2025.11.14
内側前頭前皮質が「行動ルール」を時間的な神経活動シーケンスとして符号化することを発見
―マウスの報酬学習過程から、意思決定を支える脳のダイナミクスを解明―
■概要富山大学学術研究部医学系 生化学講座の大野駿太郎助教、野本真順准教授、井ノ口馨教授らの研究チームは、マウスを用いた報酬学習課題において、脳の内側前頭前皮質が「手続き的ルール(procedural rule)」を時間的に連続する神経活動シーケンス(neuronal sequence)として表現していることを明らかにしました。本成果は、複雑な行動の背後にある脳の柔軟な学習メカニズムを解き明かすものであり、将来的には人工知能やロボット工学、さらには神経疾患の研究など、幅広い分野への応用が期待されます。
本研究成果は、オープンアクセス誌「Molecular Brain」に2025年7月1日付で掲載されました。
また、世界最大級の科学ニュース配信サイト"EurekAlert!" のHighlightに掲載され、研究の背景と意義が紹介されました。
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論文名 : The medial prefrontal cortex encodes procedural rules as sequential neuronal activity dynamics
著 者 : 大野 駿太郎, 野本 真順, 井ノ口 馨
掲載誌 : Molecular Brain (Springer Nature)DOI : https://doi.org/10.1186/s13041-025-01230-w
【本発表資料のお問い合わせ先】
富山大学学術研究部医学系(医学)生化学講座
助教 大野 駿太郎
● TEL : 076-434-7227
● Email : sohno@med.u-toyama.ac.jp
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【Press Release】
内側前頭前皮質が「行動ルール」を時間的な神経活動シーケンスとして符号化することを発見
―マウスの報酬学習過程から、意思決定を支える脳のダイナミクスを解明―
【Press Release】
学術研究部医学系野本 真順准教授が共著者として発表した研究成果が、世界最大級の科学ニュース配信サイトEurekAlart!のHighlightに掲載

