医学科2年「解剖学」および「人体解剖学実習」

リアルタイム・アドバイス
1 この科目では「(1)解剖学:講義、骨学実習、解剖学実習」と「(2)神経解剖学: 講義、実習」を行います。
2 自主学習用資料として「実習補足説明プリント」を配布し、「各日の実習についての講 義動画」をmoodleで配信します。
3 解剖学実習の後に引き続いて行われる「基礎医学統合」科目では少人数グループで問題 解決型の授業が行われます。解剖学実習の全体で観察し体験し考察する内容は「基礎医学統 合」科目のシナリオになっています。解剖学実習の間に問題の抽出とグループ内やグループ 間の議論につとめてください。

授業のねらい
(1)解剖学
 ご遺体に対する礼意ある態度を身につけ、献体された方々のご遺志を理解する。 様々な分野から構成される医学という包括的な学問の体系を学ぶ基礎を築くために、肉眼レ ベルでのヒトの基本構造を理解するとともに、個体差や破格などの構造の多様性を理解す る。  日本語と英語の解剖学用語を用いて観察所見を正確に伝える技術を身につけ、同僚との共 同作業の中での責任ある態度とコミュニケーション能力を身につける。  実習を通じて得た知識と疑問を発展させて、問題点を見いだし、同僚との共同作業の中 で、問題解決能力と発表能力の基礎を身につける。
(2)神経解剖学 脳の各部位の主要な構造「神経核、皮質、伝導路」について、機能との関連を含めて理解す る。中枢神経系の構造について実物を使って観察し、脳が機能するために重要な血管系、髄 膜、脳脊髄液について理解する。中枢神経系の機能と様々な病変やその診断法を学ぶ上で基 礎となる知識を獲得する。

達成目標
 64項目あります。ここでは示しませんのでシラバスを参照して下さい。

授業計画の概略
(1)解剖学
*別に配布する補足説明のプリントに従って実習を進めます。各日の要点を示す講義動画を moodleで配信します。実習室に来る前に配布プリントや講義動画と教科書やアトラスを参 考に必ず予習をしてください。
*教員は実習開始時に当日の内容についての質問を学生に求めます。質問に対応し、実習を 行います。実習中に生じた疑問や質問はその都度、対応します。
*進行に合わせて講義を行います。講義の資料は印刷して配布します。
*解剖学実習の全ての内容は「基礎医学統合」のシナリオになっています。解剖学実習後に 行われる「基礎医学統合」科目は問題解決型の授業です。実習期間中はを学習の疑問を探索 し、そこで得た疑問から学習課題を抽出することを意識して下さい。 「基礎医学統合」科目の詳細についてはそちらのシラバスをご覧ください。かんたんに説明 しますと、解剖学実習終了後に「基礎医学統合」科目のオリエンテーションの講義を行いま す。グループ学習の時間を設けていますので、グループにおいて、テーマの抽出、資料の検討と議論を通じた課題の解決、発表内容の検討と資料の作成を行い、発表会を行います。
(2)神経解剖学
*実習に先だって講義を行います。講義の資料は印刷して配布します。実習は別に配布する 補足説明のプリントに従って進めます。

