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9. 仕事の不満の関連要因について

 仕事の不満は、生産性を低下させ、職員の欠勤、離職など労働者ならびに顧客や組織に悪影響を与えるので、仕事への不満を減らしていくことが重要です。本研究では、日本の公務員を対象に、仕事の不満の関連要因について調査しました。
 その結果、職場での裁量度が低いこと、要求度が高いこと、支援度が低いこと、未婚、ワークライフバランスが悪いこと、タイプA行動パターンの人、マイナス思考(陰性感情)のある人が、仕事に不満が多いことが分かりました。一方、長時間勤務やシフトワークといった身体的な負荷は、意外にも、仕事への不満と関連していませんでした。
 身体的に負荷が高い職場でも、心理的環境がよければ仕事の不満につながらない可能性があり、そのような職場環境づくりが重要だといえます。

性別、年齢、職位、仕事・家族の特性、個人の特性、慢性疾患を調整済み
出典:Sekine et all., Industrial Health 2014.

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