教育の特徴
Characteristics

看護学科カリキュラムの特徴

看護学科長 金森 昌彦

現代社会に生きる人間の「からだ」「こころ」
「くらし」を見つめなおし、多様性とマイノリティを理解できる医療者を養成します

看護学科長 金森 昌彦

看護学科の特徴

健康と看護学の課題

おもしろい大学の「おも白いたまご」みつけました。

 近年、情報技術の急速な進歩を背景に、AI(Artificial Intelligence)やIoT(Internet of Things)が登場し、医療界もポストヒューマンの時代になるかもしれないと予想されています。つまり、人間が考える前にすでにロボットがその答えをだしているかもしれないのです。一方で、どんなに社会が変化しても人々の健康と幸福を支援するという看護学の原点は変わりません。このような今こそ、多様で複雑な患者さんの「からだ」と「こころ」に対峙すべき医療人の本質を見直す必要に迫られているのではないでしょうか。原点は同じでも大学教育ではこれまでと同じことを繰り返すのではない、常に新たなことを創造していくことが求められます。そして、この創造は社会の変化に密に対応していなければならないということです。これらに触れて自ら考えていくことが大学での学びであり、新たな展開への持続ということだと思います。

4年次教育

立山の大自然の麗で自ら殻を割ります。

 臨地実習のローテーションは4年次前半まで続き、ほぼ実習中心のカリキュラムとなりますが、配属された講座別に看護研究も開始され、年内には研究論文集として製本されます。さらに後半には総合実習が組まれています。
 このようなステップで、富山大学の看護学科は4年間で看護師、保健師、助産師(選抜制)の受験資格が同時にとれるシステムになっています。国家試験はいずれもほぼ全員の学生が合格してきました。そして、アカデミックなナースとして社会に貢献できる医療者を目指します。

1年次教育

 初年次の教養教育は主として五福キャンパスにおいて全学共通のカリキュラムを履修することから始まります。ここでは9学部の1年次が各自の選択する科目で授業を受けます。また、全学共通の部活動やサークルもありますので、3つのキャンパスでの学生間交流もでき、お互いの意識を高める機会も持てます。富山大学の学部学生数は全学年で約8,000人です。北陸出身の学生が比較的多いとはいえ、看護学科においてもその出身県は全国に広がっているのが特徴です。言葉や郷土の文化の差異もあり、交友が広がることは学生生活の大きな魅力です。医療学入門は医薬合同で行われ、医療者としての共通の理解を出発点におき、将来の基礎を築きます。また1年次のうちから看護基礎科学専門科目(看護学原論、看護対象論、看護方法論)が開講し、2年次にかけて「からだ」の授業を中心に学びます。

看護学科カリキュラム概要

データ・プラス・ナーシングの学び

飛び回る雷鳥をイメージして、成長していきましょう。

 これまで看護職は医療の中で、一人ひとりの患者さま、あるいは生活者を対象に必要なケアを行ってきました。その中で看護師個人の経験値はとても重要なものです。しかし、看護のエビデンスを求めていくためには多くの情報資源を用いた解決策を見出す必要があります。そのためには様々なデータを活用できるデータ・サイエンスの能力を身につけましょう。富山大学では1年次の「情報処理科目」を必須とし、3年次の医学科との合同教育である「疫学」にもつなげていくほか、各専門科目においても、この領域を強化していきます。そして看護ケアの高みを目指していきます。

2年次教育

 2年次以降は杉谷キャンパスでの看護専門科目の授業が始まります。疾病学、薬理学、微生物学に加えて、成人看護学、小児看護学、母性看護学、老年看護学、精神看護学の看護領域(総論および各論)が中心です。また医学科との合同授業として和漢医薬学入門が実施され、東西医学の融合を目指す本学の理念を学びます。本学では臨床医学の授業が多いのも特徴で、大学病院の専門診療科の医師がすべて行っているため、実践的かつ最新の講義が受けられます。すべての授業が杉谷キャンパスで実施されるため、課外活動にも時間がかけやすくなり充実します。体育系部活動では2年次後半から3年次にかけて選手ならびに運営の主軸となり、新たな人間形成の場にもなっていきます。同様な時期に精神看護学総論が始まり、3年次にかけて精神臨床医学など「こころ」の学びが増えてきます。

