教育の特徴
Characteristics

看護学科カリキュラムの特徴

看護学科長 長谷川 ともみ

統合カリキュラムによって
時代の変化に強い医療者を養成します

看護学科長 長谷川 ともみ

看護学科の特徴

統合カリキュラムの特徴

 看護学教育において、保健師、助産師、看護師等の国家試験受験資格が取得できるようにカリキュラム構成されたものを統合カリキュラムと言います。国立大学でこの3つの国家試験受験資格が同時取得できるのは、本校含めて現在4校のみです。他大学では、統合カリキュラムと称していても保健師や助産師は選択になっているところが多数です。病院で勤務する看護師にとっても保健師の視点は重要であり、地域包括ケアシステムに代表されるような施策に強い看護ができることは看護職のスキルアップにもつながりますし、就職活動においても選択肢を拡げ、生涯を通じての多様化する働き方も可能にしてくれることでしょう。国家試験問題においても3つのライセンスに共通して出題される部分として母子保健があります。4年制大学で統合カリキュラムを学ぶことによって、将来、病院等で行われる委員会や研修会においてもアカデミックな発言・提案ができる能力が養われます。

学士課程3年次カリキュラム

 3年次は専門科目がより各論的に充実するとともに、地域看護学、最近注目されている在宅・訪問看護を学ぶ在宅看護学が始まります。人のくらしに視点が移るとも言えます。本学看護学科は、3年次編入を受け入れているので、編入生はここからがスタートです。前述のごとく、臨床看護領域にとどまらず、保健領域の全分野を網羅できるプロフェッショナルになることを目指します。保健領域では、対象者の看護診断のみならず、市町村の地区診断といった公衆衛生看護学を修得します。地区の人口、産業、健康課題など市町村そのものの特徴をデータから解析します。こういう学修をすると、今まで何気なく手に取っていた市町村の冊子やHPが如何に熟慮されて作り上げられているか感心するのではないでしょうか。
 また、3年次には選択科目がいくつかあります。助産学ゼミナール、助産概論など助産師を希望しなくても興味があれば選択できる科目、東洋の知と看護等です。
 3年次の後半2月から本格的な臨地実習(領域別実習)も始まります。

学士課程1年次カリキュラム

 1年次の教養教育では、幅広い学問を身に付け大学生としての基礎的で汎用性のある科目を修得します。講義は五福キャンパスで行われ、他の8学部の学生とも交流しながら学修を進めることが出来ます。富山大学の学部学生は全学年で約8,000人であり、異分野交流を通して考え方の違いやお互いの学問に対しての意識を高めることもできるでしょう。教養科目には外国語系、人文科学系、社会科学系,自然科学系、理系基盤教育系、保健体育系、医療・健康科学系、情報処理系および総合科目系があり、選択科目が中心で自分に合った科目を選択できます。特徴的なこととしては、英語教育、データサイエンス教育に力点を置いているところ、必修科目として医療学入門という医学科、看護学科、薬学科、創薬科学科が合同で受講する科目があります。また、看護学についても、1年次から看護基礎科学、基礎看護学、身近な医学が五福キャンパスで開講され素養を育んでいきます。

