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2024.06.24

眠りの秘密 睡眠中の脳が推移的推論の演算を行う仕組みを発見
-レム睡眠中における神経活動の活性化により推論成績が向上-

■ポイント
1. 脳は睡眠中でも能動的に情報を処理していることは示唆されていたが、どのような仕組みで処理しているのかは不明だった。
2. 睡眠中の大脳皮質の活動が、以前に取得した記憶を基にして直接には学習していない推論知識を導き出すために必須であること、ノンレム睡眠が散在している記憶を整理し、レム睡眠が整理された記憶から推論知識を計算していることが明らかになった。
3. 今回の研究で、睡眠中における脳の情報処理の仕組みが明らかになり、今後、覚醒時には実現が困難な情報処理を潜在意識下の脳がどのように行っているのかを理解することが可能になった。また、脳が持つ潜在的な能力をより良く引き出す方法の創出にも繋がると期待される。

本研究成果は、2024年6月24日(月)(日本時間)に 英国科学誌「Nature Communications」のオンライン速報版に掲載されます。

【本発表資料のお問い合わせ先】
  井ノ口 馨 (イノクチ カオル)
  富山大学 卓越教授
  アイドリング脳科学研究センター センター長
  学術研究部医学系 生化学講座 教授
  住所 : 〒930-0194 富山県富山市杉谷2630
  TEL : 076-434-7225
  Email : inokuchi@med.u-toyama.ac.jp
                

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【Press Release】
眠りの秘密 睡眠中の脳が推移的推論の演算を行う仕組みを発見-レム睡眠中における神経活動の活性化により推論成績が向上-

                

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