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月別アーカイブ(2018年4月) | 富山大学 医学部

富山大学の医学教育が国際基準に適合と認定

2018年4月9日

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富山大学医学部(医学部長 北島勲)は、日本医学教育評価機構(JACME)による医学教育分野別認証評価を受け、国際基準に適合していると認定されました。(認定期間:2017年4月1日~2023年3月31日)


分野別認証評価は、2010年に米国の外国人医師卒後教育委員会(ECFMG)が「2023年以降、国際基準で認証を受けた医学部出身者に限り、米国医師国家試験の受験資格を与える」と通告したこと(医学教育2023年問題)を契機に、日本医学教育評価機構が世界医学教育連盟(WFME)の国際基準に準拠して審査を実施しているものです。


審査では、自己点検評価書等による書類審査に加えて、2015年9月28日から10月2日の5日間にわたり、実地調査を受けました。その結果、2018年3月26日付で国際基準に適合しているとの認定を受けました。


審査では、医学部の使命や教育プログラム、管理運営などの9領域72項目について、3段階(「適合」、「部分適合」、「不適合」)で評価がなされました。その結果、不適合項目は0項目でした。したがって、国際水準で十分な水準の医学教育を実施していることが示されたといえます。また、最新の知識と技能、および、高い倫理観と温かい人間性を備えた社会貢献できる医師・医学者を育てるために、教職員な熱意をもって医学教育を実践している点が高く評価されました。


ECFMGによる通告の背景には、新興国による医学校の乱立があります。そのため、米国では、米国内で働く外国人医師の質を担保するために、国際基準を満たす医学校を認定して、その医学校の卒業生のみに米国医師国家試験の受験資格を与えることにしたのです。こうした動きは、米国のみならず、世界に拡大することが見込まれています。したがって、今後、認定を受けていない医学校の卒業生は、海外での活動が制限される可能性もあります。その意味で、富山大学の医学教育が国際基準に適合しているとの認定を受けたことは、意義が大きいと考えています。


現在、外部評価報告書で指摘されている事項に対する医学教育改革が進行中です。関係者の皆様には、日ごろの本学の医学教育へのご理解ご支援に感謝申し上げますとともに、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。



富山大学医学部医学科 改善報告書 (2017年 5月)


富山大学医学部医学科 評価報告書 (2018年 4月)



富山大学医学部医師キャリアパス創造センターの関係職員

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分野別認証評価における審査には、多数の教員と職員が協同して対応しました。写真は、審査に際して中心的役割を担った富山大学医学部医師キャリアパス創造センターの関係教職員。

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