心エコーグループ

心エコーグループ


心房細動に合併する脳塞栓症は、広範な脳梗塞になることが多く、いったん発症すれば死亡、麻痺、長期臥床の原因となり患者の生活の質QOLを著しく低下させる。心房細動では左房内で血流うっ滞がおこりやすく、特に左心耳は複雑な形状をしているため血栓の約90%が左心耳にできる。われわれは経食道心エコー図検査を施行し、左心耳機能や左心耳血栓の有無を評価することにより、個々の症例において塞栓症リスクを層別化し、最適な抗血栓療法による塞栓症予防が可能かどうか研究している。さらにスペックルトラッキング法による左房壁のストレインを評価し、発作性心房細動における心房細動の発症リスクや塞栓症リスクを検討している。


最新の欧米のガイドラインでは、左室容積、左室駆出率の測定および僧帽弁形態評価は従来の2D(二次元)画像より3D(三次元)画像が有用と結論されており(図)、われわれのグループでも3D心エコーによる右室駆出率や大動脈弁評価の検討をおこなっている。






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