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海馬における生後の神経新生が恐怖記憶の処理に関わることを発見(トラウマ記憶が引き金となるPTSDなどの疾患解明に向けて前進)

2009年11月13日発行のCellの表紙を飾りました.


生後脳の神経新生による恐怖記憶の海馬依存的期間の制御

 

 

横軸:学習後の時間経過(日)。縦軸:「海馬の神経活動を麻痺させたマウスのすくみ反応」を 「海馬の神経活動が正常なマウスのすくみ反応」で割った値を表す。数値が0に近く低ければ (下方)恐怖記憶の想起が海馬依存的であり、数値が1に近づけば(上方)記憶の海馬依存性は 減少する。野生型マウスでは、時間経過による海馬依存性の減少が見られ、学習後28日で 記憶想起は海馬非依存的となったが、X線照射マウス、FSMマウスでは、海馬非依存性に移行 する速度が遅い。逆に、豊富環境マウスでは、移行速度が野生型に比べ速かった。

Kitamura T., Saitoh Y., Takashima N., Murayama A., Niibori Y., Ageta H., Sekiguchi M., Sugiyama H., & Inokuchi K. Adult neurogenesis modulates the hippocampus-dependent period of associative fear memory. Cell 139, 814-827 (2009) より改変.

 

研究成果の内容

科学誌・メディアによる報道

 

 

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