卒業後のアイデンティティ

 これまで富山大学杉谷キャンパスは「東西医学の融合」を理念に歩んできました。看護学科が設立されて今年で30年目を迎えたわけですが、看護学科では、「和漢医薬学入門」や「東洋の知と看護」などの授業科目を通して、東洋医学的な発想や知識を学べる大学として最も力を入れています。それは治癒できない慢性的な疾病をもつ患者さん、あるいは生命の限界が迫りつつある患者さんに対しての全人的なケア力の向上に役立ってきたと言えます。個々の患者さんがより幸せな人生を歩めるサポートができる人材に卒業生は育っています。また全員が保健師受験資格を得るための学修を行うことで、行政への就職の選択肢も広がり、在宅看護や地域での保健師活動につながっています。目指すゴールはそれぞれの価値観を生かせるものになっていきます。
 そのため卒業後の進路選択肢も豊富であることが大きな強みです。附属病院を中心とした就職という道の他にも、高度な看護実践を目指す大学院修士課程、博士後期課程、専門看護師(がん看護、母性看護)など極めるべき専門コースは多く、海外での医療支援の役割を担う卒業生もいます。今の自分に不安を抱えるより、将来の夢をこのキャンパスで描き、新たな自分に挑戦しようではありませんか。杉谷キャンパスでマルチな素養を身につけ、相互理解の中から、自分のアイデンティティを育ててみませんか?

3年次教育

 3年次は看護の専門科目授業が充実するとともに、地域看護学や在宅看護論などが加わり、授業は「くらし」の視点に移ってきます。看護領域と保健領域の全分野を網羅するプロフェッショナルになるための積み重ね教育です。それらの知識は3年次の後半2月から開始される臨地実習に繋がっていきます。また助産コースの選抜は3年次に行われ、その講義は後半から実施されます。

健康と看護学の課題

おもしろい大学の「おも白いたまご」みつけました。

 近年、情報技術の急速な進歩を背景に、AI(ArtificialIntelligence)やIoT(Internet of Things)が登場し、医療界もポストヒューマンの時代になるかもしれないと予想されています。つまり人間が考える前にすでにロボットがその答えをだしているかもしれないのです。一方で、どんなに社会が変化しても人々の健康と幸福を支援するという看護学の原点は変わりません。このような今こそ、多様で複雑な患者さんの「からだ」と「こころ」に対峙すべき医療人の本質を見直す必要に迫られているのではないでしょうか。原点は同じでも大学教育ではこれまでと同じことを繰り返すのではない、常に新たなことを創造していくことが求められます。そして、この創造は社会の変化に密に対応していなければならないということです。これらに触れて自ら考えていくことが大学での学びであり、新たな展開への持続ということだと思います。

1年次教育

 初年次の教養教育は主として五福キャンパスにおいて全学共通のカリキュラムを履修することから始まります。ここでは9学部の1年次が各自の選択する科目で授業を受けます。また、全学共通の部活動やサークルもありますので、3つのキャンパスでの学生間交流もでき、お互いの意識を高める機会も持てます。富山大学の学部学生数は全学年で約8,000人です。北陸出身の学生さんが比較的多いとはいえ、看護学科においてもその出身県は全国に広がっているのが特徴です。言葉や郷土の文化の差異もあり、交友が広がることは学生生活の大きな魅力です。医療学入門は医薬合同で行われ、医療者としての共通の理解を出発点におき、将来の基礎を築きます。また1年次のうちから看護基礎科学専門科目(看護学原論、看護対象論、看護方法論)が開講し、2年次にかけて「からだ」の授業を中心に学びます。