履修上の注意
解剖学と組織学、生理学、発生学などで学ぶ内容は、それぞれが相互に関連付けられて、ヒ トの構造と機能の総合的な理解に寄与するものです。「ヒト」の全体像を意識して、学んで 下さい。それは皆さんが将来に関わる、医学の基礎、となります。基本的な用語については 英語で理解できるようにしましょう。
(1)解剖学
解剖学の実習では4人で一体、2人で一側を担当します。グループ内で相談の上で適宜、担当 部位を交代して、実習を進めてください。交代するときはお互いに説明してください。実習 は別に配布する補足説明のプリントに従って進めます。
 各日の実習の要点の講義動画をmoodleで配信します。講義動画は実習の内容の全てを網 羅するものではありません。講義動画と補足説明プリント、教科書やアトラスをあわせて学 習し、その日の観察対象について、何をどの様に剖出するかを十分に予習し、サブノートを つくって臨むことが必須です。自分が担当する部位だけでなく、担当しない部位についても ノートを作成して、予習する必要が有ります。予習をしてこない人には実習をする資格があ りません。
 自分が予習し学んだこと、剖出を担当し観察し理解したことをお互いに説明することが重 要です。正確に適切に説明する技術を身につけることも実習の目的に含まれます。グループ のメンバーや他のグループのメンバーも含めて、実習での経験と知識を共有して下さい。
 欠席や遅刻はパートナーに迷惑をかけることになるのでするべきことではありません。や むを得ず欠席する場合には進度を挽回するための善後策を講じてください。無断欠席は許さ れません。どのような理由があろうとも2割以上欠席した場合には実習完了を認めません。
 実習の進行に合わせて講義を行います。スライドを用いて授業を行い、全てのスライドを 含むハンドアウトを配布します。  

解剖学実習の終了後に「基礎医学統合」科目が行われます。これは解剖学実習の全ての内 容をシナリオとした、問題解決型の授業です。解剖学実習期間中から学習の疑問を探索し、 そこで得た疑問から学習課題を抽出することを意識して下さい。実習終了後に「基礎医学統 合」科目のオリエンテーションの講義があります。グループ学習の時間を設けていますの で、グループにおいて、テーマの抽出、資料の検討と議論を通じた課題の解決、発表内容の 検討と資料の作成を行い、発表会を行うことになります。 詳しくは「基礎医学統合」科目のシラバスをご覧ください。

(2)神経解剖学 実習に先だって講義を行います。講義の資料は印刷して配布します。実習は別に配布する補 足説明のプリントに従って進めます。

教科書・参考書等
 解剖学の学習に必要な書物には(1)教科書(2)アトラス(3)実習手引き書、があります。 1-1) Gray’s Anatomy for Student Third edition (2014) R. L. Drake 他著 Elsevier 英 語(第三版)。翻訳(2016、第三版、エルゼビア・ジャパン)もあります。
1-2) 解剖学講義 伊藤隆著 (改訂第三版) (2012年) 南山堂
1-3) イラスト解剖学 松村穣児著 第8版 (2014年)中外医学社 平易な記載とユーモ アあふれるイラスト。内容は深い。
1-4) 図解 解剖学事典 第3版 Feneis著 山田英知訳 (2013年)医学書院
1-5) 神経解剖カラーテキスト A. R. Crossman, D. Neary 著 野村嶬、水野昇訳、 医学書院 1-6) 臨床神経解剖学 原書第6版 (2013/7/1) FitzGerald & Folan-Curran 著 井出千束ら 訳、医歯薬出版
1-7) カラー図解 神経解剖学講義ノート 寺島俊雄著 (2011/12/5)金芳堂
2-1) ネッター解剖学アトラス 第5版 南江堂
2-2) プロメテウス解剖学アトラス 第2版 全3巻 総論・運動器系、頸部/胸部/腹部・骨盤 部、頭部/神経解剖 (2015/1)
2-3) グレイ解剖学アトラス 原著第2版  (2015/9)エルゼビア・ジャパン
2-4) グラント解剖学図譜 第7版 医学書院 (2016/1)
2-5) ハインズ神経解剖学アトラス 第4版 山内昭雄訳、メディカルサイエンスインターナ ショナル 
3-1) 解剖学実習の手引き 改訂11版 寺田春水、藤田恒夫著 南山堂 実習はこの手引き書に従って行いますので、必ず準備して下さい。

成績評価の方法
(1)解剖学
3回の口頭試問を行います。筆記試験を行います。実習終了時にレポートの提出を求めます。
(2)神経解剖学
実習ではスケッチを課します。筆記試験を行います。
口頭試問、筆記試験、レポートを総合的に判断して、評価します。どのような理由があろう
とも解剖学実習を2割以上欠席した場合には実習の完了を認めません。