手の外科・上肢の外科班

手は小さいながらも強い力、鋭敏な知覚、精巧な運動、さらには整った外観を要求される器官であり、これらの障害は日常生活動作を著しく制限します。

特色

上肢の疾患・外傷および切断指や筋皮弁におけるマイクロサージャリ―のテクニックを学ぶことができます。

主な対象疾患と治療

上肢の外傷は骨折、脱臼、腱損傷、神経血管損傷、切断など多岐にわたっており、これらに対して骨、筋腱、靭帯の解剖学的再構築を必要とする場合には手術を行い、神経血管損傷に対してはマイクロサージャリーの技術を用いた治療を行っています。非外傷性の疾患には絞扼性神経障害、腱鞘炎、先天奇形、変形性関節症、関節リウマチ、腫瘍、化膿性炎症、外傷後の骨折変形治癒や腱癒着、さらには腫瘍切除後の組織欠損などがあり、これらを治療対象としております。上肢の治療にはリハビリテーションが不可欠です。毎週作業療法士とのミーティングを頻回に行い状態の把握と今後の方針決定に役立てております。

研究テーマ

研究は腱癒着・関節拘縮の防止に関する研究および絞扼性神経障害の病態に関する研究をテーマとしてすすめております。