研究と診療のあいだに
新しい未来を。

─ 富山大学 病態・病理学講座 ─

病理診断の最前線
× 最先端研究

富山大学附属病院と連携した実践的な教育と、基礎・臨床を架橋する
多彩な研究テーマで、次世代の病理医・研究者を育成しています。

医学部生の方へ

医師として育つ

研究を知る。
一緒に研究をしたい。

お知らせ

  • 2025.05.23 大学院生 井波綾香さんが日本リンパ学会総会(新潟)で研究成果の発表を行いました。
  • 2025.05.22 山本誠士准教授の研究課題がR7年度 TeSH GAPファンドプログラム『ステップ2』に採択されました。
  • 2025.04.24 山本誠士准教授がInternational Scientific Conference on Pathology: "Modern Pathology in the New Era"(ベトナム)で招待講演されました。
  • 2025.04.17 第114回日本病理学会総会(仙台)で髙田尚良教授が座長・シンポジウム発表を行い、奥野のり子助教が研究成果を発表しました。
  • 2025.04 奥野のり子助教の症例報告が診断病理42巻2号に掲載されました。
  • 2025.04.01 髙田尚良教授の研究課題が科研費・基盤研究 (B) に採択されました。
  • 2025.03.22 前教授 笹原正清先生の退任記念祝賀会を行いました。
  • 2025.02.23 奥野のり子助教が日本血管生物医学会特別集会(東京)で研究成果を発表し、最優秀ポスター賞を受賞しました。
  • 2025.02.23 大学院生 井波綾香さんが日本血管生物医学会特別集会(東京)で研究成果をポスター発表しました。
  • 2025.02.22 山本誠士准教授が日本血管生物医学会特別集会(東京)を大会長として開催しました。
  • 2024.12.06 髙田尚良教授がThe 66th ASH Annual Meeting and Exposition (サンディエゴ)で研究成果の発表(口演)を行いました。
  • 2024.11.26 山本誠士准教授が第47回日本分子生物学会年会(福岡)で招待講演されました。
  • 2024.11.01 病態・病理学講座の新任教授に髙田尚良先生が就任されました。

講座の紹介

当講座は、小泉富美朝名誉教授により創設され、笹原正清名誉教授を経て、現在の私で3代目を迎える、比較的新しい講座です。
病理学には「研究」「教育」「臨床(病理診断)」の三本柱が求められますが、当講座では特に以下の4点を重視しています。

1
臨床へ還元可能な
病理学的研究の推進

当講座では、造血器腫瘍および神経・リンパ管の研究を二本柱とし、いずれも実臨床への還元を目指した質の高い研究を推進しています。日本国内のみならず、海外の研究機関とも積極的に共同研究を展開しています。

病理学は基礎医学と臨床医学をつなぐ「橋渡し」の学問と捉えています。日常の病理診断を通じて病因・病態を丁寧に解析し、その知見を基礎研究にフィードバックし、さらに臨床へと応用する——このような“back and forth”の姿勢を大切にしながら研究を進めています。

2
リサーチマインドを持つ
病理専門医の人材育成

現在、我が国では欧米に比べ病理医の数が絶対的・相対的に不足しており、さらに第一線で活躍する病理医の高齢化も進行しています。このような背景から、次世代の病理医の育成は喫緊の課題となっています。

医学部の講義や教室配属を通じて、学生が病理学の面白さや奥深さに触れる機会を提供したいと考えています。また、「なぜこのような現象が起こるのか?」という探求心を共有し、日常の病理診断から研究へとつなげるリサーチマインドを持った病理専門医の育成を目指しています。

3
多様性に富んだ
人材の交流と連携

当講座には、医学部のみならず工学部、理学部など多様なバックグラウンドを持つ研究者が在籍し、日々活発な研究活動を行っています。また、ベトナム軍医大学との国際連携を通じ、留学生の受け入れも積極的に進めています。

