富山大学 学術研究部医学系 免疫学

ご挨拶

教授岸 裕幸Kishi Hiroyuki

免疫学講座の概要

免疫学講座教授の岸です。よろしくお願いします。

富山大学免疫学講座は細菌学・免疫学講座として小西健一教授により始められ、村口篤教授に引き継がれました。1996年、細菌学が感染予防医学講座に引き継がれ、免疫学講座として活動を始めました。2018年11月より私が教授として村口教授の後を引き継ぎ現在に至っています。

免疫学講座は村口教授以来、リンパ球分化のメカニズムの解明を主に研究してきましたが、2001年当時北陸先端科学技術大学院大学の民谷栄一教授(現大阪大学産業科学研究所特任教授)との出会いを契機に、マイクロウェルアレイチップを用いたリンパ球の単一細胞解析の研究を開始しました。2003年より知的クラスター創生事業「とやま医薬バイオクラスター」に参加させていただき、北陸先端科学技術大学院大学、富山大学工学部、富山県工業技術センター、企業の方々といっしょに研究を進めさせていただきました。また、2009年より第Ⅱ期知的クラスター創生事業「ほくりく健康創造クラスター」に参加し研究を進めました。単一リンパ球解析の研究の中で、2009年にはマイクロウェルアレイチップを用いた抗原特異的Bリンパ球の検出・抗原特異的抗体の作製について、また、2013年には抗原特異的Tリンパ球の検出・TCR-T細胞の作製についてNature Medicineに発表させていただくことができました。以来、免疫学講座単独、また、学内・学外の研究室と共同で、単一リンパ球解析技術を中心に研究を続けています。

免疫学講座の役割

新型コロナウイルスの感染拡大で世の中は大変な状況になっています。免疫は感染防御やがんの制御の最前線で戦うシステムです。免疫のシステムには一次防衛の自然免疫システムと二次防衛の獲得免疫システムがあります。自然免疫では、白血球やNK細胞などの免疫細胞が、獲得免疫ではBリンパ球やTリンパ球という免疫細胞がはたらいています。富山大学免疫学講座ではヒトやマウスのBリンパ球やTリンパ球について、単一細胞レベルでの解析を中心に基礎研究を行い、その成果を臨床に応用することを目指し研究を行っています。感染防御やがん免疫、自己免疫疾患と幅広い対象について独自の研究、また共同研究を行っています。免疫学、特にリンパ球の解析に興味をお持ちの学生さんは気軽に免疫学教室にお越しください。また、共同研究も積極的に受け入れていますので、お声がけお願いします。

2021年3月