私たちの教室は2012年9月1日に山本が教授に就任し、新たにスタートしました。さらに、就任9年目を迎えた2020年9月1日に講座名をこれまでの「感染予防医学講座」より「感染症学講座」と変更しました。富山大学附属病院は2020年5月28日に「第二種感染症指定医療機関」に指定されました。新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっている状況において、「感染症科」「感染制御部」を中心に病院スタッフが昼夜問わず対応しております。富山県内において、「感染症専門医」が複数名勤務している施設は当院のみであり、専門的な知識と経験に基づいた高い水準の医療を行なっております。
また、近年の海外渡航者の増加に伴い、渡航者向けの外来を行っています。海外出張や赴任、旅行などの渡航前の予防接種や予防内服、帰国後の感染症(マラリア、デング熱、寄生虫症など)について診療しております。
感染症は軽症から重症、局所から全身性感染症まで幅広く、あらゆる診療科に関わる極めて重要な疾病です。感染症を制圧するためには、微生物学・感染症学・感染制御学の全てを理解し、実践していくことが必要です。私たちの教室では感染症に対して、予防・制御・診断・治療のあらゆる方面から多角的に診療と研究を行なっています。