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研究内容RESEARCH

生活習慣と健康に関するアンケート調査(文部科学省スーパー食育スクール事業)

1. 調査の背景
近年、国民の食生活をめぐる環境が大きく変化し、健康影響を含めた様々な問題が発生しています。そのため、平成17年に食育基本法が施行され、様々な事業が展開されています。
今年度、文部科学省の「スーパー食育スクール事業」に富山県教育委員会が採択され、高岡市内の5小学校において、各種食育事業(食育授業や体験学習、等)が実施されることになりました。私共の講座は、富山県教育委員会から委託を受け、この食育事業に協力し、食育講演会の実施や食育事業の評価を担当します。
2. 目的
今回の調査では、対象の5小学校における児童およびその保護者を対象として、質問票を用いて食育に関する認識や生活習慣、健康状態の現状を把握するとともに、対象となった小学校が実施する食育事業の前後での各種指標の変化を評価することを目的としています。
3. 対象
高岡市内の5小学校(二塚、野村、下関、福岡、石堤の各小学校)の1年生から6年生までの全児童約2000名とその保護者を対象としています。
4. 説明と同意
下記の項目を記した文書による説明を行い、児童とその保護者の同意を得て実施します。
@ 背景として、文部科学省の食育事業の一環として行う調査であり、富山県教育委員会からの委託を受けて実施する調査であること。
A 目的として、生活習慣に関する現状の把握や、生活習慣と健康との関係を評価することを目的とした調査であること。
B 方法は、質問票による調査であり、児童とその保護者の自由意思によるものであること。
C 調査への参加に同意しない場合でも、不利益を受けることはないこと。
D 個人情報は適正に管理し、倫理審査委員会で許可を得た範囲で使用すること
E 結果が公表される場合は、個人を特定できない統計データとして公表されること。
5. 研究の方法
自記式調査票による調査を下記の手順で実施します。
@ 説明書、同意書、質問票を、各学校を介して配布します。
A 対象児童は自宅に持ち帰り、保護者と一緒に回答。
B 同意書と質問票と厳封の上、小学校に提出。
C 大学の担当者が同意書と質問票が同封された封筒を回収します。
D 同意書および質問票に調査用IDを付し、質問票を連結可能匿名化します。
E 対応表管理規定に則り、対応表は鍵のかかるキャビネットで管理します。
F 質問票のデータの入力および統計解析を行います。

対象となる小学校では、年間を通じて食育事業が実施されています。上記のアンケート式質問票による調査は上記の手順により2回実施(平成26年6月および12月の予定)し、食育に関する認識や知識、生活習慣、健康度の現状把握、および、その変化について分析します。
6. 評価項目
・生活習慣(食習慣、運動習慣、メディア利用、睡眠習慣、等)
・食育に関する認識や知識
・健康状態(主観的健康観、体格、血圧、血清脂質、等)
・社会家庭環境(家族構成、就業状況、等)

※子どもの体格、血圧、血清脂質については、各家庭に報告される高岡市教育委員会実施の児童検診(たかおかキッズ検診)の結果を保護者が質問票に回答する形で取得します。保護者の体格は自己申告です。

7. 研究実施期間
2014年6月から2015年3月まで実施します。

8. データの集計および統計解析方法
食育に関する認識や知識、生活習慣、健康状態の評価:記述統計(平均・度数分布)
生活習慣と健康に関する関連性の評価:χ二乗検定やロジスティック回帰分析
食育事業による認識や知識、生活習慣、健康状態の変化:分散分析やロジスティック回帰分析

9. 研究結果の公表
調査結果は、ニュースレターの形で対象者全員に集計結果をお返しします。また、各学校には調査報告書が配布され、『学校保健たより』等の形で対象者に結果が還元されます。また『生活習慣と健康』などをテーマとした講演を行います。その他、ホームページへの掲載などの形で教育現場や保護者の方に報告します。集計結果から、教育関係者や参加者の皆様にとって望ましい生活習慣や健康づくりに役立つデータを公開します。

10. 研究実施体制
本調査は、文部科学省「スーパー食育スクール事業」の採択をうけた富山県教育委員会からの再委託として実施されます。調査の実施に際しては、富山県教育委員会及び高岡市5小学校との間で緊密な連携をとりながら実施します。

主任研究者 医学部 疫学健康政策学講座 教授 関根 道和(担当:総括・渉外)
分担研究者 医学部 疫学健康政策学講座 助教 山田 正明(担当:実施・評価)
【連絡先】
  疫学健康政策学講座TEL 076-434-7270(直通) 

 皆様のご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。


小児期からの総合的な健康づくりに関する調査研究
(富山出生コホート研究;富山スタディ)

小児の社会環境や生活習慣と小児の健康に関する調査研究です。現在までに、朝食の欠食や不規則な間食、運動不足・運動嫌い、夜更かし・睡眠不足が、小児肥満と関連することを見出しております。
 この調査は本教室が事務局となり日本の多数の大学・研究施設が参加している多施設共同研究です。小児の「こころと体」の総合的な健康作りのための科学的根拠を提示することを目的としています。近年はとくに「睡眠の質」や「生活の質(QOL)」などに注目した調査研究を行なっております。
 また、この調査に関連して、「小児期からの生活習慣病予防」などをテーマとした一般の方を対象とした講師の派遣も行なっております。
富山出生コホート研究;富山スタディ

ストレスと健康に関する調査研究(日本公務員研究;JACSスタディ)

 ストレスと健康に関する調査研究は、労働環境と健康との関係についての調査研究です。この研究は英国のロンドン大学健康と社会に関する国際センターの疫学公衆衛生学教室との国際共同研究(ホワイトホール研究)です。
 現在までに、職場における心理社会的ストレス(職場での裁量権が低く、仕事の要求水準(質・量)が高く、同量や上司の支援度が低い)が様々な自覚症状、医薬品の使用、生活の質(QOL)の低下、病休に関連すること、また職域外での社会活動や仕事・家庭の相互関係が修飾要因として作用していることなどを見出しております。
 この調査は日本の多施設共同研究であり、多くの他大学・調査研究施設が参加し、調査票の共通化を行い日本各地で実施されております。心理社会的ストレス下でも、健康的に働いていくためにはどうすれば良いのかを、職場環境や社会環境に注目して解明し、産業保健領域における健康政策策定のための科学的根拠を提示する事を最終的な目的としております。
 また「ストレスと健康」をテーマにした一般向けの講演の講師派遣も行なっております。
日本公務員研究
その他
国立大学法人経営
呼吸、循環、睡眠モニタリング

バナースペース

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