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2024.03.11

労働者の飲酒 ワーク・ライフ・バランスが悪い、仕事のパフォーマンスが低い 親しい友人が少ない人に問題飲酒が多い

■ポイント
・労働者の問題飲酒※1の割合は、男性 24.3%、女性 10.3%でした。
・労働者の問題飲酒は、男女共にワーク・ライフ・バランスが悪い人に多いことが分かりました。男性では仕事のパフォーマンスが低いと自己評価している人に、また、女性では親しい友人が少ない人に問題飲酒が多いことが分かりました。これらの要素を改善することが問題飲酒の予防につながる可能性があります。

■概要
 コロナ禍におけるストレスや在宅勤務の増加により、コロナ禍前と比べて飲酒量が増加していることが問題となっています。問題飲酒は、全死因における死亡リスク、特にがんや脳血管性死亡リスクを増加させることが明らかとなっていますが、労働者においては、労働生産性の低下を招く要因ともなり得ることから、その対策が世界的に重要視されています。そのため、労働者における問題飲酒を防ぐための方策について示唆を得るために、労働者の問題飲酒の関連要因を仕事の側面だけでなく、家庭生活や社会活動の観点から包括的に明らかにすることを目的として研究を行いました。その結果、問題飲酒の関連要因として、ワーク・ライフ・バランスの重要性が明らかとなりました。また、男女で異なる要因も抽出されました。本研究で明らかとなった要因を考慮することで、職場において労働者を問題飲酒から守ると共に、労働環境の悪循環の改善を図るための取り組みが適切に行われようになることが期待されます。
 本研究成果は、国際誌「Alcohol」に 2024 年 2 月 8 日(木)に掲載されました。

【本発表資料のお問い合わせ先】
 富山大学学術研究部医学系 成人看護学2講座  
 助教 茂野 敬
 TEL : 076-415-8856 Email : shigenot@med.u-toyama.ac.jp

 富山大学学術研究部医学系 疫学・健康政策学講座  
 助教 立瀬 剛志
 教授 関根 道和
 TEL : 076-434-7270 FAX : 076-434-5022
                

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