学士課程4年次カリキュラム

 4年次は主として領域別臨地実習が展開され、1グループにつき7~8人で各領域をローテーションします。小児看護学実習、母性看護学実習、成人看護学実習(周手術・慢性期)、精神看護学実習は大学附属病院で行われるので、最先端の医療に伴った看護学を事例展開します。シャドウィングとよばれる看護師に付き添って行う見学実習も多くあるので、学生は、安心してこれまで机上で学んできたことを実際に見学し、個別性の高いケア技術の意味を再度学んで、体験型の学修を行うことができます。看護学の醍醐味ともいえる感動体験があるでしょう。在宅看護学実習、老年看護学実習、地域看護学実習は、訪問看護ステーション、老健施設、市町村等で実施されます。くらしに寄り添うという意味が体得できるカリキュラムになっています。
 また、看護研究も行い、11月には看護研究論文集を作成します。この看護研究は各領域に研究室配属された学生が、学士として必要な仮説の立て方、方法論の妥当性、データサイエンスの実際、結果の示し方、看護学としての考察のあり方、論文の書き方を学ぶことができます。そこから発展させて、総合実習へと学びを深めていきます。総合実習では、仮説検証型の専門性の高い実習内容であったり、自身の看護技術を振り返り追加して実習したい内容を考えたり、基本的に学生自身が主体的に実習計画を立て自己評価していきます。
 上記のように富山大学医学部看護学科においては、4年間かけて、じっくりと自分の未来を見つめることが出来ます。

学士課程2年次カリキュラム

 2年次以降はキャンパスが杉谷に移ります。英語教育、データサイエンス教育は様々な科目の中で継続して行われますが、看護専門科目が始まることは学生にとって大きな節目となるでしょう。2年次以降はほぼ必修科目です。疾病学、薬理学、微生物学といったヒトの身体構造や機能、疾病の機序を理解すること、公衆衛生学、行動科学といった人々の行動を考える科目が入ります。また、妊婦、産婦に関する母性看護学系の講義が他の専門科目に先んじて前期に開講されます。
 基礎看護学では、看護方法論で、広い実習室で援助技術に関して本格的に修得していきます。9月に基礎看護学実習が大学附属病院で行われます。
 さらに、くすりの富山と言われるように古くから和漢薬が発展してきました。その特徴に代表される和漢医薬学入門が開講され、東西医学の融合の実際を知ることが出来ます。この講義は医学科と合同です。気血水のようにヒトを統合体としてフィジカルアセスメントすることは、看護学にも通じます。2年次後期には総論や臨床医学系が中心ですが、小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学の講義が開講されます。臨床医学系の講義では、大学附属病院でまさに最先端の治療を行っている医師から講義を受けることが出来るので、実践的かつ最新の医療知識を吸収することが出来るでしょう。

看護学科カリキュラム概要

統合カリキュラムの特徴

 看護学教育において、保健師、助産師、看護師等の国家試験受験資格が取得できるようにカリキュラム構成されたものを統合カリキュラムと言います。国立大学でこの3つの国家試験受験資格が同時取得できるのは、本校含めて現在4校のみです。他大学では、統合カリキュラムと称していても保健師や助産師は選択になっているところが多数です。病院で勤務する看護師にとっても保健師の視点は重要であり、地域包括ケアシステムに代表されるような施策に強い看護ができることは看護職のスキルアップにもつながりますし、就職活動においても選択肢を拡げ、生涯を通じての多様化する働き方も可能にしてくれることでしょう。国家試験問題においても3つのライセンスに共通して出題される部分として母子保健があります。4年制大学で統合カリキュラムを学ぶことによって、将来、病院等で行われる委員会や研修会においてもアカデミックな発言・提案ができる能力が養われます。

学士課程1年次カリキュラム

 1年次の教養教育では、幅広い学問を身に付け大学生としての基礎的で汎用性のある科目を修得します。講義は五福キャンパスで行われ、他の8学部の学生とも交流しながら学修を進めることが出来ます。富山大学の学部学生は全学年で約8,000人であり、異分野交流を通して考え方の違いやお互いの学問に対しての意識を高めることもできるでしょう。教養科目には外国語系、人文科学系、社会科学系,自然科学系、理系基盤教育系、保健体育系、医療・健康科学系、情報処理系および総合科目系があり選択科目が中心で自分に合った科目を選択できます。特徴的なこととしては、英語教育、データサイエンス教育に力点を置いているところ、必修科目として医療学入門という医学科、看護学科、薬学科、創薬科学科が合同で受講する科目があります。また、看護学についても、1年次から看護基礎科学、基礎看護学、身近な医学が五福キャンパスで開講され素養を育んでいきます。

