一般に、職位が高いほど健康度が高いことが知られていますが、本研究では職位と健康度の関連を仲介する因子として、喫煙・過度の飲酒・運動不足・肥満・不健康な食習慣といった健康リスク習慣が職位と関連するかどうか、またそれらが心理社会的要因で説明されるかどうかをを調べました。
イギリスとフィンランドでは職位が低いほど健康リスク習慣が多い傾向が見られましたが、日本では関連が見られませんでした。
本研究では仕事に関連する心理社会的要因として、仕事のストレス・長時間勤務・ワークファミリーコンフリクト・婚姻・社会参加について調べましたが、職位と生活習慣との関連は、これらの心理社会的要因では説明されませんでした。
相対格差指数:数値が大きいほど、社会的地位が低い人の生活習慣が悪い
モデル1:年齢調整モデル
モデル2:年齢と心理社会的要因で調整したモデル
出典:Lahelma et al., Health & Place 2010.
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