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2024.06.03

労働者の問題飲酒
週3回以上飲酒、1回2合以上飲酒、不利な仕事の特性がリスク
日本公務員研究


■ポイント
・1,535 名の地方公務員を5年間追跡したところ、男女ともに、週に3回以上飲酒する人や1回に2合以上飲酒する人は、その後に問題飲酒が発生しやすいことが分かりました。
・男性では、職位が低い人や交替勤務がある人に、女性では、仕事のパフォーマンスに関する自己評価が低い人に、問題飲酒が発生しやすいことが分かりました。
・リスクの高い人に早期から介入することで、問題飲酒を予防できる可能性があります。

■概要
 富山大学学術研究部医学系の茂野敬講師、立瀬剛志助教、関根道和教授らの研究グループは、労働者の問題飲酒の発生に影響を与える要因を、仕事や家庭生活、社会活動の観点から、追跡調査により明らかにしました。
 その結果、男女共に、不適切な飲酒習慣がある人や不利な仕事の特性を持つ人に問題飲酒が多いことが分かりました。このことから、労働者の問題飲酒を予防するためには、節度のある適切な飲酒に関する知識の提供やその周知を目的とした健康教育の実施、定期健康診断時に不利な仕事の特性を持つ労働者の飲酒習慣を把握し、問題飲酒のスクリーニングを行うことで早期からの介入を行うなどの支援的な職場づくりやその改善を図る取り組みが重要であることが示唆されました。
 研究成果は、国際誌Industrial Healthに2024年5月15日(水)に掲載されました。

【本発表資料のお問い合わせ先】
 富山大学学術研究部医学系 成人看護学2講座  
 講師 茂野 敬
 TEL : 076-415-8856
 Email : shigenot@med.u-toyama.ac.jp
                

 ■詳細はこちらをご覧下さい 
労働者の問題飲酒 週3回以上飲酒、1回2合以上飲酒、不利な仕事の特性がリスク

                

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