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4. 温泉施設の利用と各種健康指標

 温泉療法は世界中で行われており、筋骨格系・心血管系・免疫系などの状態を改善する効果が報告されています。温泉療法の健康効果は、入浴そのものだけでなく、リラクセーションや運動・食事、人との交流などからももたらされると考えられます。
 本研究では日本の公務員を対象として、温泉施設の利用頻度と、身体的・精神的健康度、睡眠の質、病欠・入院との関連を調べました。その結果、温泉施設利用頻度が高いほど睡眠の質と精神的健康度が高い傾向が男女ともに見られました。また、精神的健康度にくらべると顕著ではないものの、身体的健康度も温泉施設利用頻度とともに高くなる傾向が見られました。その他に、男性のみ病欠との関連が見られましたが、入院との関連は見られませんでした。
 以上の結果から、温泉施設の利用は、特に心の健康に良い効果があると考えられます。

温泉施設利用5回以上の人を基準にした場合の、睡眠の質の低さ

左図:温泉施設利用5回以上の人を基準にした場合の、睡眠の質の低さ
右図:精神的健康度スコア
出典:Sekine et al., Complementary Therapies in Medicine 2006.

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