県内で初めて、重症の心不全に対する補助人工心臓による治療に成功

国内で初めて、静脈アプローチでの経カテーテル的僧帽弁植込み術に成功





富山大学附属病院 循環器センターは、2020年5月4日、本邦で初めて、僧帽弁位に留置され機能不全を生じた人工弁に対し、静脈アプローチによる経カテーテル的僧帽弁植込み術を実施しました。通常、人工弁機能不全に対しては、再開胸手術を行い、機能不全を生じた弁を取り外して新しい弁に交換しますが、当該患者においては全身状態が悪く手術不能であり、また国内でも報告のある胸壁を少し切開し直接カテーテルを心尖部から持ち込む手技もハイリスクのため、体への負担が少ない静脈アプローチによる経カテーテル的僧帽弁植込み術を実施し、心機能を改善させることに成功しました。今後、再手術が困難な重症心不全患者での人工弁機能不全症に対する新たな治療法として期待されます。
(現在国内未承認治療のため、当院倫理委員会で承認の上、自費診療でおこないました)。

 当院循環器センターでは、診療科の枠にとらわれずスタッフが連携して治療を提供できる体制を整えております。今後も主に重症の循環器疾患を抱えた患者さんに対して最善の治療を提供できるよう努力して参ります。



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