病理学研究では、医学のみならず他分野の視点を取り入れることで、新たな知見や研究展開が生まれることがあります。今後も、多様な人材が集い、互いに刺激し合う開かれた研究環境の構築を目指します。

富山大学 病態・病理学講座
4
地域医療への貢献

大学病院での病理診断にとどまらず、富山県・新潟県内の医療機関に対しても病理診断を提供し、地域医療の質の向上に貢献しています。特に造血器腫瘍に関しては、外部からのコンサルテーションも随時受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

メンバー紹介

各研究グループの教員、大学院生、学部生が連携しながら研究を進めています。
公共政策や工学など、異分野からの参画も歓迎しています。

教員

大学院生

Le Thi Thu Trang 留学生 VN
大学院生命融合科学教育部 認知情動脳科学専攻(博士課程)3年生
Pham Van Thinh 留学生 VN
大学院総合医薬学研究科 生命・臨床医学プログラム(博士課程)2年生
Wilfan Ibadurrahman 留学生 ID
総合医薬理工学環(修士課程) 認知・情動脳科学プログラム 1年生
関口 和樹 医員(専攻医)
総合医薬学研究科(博士課程) 総合医薬学専攻 生命臨床医学プログラム 1年生
井波 綾香
総合医薬学研究科(修士課程) 先端医科学プログラム 2年生
加藤 陽成
医薬理工学環(博士前期課程) 認知・情動脳科学プログラム 1年生

学生部

三星 葵
工学部工学科生命工学コース3年生

研究医養成プログラム

松岡 慧
医学部医学科 6年生
折田 梨紗子
医学部医学科 6年生
三野 正太郎
医学部医学科 3年生

技術員・秘書

藤川 美和
助手
国沢 智巳
技官
江尻 暁里
技術補佐員
當波 雅子
秘書

協力研究員

笹原 正清
済生会富山病院 病理診断科 顧問
濱島 丈
富山市民病院 病理診断科 部長
髙田 友子
富山大学附属病院 病理診断科医員

講座への参加・見学案内​

当講座では、学内外からの研究参加や見学を歓迎しています。
病理専門医を目指す方、他大学で病理学に関心を持つ方、異なる分野から病理研究に挑戦したい方など、幅広い背景の方々を受け入れています。

医学部生の方へ

見学・実習のご案内
将来の専門選択の一助に

大学院生の方へ

病理学研究の深掘り、
専門テーマを持って研究したい方へ

研修医・研究者の方へ

共同研究・短期見学のご相談
富山大学病院との連携環境も活用できます

医学部生のみなさんへ

病理学で医療の未来を拓く

病態・病理学講座では、医学部生の皆さんの参加を積極的に歓迎しています。
病理学は「医学の中の医学」とも呼ばれ、疾患の本質を理解するための基礎となります。

1
研究医養成プログラムへの参加
2
最先端の研究に早期から携われる環境
3
臨床と研究の両方を学べるカリキュラム
研究医プログラムに参加した医学部6年生の先輩イメージ

先輩からのメッセージ

研究医養成プログラムでの3年間は、私にとって大きな転機となりました。特に「主体的に学ぶ姿勢」を身につけられたことは、今の自分の礎になっています。高校まではテストの点がすべてでしたが、大学では「学び方そのもの」を考えることが大切だと気づきました。

この研究室では、自分の中に芽生えた疑問を出発点に、課題を設定し、試行錯誤を重ねながら取り組む力が養われます。

病理学の最大の魅力は、診療科を問わずあらゆる疾患と関われること、そして「現象がそこにある」ことです。顕微鏡の中にこそ、答えがあります。

ここでの経験は、きっとその後の長い医師人生を豊かにしてくれるはずです。ぜひ一度、研究室に足を運んでみてください。頭の良さは関係ありません。あなたの熱意と好奇心を、この教室はきっと温かく迎えてくれるでしょう。

(医学科6年)

見学をご希望の方は、担当教員までお気軽にお問い合わせください。

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