看護学科カリキュラム概要

2年次教育

 2年次以降は杉谷キャンパスでの看護専門科目の授業が始まります。疾病学、薬理学、微生物学に加えて、成人看護学、小児看護学、母性看護学、老年看護学、精神看護学の看護領域(総論および各論)が中心です。また医学科との合同授業として和漢医薬学入門が実施され、東西医学の融合を目指す本学の理念を学びます。本学では臨床医学の授業が多いのも特徴で、大学病院の専門診療科の医師がすべて行っているため、実践的かつ最新の講義が受けられます。すべての授業が杉谷キャンパスで実施されるため、課外活動にも時間がかけやすくなり充実します。体育系部活動では2年次後半から3年次にかけて選手ならびに運営の主軸となり、新たな人間形成の場にもなっていきます。同様な時期に精神看護学総論が始まり、3年次にかけて精神臨床医学など「こころ」の学びが増えてきます。

3年次教育

 3年次は看護の専門科目授業が充実するとともに、地域看護学や在宅看護論などが加わり、授業は「くらし」の視点に移ってきます。看護領域と保健領域の全分野を網羅するプロフェッショナルになるための積み重ね教育です。それらの知識は3年次の後半2月から開始される臨地実習に繋がっていきます。また助産コースの選抜は3年次に行われ、その講義は後半から実施されます。

4年次教育

立山の大自然の麗で自ら殻を割ります。

 臨地実習のローテーションは4年次前半まで続き、ほぼ実習中心のカリキュラムとなりますが、配属された講座別に看護研究も開始され、年内には研究論文集として製本されます。さらに後半には総合実習が組まれています。
 このようなステップで、富山大学の看護学科は4年間で看護師、保健師、助産師(選抜制)の受験資格が同時にとれるシステムになっています。国家試験はいずれもほぼ全員の学生が合格してきました。そして、アカデミックなナースとして社会に貢献できる医療者を目指します。

データ・プラス・ナーシングの学び

飛び回る雷鳥をイメージして、成長していきましょう。

 これまで看護職は医療の中で、一人ひとりの患者さま、あるいは生活者を対象に必要なケアを行ってきました。その中で看護師個人の経験値はとても重要なものです。しかし、看護のエビデンスを求めていくためには多くの情報資源を用いた解決策を見出す必要があります。そのためには様々なデータを活用できるデータ・サイエンスの能力を身につけましょう。富山大学では1年次の「情報処理科目」を必須とし、3年次の医学科との合同教育である「疫学」にもつなげていくほか、各専門科目においても、この領域を強化していきます。そして看護ケアの高みを目指していきます。

卒業後のアイデンティティ

 これまで富山大学杉谷キャンパスは「東西医学の融合」を理念に歩んできました。看護学科が設立されて今年で27年目を迎えたわけですが、看護学科では、「和漢医薬学入門」や「東洋の知と看護」などの授業科目を通して、東洋医学的な発想や知識を学べる大学として最も力を入れています。それは治癒できない慢性的な疾病をもつ患者さん、あるいは生命の限界が迫りつつある患者さんに対しての全人的なケア力の向上に役立ってきたと言えます。個々の患者さんがより幸せな人生を歩めるサポートができる人材に卒業生は育っています。また全員が保健師受験資格を得るための学修を行うことで、行政への就職の選択肢も広がり、在宅看護や地域での保健師活動につながっています。目指すゴールはそれぞれの価値観を生かせるものになっていきます。
 そのため卒業後の進路選択肢も豊富であることが大きな強みです。附属病院を中心とした就職という道の他にも、高度な看護実践を目指す大学院博士前期課程、博士後期課程、専門看護師(がん看護、母性看護)など極めるべき専門コースは多く、海外での医療支援の役割を担う卒業生もいます。今の自分に不安を抱えるより、将来の夢をこのキャンパスで描き、新たな自分に挑戦しようではありませんか。杉谷キャンパスでマルチな素養を身に着け、相互理解の中から、自分のアイデンティティを育ててみませんか?