富山大学 学術研究部医学系 神経精神医学講座

先輩の声Voices

入局医A(入局8年目・男性)

 私自身が後期研修を経験した中で、強みと感じたことを臨床面と研究面に分けてご紹介します。まず臨床面としては、入局1年目から主治医として患者さんを受け持つため、自分で主体的に考えて診療を進めていける場面が多く、研修初期から十分な臨床経験を積めます。また、定期的に医局内の症例検討会で発表し、担当患者さんの診断および治療方針について指導医の先生方から様々な助言をいただく機会があるため、自己流に陥ることなくエビデンスに基づいた診療が身につきます。更には、後期研修の期間中に専門分野に偏らず豊富な症例を担当できるため、精神保健指定医や精神科専門医を最短で(入局4年以内)取得することができる点も魅力です。また研究面としては、地方の医局ながら精神疾患の早期介入などの分野で世界レベルの研究に従事できます。脳画像や脳波を用いた研究が主ですが、初学者でもデータの収集、解析の進め方、および論文の書き方などを一から手取り足取りご指導いただけます。比較的スムーズに学位を取得出来ることは重要な点だと思いますし、何より研究知見を積み重ねて精神医学の進歩にわずかながら貢献できることは大変やりがいのあることだと思います。

入局医B(入局4年目・男性)

 私が精神科を選んだ理由は、検査などを通してだけでなく、患者さんそれぞれの症状や訴えを聴き、診断や治療を選択していく部分が重要となるところが他の科と比べて魅力的だったからでした。もともと人の悩み相談に乗るのが好きだったから、ということなのですが、入局当初は予診でも目の前の患者さんは困ってたくさん話しをしてもらえるけど、この状態はなにを表しているのか、なにか診断に至るのか検討がつかないといったことの連続でした。指導医の先生を始め、医局の雰囲気がとてもよく、優しく丁寧に指導いただけ、少しずつ精神医学に慣れることができたかなと思っています。徐々に、それぞれの患者さんの社会的背景や性格特徴、環境調整などを考えられるようになり、楽しみながら日々を過ごすことができております。

入局医C(入局2年目・女性)

 県外の私大を卒業後に、地元である富山に帰ってきました。日々、精神科の専門医・指定医の取得を目指して頑張っています。当科の良いところをアピールすると、①他大学出身でも暖かく迎えてくれる雰囲気があり、和気あいあいとして居心地良く楽しく過ごしています。②チーム制で診療しており、疑問点はすぐに解消できる環境でとても心強いです。③入院した時に行動制限が必要だった方が、退院後デイケアに通うなどできるようになる姿を見られるのは特に喜びが大きい、楽しいです。④関連病院が富山県内の市街地に集中しているため、辺鄙なところに行くことはありません(交渉次第で国内留学も可能です)。1年目の頃は余裕がなく毎日をこなすことが精一杯でしたが、少し余裕が出てきたので色々な知識を吸収していき患者さん達の回復のお手伝いをできればいいと思います。

入局医D(入局1年目・女性)

 私はアメリカで心の研究をしていた頃、心と体をトータルにサポートできる精神科医になりたいと思い、富山大学医学部に入学しました。医学生や研修医の時に当教室の先生方にお世話になり、その際に先生方のお人柄に魅了され、また、臨床と研究に対する熱意に感銘を受け、当教室へ入局させていただきました。入局後は、患者様に接する度、心とは何だろうと自問自答していますが、上級医の先生方のご指導を受けながら、困難を一つ一つ乗り越えてやりがいのある毎日を送っております。当教室には志のある方が力を伸ばせる環境があります。興味のある方は、是非ご見学にいらしてください。

入局医E(入局1年目・女性)

 私は本学の卒業生ですが、医学生の頃からスピリチュアルな分野に興味があり、大学6年生の選択制臨床実習でも精神科を選択させていただきました。同じ疾患でも患者様によってアプローチ方法が全く異なることに面白さを感じ、入局を決めました。精神科では患者様と信頼関係を築きしっかり一人ひとりの思いを聴きだす必要があります。そのような時間が私は好きであり、患者様が徐々にいろいろとご自分のことを話してくれるようになるとこの仕事を選んでよかったと思います。医局はとてもアットホームな雰囲気で過ごしやすいです。人のお話を聞くのが好きな方は精神科に向いてると思います。ぜひご検討ください。