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2023.07.20

帝王切開による出生と神経発達との関係:エコチル調査

■ポイント
 富山大学附属病院周産母子センター センター長 吉田丈俊教授らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に参加する 65,701 組の母子ペアを対象として、帝王切開による出生と児の 3 歳時点における神経発達との関連と性差について調べました。その結果、帝王切開で出生した児は産道を通って出生した児と比較すると、
(1) 自閉症スペクトラム障害と診断される頻度は高かったが運動発達遅延や知的障害ではこうした傾向は認められない、(2) 女児では、運動発達遅延と自閉症スペクトラム障害と診断される頻度は高かったが、男児では帝王切開による発症率の差は認められないことが明らかとなりました。この結果から、女児が男児より帝王切開での影響を受けやすいことが示唆されました。

*)自閉症スペクトラム障害は先天的な脳機能障害の一種と考えられていますが、原因は未だはっきり分かっていません。ただし、発症や症状の程度は様々な要因から影響を受けると考えられています。本研究は、こうした潜在的要因の一つとして帝王切開に注目するものです。

 【本発表資料のお問い合わせ先】
  富山大学附属病院周産母子センター 教授 吉田 丈俊
  TEL:076-434-7313 (直通) Email:ytake@med.u-toyama.ac.jp
  ウェブサイト:http://www.med.u-toyama.ac.jp/pedi/index-j.html

                

詳細は以下リンク先をご覧ください。

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