特色・沿革
Features & History

特色

富山大学の医学教育は国際基準に適合 富山大学の医学教育は国際基準に適合

全国で7番目、
北陸3県で初の認定

 本学の医学科は、日本医学教育評価機構(JACME)による分野別評価を受審し、2018年3月26日付で国際基準に適合していると認定されました。富山大学は、全国で7番目に審査を受け、認定は北陸3県で初めてです。
 分野別評価は、米国の外国人医師卒後教育委員会(ECFMG)が「2023年以降、国際基準で認定を受けた医学部の卒業生に限り、米国医師国家試験の受験資格を与える」と通告したこと(医学教育「2023年問題」)を契機に、日本医学教育評価機構が国際基準に準拠して審査を実施しているものです。
 2022年5月に2回目の受審を行い、医学部の使命や教育プログラム、管理運営などの9領域について、自己点検書による書類審査とWeb面接調査により再評価を受けました。その結果、最新の知識と技能、および、高い倫理観と温かい人間性を備えた社会貢献のできる医師や医学者を育てるために、教職員が熱意をもって医学教育を実践している点が高く評価され、7年間の認定を受けました。

看護学教育の質保証

 医学教育の質保証の動向を受けて、看護学教育の質保証のための認証団体である日本看護学教育評価機構(JABNE)が2018年に設立されました。本学の看護学科は、2027年に分野別評価の審査を受ける予定としており、現在、認定に向けた看護学教育改革が進行中です。


 私達はグローバル・スタンダードの医学教育や看護学教育を実施することで、地域と世界で活躍できる医療人を養成していきたいと考えています。

医学教育の質保証

 ECFMGによる通告の背景には、新興国による医学部の乱立があります。そのため、米国では、米国内で働く外国人医師の質を担保するために、国際基準に適合した医学部を認定して、認定された医学部の卒業生のみに米国医師国家試験の受験資格を与えることにしたのです。こうした動きは、世界に波及することが見込まれています。したがって、今後、非認定の医学部の卒業生は、医師としての海外での活動が米国に限らず制限される可能性もあります。その意味で、富山大学の医学教育が国際基準に適合しているとの認定を受けたことは、意義が大きいと考えています。

沿革

再編・統合前 富山医科薬科大学

昭和50(1975)年
  • 富山医科薬科大学設置
  • 医学部医学科設置
昭和51(1976)年
  • 薬学部設置(旧・富山大学より移行)
昭和53(1978)年
  • 和漢薬研究所(現:和漢医薬学総合研究所)設置(富山大学より移行)
  • 大学院薬学研究科(博士課程)設置
昭和54(1979)年
  • 附属病院設置・開院
昭和57(1982)年
  • 大学院医学研究科博士課程(生理系専攻、生化学専攻、形態系専攻、環境系専攻)設置
平成5(1993)年
  • 医学部看護学科設置
平成6(1994)年
  • 附属病院が特定機能病院に承認
平成9(1997)年
  • 大学院医学系研究科修士課程(看護学専攻)設置
平成15(2003)年
  • 大学院医学系研究科修士課程(医科学専攻)設置
平成16(2004)年
  • 大学院医学系研究科博士課程(認知・情動脳科学専攻)設置
    医科学専攻と認知・情動脳科学専攻の2専攻に改組

再編・統合後 富山大学

平成17(2005)年
  • 旧・富山大学及び旧・高岡短期大学と再編・統合し、新・富山大学(人文学部、人間発達科学部、経済学部、理学部、工学部、医学部、薬学部、芸術文化学部)となる
平成18(2006)年
  • 大学院薬学研究科、大学院医学系研究科、大学院理工学研究科を統合・改組し、大学院生命融合科学教育部、大学院医学薬学教育部、大学院理工学教育部設置
平成20(2008)年
  • 附属病院専門医養成支援センター設置
平成22(2010)年
  • 附属病院が富山県がん診療人材育成拠点病院に指定
平成27(2015)年
  • 大学院医学薬学教育部博士後期課程(看護学専攻)設置
  • 医学教育センター設置
  • 医学部創立40周年
令和4(2022)年
  • 大学院医学薬学教育部、大学院理工学教育部等の修士・博士前期課程を統合・改組し、大学院総合医薬学研究科、大学院医薬理工学環等を設置