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3. 仕事のストレスおよび長時間勤務と、生活習慣および肥満との関連

 不健康な生活習慣と肥満は、主要な慢性疾患の原因になることが知られていますが、本研究では、仕事のストレスおよび長時間勤務と、生活習慣および肥満との関連を明らかにすることを目的として、日本・イギリス・フィンランドの45歳から60歳までの公務員を対象として調査を行いました。
 イギリスの男性とフィンランドの女性では、高いストレスと運動不足との間に関連が見られました。また日本の男性では、長時間勤務のある男性では喫煙率が低い傾向が見られた一方で、高ストレスの男性では喫煙率が高い傾向が見られました。フィンランドの男性でも、長時間勤務のある男性では喫煙率が低い傾向が見られました。イギリスの女性では、長時間勤務と肥満との間に関連が見られました。
 全体として、仕事のストレスと長時間勤務は、弱いながらも不健康な生活習慣と肥満に関連していることがわかりました。

仕事のストレスおよび長時間勤務と、生活習慣および肥満との関連

左上および左下:低ストレス群を基準としたときの、高ストレスと健康リスク習慣との関連
右上および右下:労働時間週40時間未満の群を基準としたときの、週40時間以上の労働と健康リスク習慣との関連
出典:Lallukka et al., Social Science & Medicine 2008.

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