8. ワークライフバランスの関連要因について

　仕事と家庭の両立が、働く人とその家族にとって重要な課題となっています。本研究では、ワークライフバランスの関連要因について明らかにすることを目的としました。
　日本の公務員を対象に分析した結果、男女ともに労働時間が長く、結婚して子どもがいる場合に、ワークライフバランスが悪いことが分かりましたが、女性のほうが特にその関連性が強くあらわれました。つまり、これらの環境は、特に女性においてワークライフバランス悪化の要因となっているといえます。
　ワークライフバランスを改善するために、総合的および性差に配慮した施策が有効と考えられます。

労働時間：9時間未満に比べそれ以上の場合のワークライフバランスの悪さの度合い
結婚：未婚に比べ既婚の場合のワークライフバランスの悪さの度合い 子どもあり：子どもなしの夫婦に比べ子どもありの夫婦の場合のワークライフバランスの悪さの度合い
出典：Fujimura et all., Journal Occupational Health 2014.