になって初めて手術に入って助手として何も出来ずにいた時に術者から
「術者が術中に突然死しても、自分でこの手術を完結する気持ちで手術に入ってください」
「自分の家族の手術だと思って、手術に臨んでください」

2) 研究がうまくいかなかった時に上司から
「研究とは、目先の事にとらわれず、真実を見いだし、患者に還元することです」

3) 骨軟部腫瘍を志すきっかけとなった時に上司から
「たった1人でも10歳代の骨肉腫の患者を自分の力で治癒に導いたとき、自分が医師となり骨軟部腫瘍に携わった意味と価値があります」

4) 術後の経過が思わしくなかった時に先輩から
「患者さんの顔を見る回診も行きたくなくなります。でも行かなくてはいけません。その際には、そこにいる患者さんは別の患者さんだと思うと、少し気が楽になりますし、回診に行きたくなります」

5) 関東研修中に著明な先生の手術の助手に入りその手技に感銘を受けていた時に術者から
(この先生は、3代続く外科医の家系でした)
「自分の遺伝子がそうさせる」
などなどです。

パート2があるか分かりませんが、TPOに即した先輩方の言葉には重みがあります。