富山大学 学術研究部医学系 免疫学

教育

免疫学講座では他大学の学生を受け入れて共同研究を行ったり、本学の研究医養成プログラムの学生を受け入れたりと幅広く教育活動を行っています。
また、医学・薬学・基礎系・臨床系・日本人・留学生を問わず、修士・博士の学生を受け入れて教育・研究を行っています。
興味のある学生は岸までご連絡ください。

研究医養成プログラム

研究医養成プログラムで学べること

技術的な
こと
PCR、電気泳動、DNA塩基配列解析、遺伝子クローニング、細胞培養、遺伝子導入、フローサイトメトリーなど。
学会発表 ポスター作成

これまでの研究医養成プログラム受講生

旭  和将(2021年3月卒業)

研究テーマ 健常人末梢血リンパ球を用いたWilms tumor 1 (WT1) 特異的T細胞受容体遺伝子の取得
研究内容 免疫学教室では樹立したhTEC10法(Tリンパ球1個1個から正常細胞とがん細胞やウイルス感染細胞などの異常細胞を区別するセンサー機能をもつT細胞受容体を効率よく取得できるシステム)を使って、健康な人の末梢血からがんを攻撃する効果的なTCRを取得できるか試みました。その結果、特定の健康な人の末梢血からがんに反応する有効なTCRが取得できることが明らかになりました。今後は取得したTCRを用いたTCR遺伝子治療への応用を進めたいと考えています。
成果発表 第74回富山医学会

髙橋 祐亮(2019年3月卒業)

研究テーマ T cell receptor repertoire of PD-1+CD137+ and PD-1−CD137− tumor infiltrating lymphocytes in various cancers
研究内容 乳がん、甲状腺がん、大腸がんの腫瘍浸潤リンパ球中のPD-1+CD137+ および PD-1−CD137−なT細胞のTCRレパートリー解析を行い、大腸がんにのみ、クローナルなPD-1−CD137−のT細胞集団が見られることを発見した。
成果発表 第46回日本免疫学会学術集会

長谷川 傑(2017年3月卒業)

研究テーマ 人工抗原提示細胞を用いた抗原特異的TCR遺伝子のクローニング
研究内容 免疫学教室ではTリンパ球1個1個から正常細胞と異常細胞(がん細胞やウイルス感染細胞)を区別するセンサー機能をもつT細胞受容体(TCR)を効率よく取得できるシステム(hTEC10法)を開発し、利用しています。本研究では患者自身の細胞の代わりに、目的タンパク質を発現させた人工抗原提示細胞を使って、高機能なTCRを取得できるかを検討しました。その結果、人工抗原提示細胞とhTEC10法を組み合わせることにより、がんに反応するTCR遺伝子が取得できる可能性が示唆されました。
成果発表 第70回富山医学会(優秀賞受賞)

吉野 佳佑(2017年3月卒業)

研究テーマ メラノーマ担癌マウスを用いた腫瘍浸潤リンパ球のT細胞受容体(TCR)レパートリー解析
研究内容 腫瘍浸潤リンパ球の活性化T細胞のTCRレパートリーを解析し、クローナルに増殖しているT細胞を同定した。
成果発表 第70回富山医学会

鬼塚 志乃(2016年3月卒業)

研究テーマ 末梢血Tリンパ球、がん浸潤Tリンパ球の単一細胞レベルでのT細胞受容体レパートリー解析
研究内容 1個のT細胞から、その細胞で発現しているTCRのα鎖とβ鎖の遺伝子を効率よく増幅する方法を開発し、TCRのレパートリー解析を行う方法を確立した。
成果発表 第69回富山医学会(優秀賞受賞)

卒業生

大学院生(修士課程)

大貫  燿(2019年3月修了)

学位論文 酵母表面ディスプレイ法を用いたTCRの抗原同定システムの開発

朴  秀虹(2011年3月修了)

学位論文 ウサギISAAC法を用いたスーパー抗体の迅速作製

大学院生(博士課程)

山口 智史(2021年3月修了)

学位論文 T細胞受容体の網羅的機能解析法の開発と乳癌腫瘍浸潤リンパ球中の非典型的T細胞の発見
原著論文 投稿中

呂  福蓮(2019年3月修了)

学位論文 抗原特異的T細胞解析に用いる可溶化ペプチド/ MHC分子複合体を大量かつ簡便に作製するための新規方法の開発
原著論文 A novel and simple method to produce large amounts of recombinant soluble peptide/major histocompatibility complex monomers for analysis of antigen-specific human T cell receptors. New Biotechnology. 2019, 49, 169-177

祐川 健太(2019年3月修了)

学位論文 大腸がんおよび乳がんの腫瘍浸潤リンパ球(TIL)のPD-1+およびPD-1−Tリンパ球集団のT細胞受容体(TCR)レパトアの解析
原著論文 Sukegawa K, et al. Relationship between T cell receptor clonotype and PD-1 expression of tumor-infiltrating lymphocytes in colorectal cancer. Eur J Immunol. 2020 Oct;50(10):1580-1590.

下岡 清美(2018年3月修了)

学位論文 腫瘍浸潤 T リンパ球の単一細胞レパートリー解析によるキラー活性を有する腫瘍抗原特異的TCRの同定
原著論文 Shitaoka K, et al. Identification of Tumoricidal TCRs from Tumor-Infiltrating Lymphocytes by Single-Cell Analysis. Cancer Immunol Res. 2018 Apr;6(4):378-388

奥村 麻衣子(2017年9月修了)

学位論文 Ro52エピトープPEP08に対する抗体産生と膠原病の間質性肺炎の発症率および重症度の関連について
原著論文 Autoantibodies reactive to PEP08 are clinically related with morbidity and severity of interstitial lung disease in connective tissue diseases. European Journal of Immunology. 2018, 48, 1717-1727

朴  秀虹(2017年3月修了)

学位論文 IgM型TRAIL受容体抗体のin vitroおよびin vivoでのヒト癌細胞のアポトーシス誘導に関する研究
原著論文 TRAIL-receptor 1 IgM antibodies strongly induce apoptosis in human cancer cells in vitro and in vivo. OncoImmunology. 2016, 5, e1131380

津田 玲奈(2016年3月修了)

学位論文 関節リウマチ患者由来のシトルリン化ペプチドに対するモノクローナル抗体は微生物や食物を含む多数のシトルリン化タンパク質に結合する
原著論文 Monoclonal Antibody Against Citrullinated Peptides Obtained From Rheumatoid Arthritis Patients Reacts With Numerous Citrullinated Microbial and Food Proteins. Arthritis & Rheumatology. 2015, 67, 2020-2031

他大学学生の受入

2016年10月〜2017年2月

乗松  裕(広島大学医学部医学科4年)

研究テーマ 重症間質性肺炎を合併する膠原病患者より単離したモノクローナルTRIM21自己抗体の性状解析

2014年4月〜2016年3月

玉井 利克(金沢大学大学院医学系研究科)

研究テーマ 癌抗原特異的T細胞受容体の取得と臨床応用へ向けての基礎的検討

2012年4月〜2014年3月

中河 秀俊(金沢大学大学院医学系研究科)

研究テーマ がんペプチドワクチン特異的T細胞およびTCRの検出・取得・性状解析