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富山大学医学部公衆衛生学講座
Department of Public Health, Faculty of Medicine, University of Toyama

公衆衛生学とはWhat is Public Health?

理念

 「衛生」という語は、1873年に長与専斎によりygieneの訳語としてつくられました。「生」は生命や生活であり、「衛」はそれを守っていくという意味です。衛生は、人間をとりまく自然、社会、環境要因と健康の関連を探求し、疾病の予防・早期発見および健康の維持増進をめざす活動です。

 公衆衛生学は、疾病の予防や健康の保持増進のために、組織的な取り組みをめざします。ヒトの集団の健康にかかわる自然、社会、環境要因を明らかにし、処方箋として制度に変革を求める医学の一分野です。
 C.E.A.Winslowは公衆衛生を"Public health is the science art of preventing disease, prolonging life, and promoting health and effesiency through organizend community efforts."(1920)と定義しています。


公衆衛生のめざすところ

 臨床家が患者個人を対象とするのに対して人間集団を対象とします。ヒトの病気や死などを単に生物学的現象としてだけではなく、環境や社会との関連で考え、究極的には人類の健全なる発展をめざしています。

 健康課題を社会全体の問題としてとらえ、その解決・改善をめざす、きわめて実践性にとんだ領域です。疾病予防・健康増進から、介護やリハビリテーションまで、あらゆるステージをカバーしています。研究の成果を、国の政策や医療制度の見直し、ガイドラインの作成、環境基準の設定などにつなげるという意味で、社会的にも大変重要な分野です。


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