富山大学 学術研究部医学系 免疫学

ご挨拶

講座概要

富山大学医学部免疫学講座のホームページをご覧いただきありがとうございます。我々の研究室では免疫を応用したトランスレーショナルリサーチを主なテーマとして研究を行っています。

免疫は感染防御やがん制御の最前線で戦う生体システムです。免疫システムは非常に繊細で高度な連携が行われている一方、その免疫システムの連携がなんらかの理由でうまくいかなくなると自己免疫疾患の発症や免疫不全の発症につながります。また最近では自分の免疫を応用することによりがんを治療するがん免疫療法が実際の臨床で利用されるようになっています。

免疫学講座ではBリンパ球やTリンパ球について、単一細胞レベルでの解析を中心に基礎的研究を行い、その成果を臨床に応用することを目指した研究を行っています。また、これまで明らかになっていない免疫疾患解明のための新しい解析技術の開発に力を入れています。

このような研究に興味のあるポスドク、大学院生のご参加をぜひお待ちしております。

講座沿革

富山大学免疫学講座は細菌学・免疫学講座として小西健一教授により始められ、村口篤教授、2018年11月より岸裕幸教授に引き継がれました。その後、2024年4月より小林が岸教授の後を引き継ぎ現在に至っています。

免疫学講座は村口教授以来、リンパ球分化のメカニズムの解明を主に研究してきましたが、2001年当時北陸先端科学技術大学院大学の民谷栄一教授(当時)との出会いを契機に、マイクロウェルアレイチップを用いたリンパ球の単一細胞解析の研究を開始しました。2003年より知的クラスター創生事業「とやま医薬バイオクラスター」、2009年より第Ⅱ期知的クラスター創生事業「ほくりく健康創造クラスター」に参加し研究を進展させました。以来、免疫学講座では単一リンパ球解析技術を中心に、基礎・臨床講座との共同研究により医療への応用を目指した研究を続けています。

2024年4月 教授・小林栄治