学士課程2年次カリキュラム

 2年次以降はキャンパスが杉谷に移ります。英語教育、データサイエンス教育は様々な科目の中で継続して行われますが、看護専門科目が始まることは学生にとって大きな節目となるでしょう。2年次以降はほぼ必修科目です。疾病学、薬理学、微生物学といったヒトの身体構造や機能、疾病の機序を理解すること、公衆衛生学、行動科学といった人々の行動を考える科目が入ります。また、妊婦、産婦に関する母性看護学系の講義が他の専門科目に先んじて前期に開講されます。
 基礎看護学では、看護方法論で、広い実習室で援助技術に関して本格的に修得していきます。9月に基礎看護学実習が大学附属病院で行われます。
 さらに、くすりの富山と言われるように古くから和漢薬が発展してきました。その特徴に代表される和漢医薬学入門が開講され、東西医学の融合の実際を知ることが出来ます。この講義は医学科と合同です。気血水のようにヒトを統合体としてフィジカルアセスメントすることは、看護学にも通じます。2年次後期には総論や臨床医学系が中心ですが、小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学の講義が開講されます。臨床医学系の講義では、大学附属病院でまさに最先端の治療を行っている医師から講義を受けることが出来るので、実践的かつ最新の医療知識を吸収することが出来るでしょう。

看護学科カリキュラム概要

学士課程3年次カリキュラム

 3年次は専門科目がより各論的に充実するとともに、地域看護学、最近注目されている在宅・訪問看護を学ぶ在宅看護学が始まります。人のくらしに視点が移るとも言えます。本学看護学科は、3年次編入を受け入れているので、編入生はここからがスタートです。前述のごとく、臨床看護領域にとどまらず、保健領域の全分野を網羅できるプロフェッショナルになることを目指します。保健領域では、対象者の看護診断のみならず、市町村の地区診断といった公衆衛生看護学を修得します。地区の人口、産業、健康課題など市町村そのものの特徴をデータから解析します。こういう学修をすると、今まで何気なく手に取っていた市町村の冊子やHPが如何に熟慮されて作り上げられているか感心するのではないでしょうか。
 また、3年次には選択科目がいくつかあります。助産学ゼミナール、助産概論など助産師を希望しなくても興味があれば選択できる科目、東洋の知と看護等です。
 3年次の後半2月から本格的な臨地実習(領域別実習)も始まります。

学士課程4年次カリキュラム

 4年次は主として領域別臨地実習が展開され、1グループにつき7~8人で各領域をローテーションします。小児看護学実習、母性看護学実習、成人看護学実習(周手術・慢性期)、精神看護学実習は大学附属病院で行われるので、最先端の医療に伴った看護学を事例展開します。シャドウィングとよばれる看護師に付き添って行う見学実習も多くあるので、学生は、安心してこれまで机上で学んできたことを実際に見学し、個別性の高いケア技術の意味を再度学んで、体験型の学修を行うことができます。看護学の醍醐味ともいえる感動体験があるでしょう。在宅看護学実習、老年看護学実習、地域看護学実習は、訪問看護ステーション、老健施設、市町村等で実施されます。くらしに寄り添うという意味が体得できるカリキュラムになっています。
 また、看護研究も行い、11月には看護研究論文集を作成します。この看護研究は各領域に研究室配属された学生が、学士として必要な仮説の立て方、方法論の妥当性、データサイエンスの実際、結果の示し方、看護学としての考察のあり方、論文の書き方を学ぶことができます。そこから発展させて、総合実習へと学びを深めていきます。総合実習では、仮説検証型の専門性の高い実習内容であったり、自身の看護技術を振り返り追加して実習したい内容を考えたり、基本的に学生自身が主体的に実習計画を立て自己評価していきます。
 上記のように富山大学医学部看護学科においては、4年間かけて、じっくりと自分の未来を見つめることが出来ます。