入局Q&A / よくある質問

入局Q&A / よくある質問
病理医はどのような仕事をしていますか?
病理医の仕事は、手術や検査などで採取された組織や細胞を、主に顕微鏡を使用して病気を診断することです。また、病院で亡くなられた患者さまの死因や病変を診断する病理解剖(剖検)も病理医の仕事の一つです。
病理医は患者さんと接することはありますか?
患者さんと直接お会いすることは基本的にありません。富山大学附属病院では設置されていませんが、病理医が患者さんに直接説明する病理外来が開設されている施設もあります。
顕微鏡を使うのが苦手なのですが、顕微鏡は使用しなければなりませんか?
現状、病理診断には顕微鏡の使用が不可欠です。確かに顕微鏡は慣れないと気分が悪くなったり、目が疲れたり大変ですよね。私も慣れるまで苦労しましたが、ある日突然、両目で立体的にみえる(両眼視)ようになりました。一度両眼視ができるようになると、たくさんのスライドを見ても苦にならなくなります。使っているうちに、だんだんと顕微鏡に慣れてきますので心配されなくても大丈夫です。
また、顕微鏡を使用しなくても診断できるように、バーチャルスライドによる診断システムの構築も目指しています。
病理専門医になるためにはどうような条件がありますか?
詳しくは学会HPを御覧ください。日本病理学会ホームページ
病理専門医はどのくらいいますか?
全国で2642人、富山県で27人の病理専門医がいます。(2022年4月27日 現在:日本病理学会[病理専門医一覧])。
他の専門医に比べ病理医は少なく、求められています。
病理専門医以外に取得できる資格はありますか?
病理専門医前に死体解剖資格を取得することができます。その他、細胞診専門医、分子病理専門医が取得できます。詳しくは関連HPを御覧ください。
ゲノム医療に興味がありますが、ゲノム医療の研修はできますか?
富山大学附属病院は、富山県唯一のがんゲノム医療拠点病院に指定されており、最先端のゲノム医療を行っています。また、病理部には分子病理医が2名在籍しており、がんゲノムプロファイリング検査には積極的に関わっています。豊富な症例と分子病理医の指導により、病理を通じたゲノム医療の研修を行うことができます。
十分な休暇はとれますか?また、当直や日直はあるのでしょうか?
当直や急な呼び出しはありませんので、業務が終われば安心してプライベートな時間や家族と過ごす時間をとることができます。また、2ヶ月1回程度、土曜日に剖検のオンコール当番(院外待機)がありますが、剖検依頼がなければ呼び出されることはありません。日曜日、祝日は暦通り休みになります。他の診療科に比べると、個人や家族との時間を比較的ゆとりをもって設計できます。
ライフイベントで休暇を取ることはできますか?また、ライフイベント中でも病理医として働くことはできますか?
もちろん妊娠、出産、育児などのライフイベントで休暇を取ることは可能です。また、ライフイベント中でも仕事や研究と両立できるよう講座全体でバックアップを行います。ご安心ください。
大学病院の病理医はどうやって収入を得ているのでしょうか?
他の臨床科と同様、大学病院の給料と外勤先からの収入があります。大学病院でも外勤でも、病理診断を行って収入を得ています。
外勤では何をするのでしょうか?
大学病院と同じように、病理診断、迅速診断、手術検体の切出しを行います。依頼があれば剖検も行います。
 病理診断以外の当直バイトをしなければならないでしょうか?
当施設では関連病院が比較的多く、病理診断の外勤のみで十分な収入を得ることが可能です。当直など病理診断以外の外勤は原則必要ありません。
外勤先で病理診断をするのは不安です。外勤の病理診断は一人で行うのでしょうか?
病理専門医を取るまでは、常勤病理医が勤務する関連病院で外勤していただきます。常勤病理医がいますので、大学病院と同様に常勤病理医の指導の元に診断を行います。一人で診断を行うことはありませんのでご安心ください。
指導体制はどうなっていますか?
診断、切出し、剖検などはすべて先輩専攻医や専門医・指導医の親身な指導により行われます。診断はすべて専門医とともに鏡検し、ダブルチェックが行われます。
研修はどのようなことをおこないますか?
病理診断と剖検が主な研修項目ですが、並行して研究活動や学会発表を行い診断と研究のバランスの取れた病理医になれるよう研修指導を行います。
医局見学について申し込みはどうしたら良いですか?
いつでも見学・説明は可能です。気軽に下記の連絡先までメールで連絡して下さい。
お問い合わせはこちら 【E-mail】 hiraken@med.u-toyama.ac.jp(担当:平林健一)
お問い合わせフォームもあります。