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漢方外来について
漢方治療を受けてみませんか?
更年期障害に対する治療はこれまでホルモン補充療法が中心となってきましたが、ホルモン補充療法のみでは効果が不十分であったり、副作用でホルモン補充療法を継続できない方もおられます。
そのような方を対象に、当科では婦人科漢方外来を開設しており、様々な症状に対して産婦人科医が漢方薬を処方しています。
漢方外来イメージ
更年期障害に用いる漢方薬といっても非常に多くの種類がありますが、詳細な問診と漢方学的な診察を行うことで、それぞれの体質(証)を決定し、最も身体にあう漢方薬を検討していきます。具体的には、最初に問診票を記入いただき、体質や現在の症状の程度を伺います。
その後自覚症状をお聞きした上で、顔色、皮膚の状態、舌の視診や、脈、腹部の触診による診察を行ない、漢方的診断に基づく証(特に虚実:その人の体質や体力、病気に対する抵抗力を表す病態)を考慮した処方を選択していきます。
処方決定後は、漢方薬の効果や副作用をチェックする目的で定期的(2~4週毎)に来院していただき、診察を行った上で処方の確認や変更を行いますが、その後、病状が安定している場合は、御本人の希望に応じて近くの病院で継続的に漢方処方をしていただくことも可能となります。

当科のデータでは、漢方的診断に基づいた漢方処方をすることで、ホルモン補充療法の効果不十分であった方も含む更年期障害患者の約70%に有効であることが確認されております(図)。
なお、当科では通常の更年期外来も併設しておりますので、症状が多岐にわたる場合などは、漢方とホルモン補充療法との併用も可能です。

また、更年期障害に関わらず、月経不順、月経困難、月経前緊張症(PMS)、不妊症、冷え性、肩こり、腰痛などの諸症状、また婦人科癌治療後の体力回復や免疫能の亢進、種々のトラブにも漢方治療を行っています。
お気軽に受診いただき、漢方学的な診察を受けてみられてはいかがでしょうか。
図 ホルモン治療だけでは改善しない症状も、 漢方治療を併用することで随分と治療効果が上がります。
(図の点数は症状が強いほど高くなっています)
ホルモン補充療法無効症例に対する漢方の効果
婦人科漢方外来

診療日 (完全予約制)
水  14:00~16:00

※ 完全予約制にて、初診の方も予約が必要です。

  事前に下記へお問い合わせをお願い致します。

お問い合わせ先  
富山大学付属病院 産婦人科外来  
平日 8:30~17:00
TEL 076-434-2281(病院代表)

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