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2024.07.16

妊娠中の認知的ソーシャル・キャピタルと産後うつとの負の関連:エコチル調査

■ポイント
 富山大学学術研究部医学系公衆衛生学講座の松村 健太 講師、畠山 岳大 元研究員(現所属:芝浦工業大学 SIT 総合研究所)らのグループは、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータを用いて、約 8 万 2 千人の妊婦の認知的ソーシャル・キャピタル(近隣への信頼感や互酬性、人に対する全般的な信頼感や互酬性)と、出産後 1 ヵ月および 6 ヵ月時点における産後うつとの関連を調べました。その結果、認知的ソーシャル・キャピタルの種類や、産後うつの測定時期に関わらず、認知的ソーシャル・キャピタルは産後うつと負に関連していました。しかも、その関連には明確な用量反応関係が認められました。この結果は、妊婦のソーシャル・キャピタルを高める取り組みが、産後うつの予防に繋がる可能性を示す重要な研究成果といえます。

 この研究成果は精神医学系の国際専門誌「Neuropsychiatric Disease and Treatment」に2024 年 6 月 13 日に掲載されました。
 https://doi.org/10.2147/NDT.S456295

【本発表資料のお問い合わせ先】
  富山大学学術研究部医学系 公衆衛生学講座
  講師 松村 健太
  TEL : 076-434-7279
  Email : kmatsumu@med.u-toyama.ac.jp
  ウェブサイト : http://www.med.u-toyama.ac.jp/eco-tuc/
                

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【Press Release】
妊娠中の認知的ソーシャル・キャピタルと産後うつとの負の関連:エコチル調

                

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