兄弟の数やタイプが子どものメンタルヘルスに与える影響については、これまで報告されていませんが、本研究では、12歳の思春期の子どもの、兄弟の人数、性、順番の組み合わせとメンタルヘルスとの関連を明らかにすることを目的としました。
その結果、兄弟のいる子どもは、一人っ子に比べメンタルヘルスがよく、男の兄弟がいると、姉妹のみに比べて、メンタルヘルスがよい傾向がみられました。男の子では、妹がいるとメンタルヘルスがよく、女の子では兄や弟がいると、一人っ子に比べメンタルヘルスがよいことが分かりました。
本研究の結果から、兄弟関係は子どものメンタルヘルスを改善しうると考えられます。本研究はそのことを大規模な集団調査で初めて明らかにしたものです。
妹あり,兄あり,弟あり:肥満、生活習慣(身体活動、朝食頻度、睡眠の質)、家族構成、父の雇用形態を調整済み
出典:J Liu et all., Pediatrics International 2014.
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