教授のご挨拶

教授のご挨拶


平成27年10月1日より第二内科を主宰させていただくことになりました.当科は昭和52年創立以来,循環器内科学と腎臓病学(当初は神経内科学も)の臨床・研究・教育を担当してまいりましたが,初代杉本恒明教授,篠山重威教授,井上博教授の後を受け,第4代ということになります.

当科は昨今高齢化に伴い急増している心疾患治療の砦として,循環器内科全般の診療を行っております.カテーテルによる虚血性心疾患,弁膜症,不整脈の治療は最新の医療を提供することが可能です.特に大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療は現在まで北陸唯一可能な施設であり,是非多くの方に知っていただきたい画期的な治療です.心筋梗塞や狭心症に対する冠動脈インターベンションや心房細動に対するアブレーション治療も最近症例数が格段に伸びているのみならず質も大変良くなっていると自負しております.今後は私自身が前任の東大病院時代に専門としておりました重症心不全に対する補助人工心臓治療を北陸に本格的に導入できるよう,心臓外科の先生方とも協力して頑張りたいと思います.当科はこのような全国標準の治療体系が院内で完結できる施設を目指すべきと思っております.

また当科は腎臓内科も併設しております.心腎連関という言葉が定着して久しいものがありますが,循環器病学と腎臓病学は多くの点で深い関連を有しており,私も大変やりがいを感じております.

当科は富山県内外の多くの関連病院と連携しております.今後は新内科専門医制度のもと,より一層の連携が求められますし,循環器疾患や腎臓疾患の治療データベース化を企画して治療の標準化と向上を進めてまいりたいと思います.

様々な治療体系の構築とそのデータベース化は必然的にclinical questionを生みます.それを臨床研究や基礎研究によって解決していく姿勢を医局員の方々には忘れないでほしいと思います.新しい方法論を身につけるための国内外への留学も積極的に推奨してゆきます.

医療環境は人的にもコスト面でも厳しさを増している今日この頃ですが,とりわけ,これから新しい医療を身に付けたいと思われる先生方にはうってつけの環境を提供できると思います.是非医局内外の先生方とコメディカルの方々の協力を得て,最新の医療を安全にお届けできるよう邁進したいと思いますので,どうかよろしくお願い申し上げます.






Copyright © Second Department of Internal Medicine,University of Toyama All rights reserved. 富山大学大学院医学薬学研究部内科学第二(第二内科)